見出し画像

むかし書いた韓国コラム #264

 釜山料理と言えばテジクッパが地元ではポピュラーだ。豚骨スープにどっさりと肉が入ったクッパは絶品で、釜山を訪れた際には西面にあるテジクッパ通りに足が向いてしまう。ところがそんなテジクッパもソウルではなかなかお目にかかれない。そもそもソウルの人たちはその存在すらほとんど知らないらしい。地方料理でも全州ビビンバをはじめ、春川タッカルビや安東チムタクなどはソウルのみならず全国的に定着しているが、実際のところ地方料理で全国区的な人気を持つ料理というのはまだまだ少数派のようだ。

 さてそのテジクッパ。ソウルでは見かけないといっても皆無なわけではない。探してみるといくつかお店はある。先日は忠武路駅にほど近い「忠武路テジクッパ」にて賞味してきた。濃厚さに欠ける気もするがソウルで食べることを考えれば及第点だろう。ソウル市内にテジクッパの店はいくつかあるようなのでお気に入りが見つかるまでしばらく探索を続けてみたい。

【解説】
 ソウルには忠武路のほか、光化門、市庁にもテジクッパの店があり何度か食べに行った。現在も営業しているかは確認していない。ソウルでももっと食べられるようになるとありがたいのだけど。

(初出:The Daily Korea News 2011年4月18日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?