私たちは知らず知らずのうちに、恐れをなして、容易に相手の心を傷つけ、踏みにじることができるようになってしまった。和の中に入っていなければ、和の中に従わなければ、和から追い出されてしまう。それは外の和が崩れないように囲う和か、それとも内の和が崩れないように結びつけて守るための和か。
為政者が右になろうと左になろうと誰であろうと、何も変わらない。誰もが利権の名の下に吸い寄せられ、抗えずその甘い蜜に甘美する。自分のあるべき矜持は容易に屈し、国民のため公益のためと嘯く日々を送らざるを得なくなる。そうした恐ろしい状況下に私たちは立たされている。誰もが皆悪に陥る。
試しに何か書いてみる。 込み上げてきた感情を、すぐさまそのままストレートに書き起こすことで、私そのものを体現する表現となるわけだが、今はそれが落ち着きを払って眠りふけているわけなので、筆が進まない。そのため、其のときがくるまで、一度筆は置いておくことにする。