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寒い季節には北欧の物語を読もう

どうもみなさん、こんばんは。12月に入ってから一気に寒くなりましたね。ちなみに一番好きなスパイダーマンはサム・ライミ版です。あのダークな雰囲気が堪りませんね。
まぁクッソ寒い季節に繰り出されるクッソ寒いギャグはともかく、皆さん冬になると必ずする事がありますね?
そう、暖房の効いた部屋、又はこたつの中でアイスクリームを食べることです。
皆さんしますよね?ええ、するんです。
かく言う僕も暖房ガンガンに効かせた部屋での中Tシャツ短パンで過ごしながら食べるスーパーカップが大好きなんですけど、人は誰しも季節に逆張りするような贅沢をしたくなるんです。
今回は寒い季節にそんな贅沢を味わえるような作品を紹介しようと思います。

紹介するのはこちら

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ハルタコミックスにて連載中
入江亜季先生の「北北西に雲と往け」
2019年12月現在単行本第3巻まで発売中

あらすじ
舞台はアイスランド島、主人公の御山 慧(17歳)には3つの秘密があった。
ひとつ、クルマと話ができる。
ふたつ、美人な女の子が苦手。
みっつ、その職業は、探偵。
あるときは逃げた飼い犬を連れ戻し、またあるときは一目惚れの相手を探し出す。愛車ジムニーを駆りながら、胸のすくような探偵活劇が今始まる!
(単行本第1巻帯より引用)

いやぁもう、あらすじってなんでこんなにワクワクするんでしょうね。映画の予告編だけで1時間2時間余裕で過ごせますし、あらすじにはなにか不思議な力があるんでしょうね。
僕は本屋さんで気になる作品を見つけた時、まずは手にとって帯を見るんですね。帯を見て、あらすじや作家さんの推薦コメントを読んで、そこで面白そうだなと思ったら買う、だいたいこんな流れで初見のマンガを買うんですが、この作品は上記のあらすじを読んだ瞬間購入を決めました。
まずは舞台がアイスランド、主人公の名前が御山 慧だということ。
「北欧が舞台なのに主人公は日本人なのか、ほうほう」ここで目を惹かれた訳ですね。

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次に3つの秘密、「クルマと会話ができる?何いってんだ」「女の子が苦手?こんなイケメンなのに」「職業探偵?17歳なのに自営業なのか」
瞬時にこんな言葉たちが頭を駆け巡るました。

そして表紙、目が釘付けになりました。30秒くらいはじっと見つめてたんじゃないでしょうか。
この作品を読んだあと、入江亜季先生の過去作品「乱と灰色の世界」「群青学舎」も読んだんですけど、この人本当に絵が綺麗で作品世界に呑み込まれるんですね。
言い方悪いですが、表紙絵は上手いけど、実際に中を見てみるとそこまででもなかったり、背景が真っ白だったり、塗りで誤魔化してるだけだった作品がたまにあるんです。(あくまで個人的な絵の好みだっり感想だったりするので、全員がそう思うわけではありません。)
ですが入江亜季先生の作品はキャラクターの躍動感、背景の細かさどこを見ても惹き込まれます。

この「北北西に雲と往け」、あらすじにもある通りアイスランドが舞台なんですが、皆さんアイスランドのイメージってどんなものを持っていますか?僕は、寒くて木が生えない、岩肌に背の低い草が生えている。野生動物も居なくて、田舎で住みづらそうな場所だなって思ってました。この作品を読むまでは。
実際にはそうじゃなくて、背の低い草原のお陰でアイスランドの広大な大地を見渡せて大地を感じ取れるし、その草原にはウサギやキツネ、トナカイなどの野生動物たちが暮らしてる。首都のレイキャビクにはカフェと本屋が多く立ち並び、地元の住人や観光客で賑わっている。
とても豊かな国なんですよ、アイスランドって。
寒いってイメージがありますが、冬は海流と偏西風のお陰で-10度くらいまでしか下がらないそう。日本の東北とか北海道のほうが寒そうですね。

ここまで読みづらく拙い文章で紹介してきましたが、何が言いたいかっていうと「この作品は最高(語彙消失)」ってところなんですね。
入江亜季作品ってどの作品にも共通して独特の世界観があるんです。僕はそれを勝手に入江亜季ワールドと読んでるんですが、この記事を見ている人も、北北西に雲と往けを読むときっとその世界に惹き込まれます。
単行本もまだ3巻までしか出てません。1巻2巻は割と日常の描写が多めなんですが、3巻では怒涛の展開が続きます。買うなら今です、買いましょう。こたつの中で温もりながら、読みましょう。入江亜季ワールドがあなたを待ってます。

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