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「母親のために」頑張るということ


私の母親は、ものすごく私を大事に育ててくれました。それはちょっと重いくらいに。

例えば、勉強。
小学3年生の時から塾に行かせてもらっていました。
当時の私は容姿も×、運動も×、で勉強しか取り柄がありませんでした(取り柄と言っても、私個人の能力を相対的に見た時にマシというレベル)。
勉強を頑張ると、お母さんに喜んでもらえるので
勉強をとても頑張っていました。

中学に入ると、テストの結果が順位でわかるわけです。私は毎回学年2位でした。毎回です。
1位の子は、塾にも行かず、勉強が好きな、とても頭のいい子でした。
母親は毎回怒りました。

「なんで2位なの?」「なんでこんなとこミスするの?」「あんたにはガッツが足りない」「もっと私を驚かせるくらい勉強できないの?」  

どんなに頑張ってもなぜか毎回あと数点、勝てないわけです。すごく辛かった。
この時から、私にとって勉強は、母親を怒らせないために頑張らなければならないものになりました。

中学3年になると、志望校を決めますよね。
学年1位の子は自分でA高校と決めました。
母親はそれを知ってか知らずか、わたしにもA高校を勧めました。結局、わたしの中学からは3人、A高校へ進学することとなりました。

A高校に進学すると、ギャップがすごかったです。
みんな、勉強してなくても頭がいいわけです。
授業も聞いただけで理解しちゃうんです。
私は地頭がよくないから、人より量をこなして
ようやくって感じなのに。
そこで私は、挫折しちゃったんですね。
クラスメイトは私と家庭環境も全然違くて、
頭もいいんです。
たくさん勉強してもせいぜい真ん中です。
そして母親からはもっと頑張りなさいと言われるわけです。努力が足りないって。

一方、学年1位ちゃんは高校でも頭がいいって
言われる順位を取っていたみたいです。
結果、大学も、彼女は旧帝大に合格できたわけです。

一方わたしは前期試験で、母親から入れと言われていた大学に落ちました。 
毎日塾に行って、自習室に行って、頑張って勉強したつもりだったんですけど、落ちました。

ちなみに、同じ中学から進学している同級生3人のうち、わたしだけ前期試験に落ちました。笑
前期が落ちたあと、母親から、
「私が今まであなたにしてあげてきたことが無駄になった」って言われたことは一生忘れないと思います。

そもそも正直、母親が決めた志望校に行きたいという気持ちはあまりなく、うまく表現できないんですが、勉強=母親からは怒られないようにするもの、だったので主体的なモチベーションがなかったことが要因の一つかな、と今になって思います。

これ書いてて思い出したのですが、
大学に入学してからも、勉強してるかどうか
見張られてました。笑
お前は大学落ちたんだから就活で見返せ!!!って
根性ないんか!ガッツが足りないって部屋に来て怒鳴られてました。
26歳の今思うんですけどこれは完全逆効果。 

ちんたら書いていて、結局私が何を言いたいかっていうと、
あんまり教育ママしちゃうと、子どもの可能性
狭めませんか?ってこと。
全てが「母親のために」になっちゃうと、自分で何も決められなくて何がやりたいのかもわからないような人間が出来上がります。

もし、かりに、私に子どもができたら
絶対に私みたいな思いはさせたくないなって
思っている26歳でした。

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