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のり弁当

今日のお昼ごはん、のり弁当。地元のお惣菜宅配屋さんのもの。昆布の佃煮とのりが敷かれたたっぷりのごはんの上に、唐揚げと白身魚のフライ、ちくわの磯辺揚げ、きんぴらごぼう、そして大根の漬物が載っている、これぞ正統派のり弁当!な一品。普通のお弁当ならばにんにくの香りが効いた唐揚げや、こってりタルタルソースでいただく白身魚のフライがおかずのメインを張るところだけれど、個人的にのり弁当のおかずセンターはちくわの磯辺揚げを推したい!ここの磯辺揚げはお弁当箱からはみ出しそうなほど大きなちくわを丸ごと一本使った気前のいいボリュームで、青のりの香りをふんだんにまとった衣の軽やさと、もっちりしたちくわの食感が絶妙なコンビネーションを放っている。がっつり目な揚げ物の脇に添えられたきんぴらごぼうは、ちょっと甘めのやさしい味つけなのがうれしい。それらを受け止めるのは、しっとりしたのりと昆布佃煮のうまみがじんわり染み込んだごはん。ああ、懐かしい味わい……しみじみとおいしい。ごちそうさまでした。


のり弁当ってこれ以上ないほどシンプルなお弁当だけれど、私はとても大好きです。たまにほっともっとに行くと、唐揚げとか鮭とかにさんざん目移りした挙げ句、だいたいいつものり弁当を買ってきてしまう。決して華美ではないけれど、滋味にあふれていて安心するお弁当だと思う。ほっともっとに行く時はだいたい料理する余裕がないくらい疲れている時なので、余計にほっと安心できるメニューを選んでしまうのかも。


子供の頃母が作ってくれたのり弁当は、昆布佃煮の代わりに醤油を混ぜたおかかが敷いてある日もあった。これもおいしかったなぁ。ごはんに醤油おかかってのもテッパンの組み合わせですよね。

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