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ラノベよみの読み放題はKindle?角川?

電子書籍の読み放題といえばKindle Unlimitedが有名です。自分もKindleを使っていますが、1年くらい前からKindle Unlimitedを始めました。もっとも活用するようになったのは最近です。
一方、角川系のBOOK☆WALKERもいつの間にか読み放題サービスを始めました。こちらは「マンガ・雑誌」と「文庫・ラノベ」に分かれていますが、今回取り上げるのは後者です。
今回、ラノベ読みとして、どちらが良いの?という話です。

結論:甲乙つけ難い

これでは話が終わってしまうのですが、端末としてはKindle PaperWhiteがなんだかんだ言っても素晴らしい。でも、本を探したりする機能面ではBOOK☆WALKERの方が便利なのです。なので、どちらに重点を置くか、で何を選ぶべきかが変わってきます。

Kindleの特徴

Kindle PaperWhiteが素晴らしい

結局、自分がKindleとKindle Unlimitedを選ぶのは全てこれに尽きます。メリットを書き出してみます。要はスマホやタブレットのような汎用端末ではなくて読書専用端末だということです。

  • 電池持ちが良い

  • 多くのタブレットよりは軽い

  • 余計な通知がない

  • 電子インクでバッテリの保ちが良い

  • 防水なので風呂場に持ち込める

反面、Kindle専用なので、他の電子書店の書籍には使えません。一応、電子インクを使い、重さや大きさもKindle PaperWhiteと似たようなAndroid端末もあります。ただ、結局はタブレットですし、防水のものはないようです。また、価格もKindle PaperWhiteより高いです。
電子インクなので画面の書き換え時にチラつくことがあるのは最初は気になります。でも、それを上回るメリットがある上に、結局は慣れてしまいます。たまに反応が鈍い時があるのが玉に瑕です。

ラノベ以外のマンガ、雑誌も対象

Kindleの場合は角川と違って読み放題は1種類しかないので、マンガも雑誌も書籍もラノベも文庫もなんでもこいです。一応、ライトノベルだけでも10,000冊以上が対象になっています。角川の文庫・ラノベ読み放題も「1万冊以上」と言っているので、大体同程度となります。それに加えて雑誌やマンガもあるので、ラノベだけじゃなくて他のものも読みたい人はKindle一択になります。
ただ、BOOK☆WALKERの方が自分は使い勝手が良いと思います。その辺の比較を、角川の方の特徴として書いていきます。

角川 文庫・ラノベ読み放題の特徴

実際に登録していないので、読み放題ではない方のBOOK☆WALKER基準で書いている部分がありますので、そこはご了承ください。
文庫・ラノベ専業なのでこちらの方がラインナップが豊富、と書きたいところですが、対象作品数で言えば上述のようにどっこいどっこいです。ただ、個々のシリーズを見ていくと、Unlimitedにはなってない作品がこちらにはあったりします。もちろん、逆もあるでしょう。

期間限定の期間が分かりやすい

Unlimitedは作品の入れ替えがよくありますが、具体的な対象期間がよく分かりません。今月の新着と、もうすぐ終了の紹介コーナーはありますが、ある作品がいつまで読み放題対象なのかは分かりません。ある時突然対象から外れることもあるでしょう。一応、読み放題対象として端末にダウンロードしたものは、対象外になっても端末にある限りは読むことができるはずです。ただ、端末にダウンロードできるのは10冊までといった上限があります。
一方、角川の方は恒常の読み放題と、期間限定の読み放題があります。そして、期間限定の方はいつまで読み放題かが日付で明示されています。もちろん、恒常のものもある時突然対象から外れる可能性はあります。ただ、一応、期間限定であるものはわかるようになっており、日付も出ているのはUnlimitedに比べれば親切です。

読み放題対象が分かりやすい

Kindleの場合、Unlimited対象か分かりにくい時があります。大抵は、カバー写真の上に「Kindle Unlimited」と表示されていますが、出てこないところもあります。例えば、Kindleストアで作品名で検索した時の画面のカバー写真にはついていなかったりします。ただ、価格が¥0でUnlimited対象とあるので対象であることがわかります。いちいち価格部分を見れば。
しかし、ほしい物リストについては、カバー写真に出てこないし、価格としても出てきません。ボタンが「購入」ボタンなら対象外、「出品」ボタンなら対象となるので、なんとなくわかるくらいです。
一方、角川はカバー写真の上に「放題」アイコンがついているのでわかりやすいです。

検索が使いやすい

まず、Unlinitedは対象がマンガも雑誌も含むので、アニメ化作品のラノベを検索すると、原作だけではなくてコミカライズもPrime Videoも検索結果に出てきてしまいます。
例えば「リビルドワールド」という作品を検索した結果の画面がこちら。コミカライズされているので、入り混じって出てきます。これは作品名が短いので良いですが、最近の長い作品名やサブタイトルのものでは、レーベル部分が隠れてしまって何が何やらわからなくなります。

一方、こちらは角川です。読み放題だけ対象にできるので、そもそもコミカライズは出てきませんが、あえて普通のBOOK☆WALKERで検索しています。
こちらはシリーズを認識してくれるので、検索欄に「リビルドワールド」と入れただけで、原作とコミカライズを分けることができます。

もちろん「リビルド」だけでも補完してくれますし、候補から選ばないでそのまま検索すれば、全て込みで検索できます。結果はシリーズとしてまとめて表示することも選択できます。また、シリーズ中に読み放題対象があれば「放題」アイコンが左上につきます。タイトルの上にはカテゴリが表示されてわかりやすいです。シリーズが何冊か、既刊全巻購入済みかどうかも検索結果だけで分かります。
なお、カバーイラストは権利関係があるので隠してあります。

カバー写真部分かタイトルをクリックすれば、そのシリーズの各巻の情報が出てきます。各巻が読み放題対象かどうかがアイコンでわかるし、購入済みかどうかも分かります。この辺の芸の細かさは日本企業ですね。ただ、読み放題で読んだ対象がどう扱われるのかは、実際に読み放題に登録していないので分かりません。

また、検索画面とは別に購入済み書籍をシリーズ毎に表示する画面とか、購入しているシリーズの未購入書籍の画面もあるので、気づいたら読んでいるシリーズの新刊が出ていた、というのを最低限の手間で防ぐことができます。
唯一困るのは、詳細情報でISBN番号が出てこないことでしょうか。

角川はプリペイドもあり

Kindle Unlimitedの場合はサブスクなので、解約しなければ自動更新になります。今、1年分前払いするとお安くなるキャンペーンをやっているので申し込んでしまいましたが、やめれば良いものとなります。
一方、角川もサブスク形態がありますが、書店で「角川文庫・ラノベ読み放題カード」を買ってきて登録する使い方もあります。当然、更新を忘れると使えなくなりますが、自動更新でないので使いたい時だけ使えるというのはメリットです。ただ、取扱書点が限られるので、入手しにくい人も多そうです。また、1ヶ月というのはないので3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月からの選択になりますが、若干安くなります。
まあ、サブスクでもこまめに解約すれば良いのですけど。解約しても手続き時点ではなくて有効期間中は閲覧できるとQAにあるので、単月で使いたい場合は直ちに解約してしまえば良いでしょう。また、BOOK☆WALKER内のポイント制度であるコインでの決済も可能ですので、BOOK☆WALKERで本を買ってコインが溜まっている人はそれを使って読み放題できます。

対象作品

一番気になるのが対象作品ですが、これはあまり傾向が読めません。角川が大盤振る舞いしているものもあれば、Unlimitedの方が対象が多いものもあります。自分の見ているシリーズをいくつか確認してみましたが、よく分かりませんでした。

転生したらスライムだった件

公式設定資料集を除いて19巻まで刊行されています。
Unlimitedは読み放題対象なしで各巻990円、角川も読み放題対象なしで各巻1100円です。ポイントはどちらも10ポイントです。

本好きの下剋上

通巻で28冊出ています。
Unlimitedは通巻12巻までが読み放題対象です。ただ、結構入れ替わりがあり、過去に13、14、15、17、19巻をUnlimitdで読みました。角川も現在12巻まで読み放題対象です。しかし、全巻期間限定で2021年内いっぱいですので注意が必要です。通算12巻は第三部までになります。

蜘蛛ですが、なにか?

現在15巻まで刊行。
Unlimitedは読み放題対象なしです。角川は2巻まで読み放題対象です。期間は書いてありません。

りゅうおうのおしごと!

15巻まで刊行。どちらも4巻まで読み放題対象ですが、角川は2021/12/31までの期間限定です。

リビルドワールド

ナンバリングと上下が混ざって分かりにくいですが通算8巻まで刊行。
Unlimitdは通算2巻までと5巻から7巻まで読み放題、角川は通算4巻までが期限なしの読み放題で、通算7巻までが2022/1/31までの期間限定読み放題です。

魔術士オーフェンはぐれ旅 新装版

古い作品ですが、ちょっと前に再アニメ化されたりしました。新装版は昔の文庫2
冊分をまとめたものになります。10巻刊行されています。
Unlimitedは全巻読み放題対象です。その後を描いた新シリーズ10冊も含めて、全て読み放題対象になっています。一方、角川は全巻対象外です。

ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います

電撃小説大賞の金賞受賞作品です。3巻まで刊行されていますが、どちらも1巻が読み放題対象です。ただし、角川は2022/1/31までの期間限定です。Unlimitdも同様かもれませんが、期限が不明です。

ただ制服を着てるだけ

2巻まで刊行されています。どちらも1巻が読み放題対象ですが、角川は2022/3/31までの期間限定です。

やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく

5巻まで刊行されています。どちらも1巻が読み放題対象ですが、角川は2022/3/31までの期間限定です。

ティアムーン帝国物語

8巻まで刊行。Unlimitedは1巻だけ読み放題対象で、角川は全巻対象外です。

キリがないのでまとめ

いくつか読んでいるシリーズものと、最近Unlimitedで読んだシリーズを確認してみました。後ろの方の最近読んだものはどちらも同じような感じです。これらはまだ新しい作品が多く、お試しの意味で最初の1〜2巻が読み放題になっているようです。
最初に取り上げた3作品はアニメ化もコミカライズもされている人気作品ですが、扱いが微妙に異なるようです。この手のものは角川だけで最初の2巻くらいが読み放題になることもある、という感じです。本好きの下剋上は来年アニメ3期があるのでそのプロモーションでしょうか。でも、アニメ3期は第二部後半なので、第三部まで読み放題にする必要がなかったりします。
おおむね同じような作品が読み放題対象になっているのですが、どちらかにしかないものもいくつかあり、その傾向がよくわからないという状態です。

端末はKindle、使い勝手は角川

最初にも書いた通り、読書端末としてのKindle PaperWhiteは素晴らしいのですが、電子書籍ストアとしての使い勝手は角川の方が使いやすいです。(個人の感想です)
ただ、いくつかUnlimitedで読み放題対象になっていない作品が角川で読み放題になっており、そこの部分で惹かれています。今は原則としてラノベは端末が良いKindle、コミックはポイント還元率が高いBOOK☆WALKERという使い分けをしており、あまりあちこちのストアにバラけて買うのは避けたいところです。
実際には、昔BOOK☆WALKERで買ったラノベとKindleで買ったラノベが混在しているので今更感はあるのですが。それに読み放題では結局端末にダウンロードできる作品数に限りがあリマス。結局、レンタルであって、購入ではないので、ちゃんと読むならば使い分ければ良いかな、とも思い始めています。
(厳密には電子書籍は書籍そのものの購入ではなく、読む権利の購入です。購入済みの本もサービス終了すれば読めなくなるし、サービスが続いていても運営側の都合で読めなくなることもあり得ます。また、内容が勝手に更新されることもあります。)
角川の文庫・ラノベ読み放題は税抜760円なので普通のラノベなら2冊、新文芸系の高めの作品なら1冊で元が取れるので、毎月1、2冊読めば十分得ですから。でも、読み放題系を2つ使うのも微妙に無駄な感じがするのと、端末がKindle端末ではなくてタブレットになってしまうので、そこのところで踏ん切りがつかないでいます。


拙い記事でございますが、サポートしてもよいよという方はよろしくお願いします。著者のやる気アップにつながります。