後から名前がついただけで、自然とやっていた

(株)Woo-By.Style代表取締役の野村です。
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ディーセントワーク整備のきっかけ

3.11の時、機材が壊れ、建物にも不安が出て、仕事もぱったりになり、おまけに私は妊婦さん・・・。

当時は、なんだかんだ言ってもスキルは社内に担保したいからと、ちょっと大変でも事業拡大に向けて常に組織づくりを意識していました。
つまり、雇用のメンバーを少しずつ増やし、できるだけ必要な作業は社内でできるようにしていたのです。

そのため、システム・セキュリテー関係、デザイン関係、ウェブの更新なども、全て社内メンバーでこなしていました。 自ずと家庭のある男性社員もいたわけで、3.11の事態を受けて、彼らには転職をお願いしました。

その出来事がきっかけで、自社で何でもやろうとせずに、業務委託で外部の人とプロジェクトを組んで進めていく今のスタイルに少しずつシフトしていきました。

「自社ですすめる」のと「プロジェクト型」どちらが正解? 

どちらが正解なのかは、正直わかりません。
でも、今となっては、良かったと思っています。
どんな作業でも、経験はその個についていきます。
依頼をしてマネージメントはしていくので、もちろん社内にもある程度の経験とスキルは担保されますが、細かな経験は本人に担保されるため、完全に今のスタイルの方がいい! と言い切れない部分もあるのが事実ですが、お互いを信頼し、スキルを持ち寄り企画を作り上げていくスタイルは、私個人も好きですし、うちの会社にあっていると感じています。
雇用だと、仕事量に関わらず人件費もかかりますし、伴う設備維持などの経費もかかるという点もあります。

実際の移行を進めてみて

実際にどんなメンバーでプロジェクトを組んでいるかというと、実行部隊のメンバーは、フリーランス・零細企業や個人事業主のみなさんが多数です。
3.11の直後からなので、プロジェクト型に移行して9年近くになるわけです。

その頃はまだ副業が認められていない企業も多く、個人のスキルに対して個別に何かを依頼するのではなく、業務委託で外注をするスタイルが主流でしたが、弊社の特徴でもある「主婦の働きやすさ」の追求の経験から、スキルを持ち寄ることができる女性が身近にいたことと、いち早くプロジェクト型で企画をどんどん打ち出している先輩方がいたので、移行はスムーズでした。

言葉がついて広がっていった

当時、フリーランスという言葉くらいは使っていたような気はしますが、移行して少したった当時、「パラキャリ!」という言葉に、???と思っていたのを覚えています。

今から思うと、ママたちがどうしたら現実的にスキルを発揮できるかの追求は、フリーランス・ギガワークなどで、ディーセントワークを整備していたことになるなと思うのです。

ここ数年は、副業が認められる企業が増えたことや、フリーランサーが増えたこともあり、こうした働き方をする人が急増していますよね!
昨年からは働き方改革でさらに加速しています。

当日は名前はついていなかったか、広まっていなかったか、でしたが、必然性が後押しをして言葉が付けられ広がっているなと感じています。

必要だから自分たちでやっていた。 → それが少しずつ当たり前になっていれうことを感じています。


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