プレデター

 何故この映画のことを今まで書いてなかったんだろうと思えるくらい大好きな映画「プレデター」について、今日は書いてみたいと思います。もう物語の説明もしなくていいほど有名な映画でしょうが、まあシュワちゃんがジャングルで異星人と戦うというお話です。プレデターというのは肉食獣という意味でしたでしょうか。まあそんな感じのシュワルツェネッガー映画だったのですが、このプレデターのキャラクターも強烈で後にエイリアンさんと戦ったりしたのは驚きました。

 まずシュワちゃんたち特殊部隊がジャングルで救出作戦する様子が序盤の見せ場なのですが、ここがいきなり凄いアクションでびっくりします。確か予告等で宇宙人と戦う映画だと知ってましたからこの辺りはまあ前振りというか、本題じゃないのは分かっているのですが、その急襲作戦の破壊ぶりと言うか、爆発の炎がちゃんと人間に接触している危険なスタントと言い、シュワちゃんチームの無敵ぶりと言い、こいつらの活躍メインで一本映画撮っても面白かったんじゃないかと思わせるほどの痛快さです。特に無痛ガンなる武器が凄いです。あんなの初めて見ました。

 で、その前半で特殊部隊の強さをたっぷり見せたので、そいつらが次々やられていく緊張感も引き立つというものなんでしょうね。中盤辺りから何の脈絡も無くプレデターが出てくるのですが、これが最初は保護色と言うか、透明な姿なのです。今では光学迷彩と言えば通じるのでしょうか。とにかく当時としては透明だけどちゃんとそこにいるのが分かるというエフェクトが新鮮で、技術的にどうとかいうのは分かりませんが、この手法は後の類似したアイデアにかなり影響を与えたと思うんですがどうでしょうね。

 まあそんな感じで姿を見せぬプレデターに隊員が次々やられていくんですが、この辺りベトコンの暗喩なのかもしれませんが、まあそれはどうでもいいか。ついにシュワちゃんと女性だけが残って最後の対決です(どうでもいいことですがこの映画ほどヒロインの存在意義が薄い映画も珍しい)。

 果たして最後の対決は盛り上がるかと思いきや、なんだかあまり工夫の無い展開をシュワルツェネッガーさんの存在感と力技で押し切ったというような感じのクライマックスでした。でもまあシュワちゃん好きなのでアリだと思います。そういった真面目に映画としてどう、ということでなく、もっとこうプロレスを観るような感じで、今回のシュワちゃんはどれだけ暴れるかなみたいな楽しみ方が正しいのだと思います。もうこれは宇宙人とシュワルツェネッガーが戦うという企画を誰かが考えた時点で90%くらい成功してしまったような映画で、ジョン・マクティアナン監督も他のことには一切興味を示さず派手な見せ場を撮り切ったので凄いと思います。こういう映画を観る度に、また80年代来ないかなあと思う私なのでした。


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