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「自由」は難しい。

夏休み、妹の娘ちゃん2人と『インサイド・ヘッド2』を観に行ってみたら、すごく楽しくて、次は『モアナ2』を見に行こうね!と約束した。

そして、4ヶ月先と思って楽しみにしていたら、あっという間にその日に。時間は本当に大切。嫌なことやってる場合じゃないね。

映画のことは、またいつか書こうと思うが、今日は、この日の過ごし方で、「自由」って難しいなぁと思ったので書いてみます。

パパが割と厳しいので

妹は自由人なのだけど、パパさんはキッチリしている人。だから、たまに家族で集まると、姉妹は、嬉しくなってはしゃいだりケンカになったりして、「やめなさい!」と叱られてる。特に私の家族がいたりすると、迷惑をかけてはいけない、うるさくしてはいけない、大人の邪魔をしてはいけない、と叱られる。ぜんぜん大丈夫だよ、と言うのだけれど、パパはお行儀よくしてほしいのだ。

なのでこの日は、やりたいこととか、行きたい所とか、できるだけ、2人が好きなように過ごせるといいな、手助けがなくてもできることは2人だけでやったり、大人の許可なく何かをしたり。そうやって、少し失敗もしながら楽しく過ごせたらいいなぁと思っていた。

できたこと。

◯子どもだけで電車に乗れた!
映画館の最寄駅は、とても大きな駅だけど終点でもある。それなら、乗り換えで戸惑うこともない。2人だけで電車に乗って、駅で待ち合わせしよう!と決めた。

妹情報では、2人で電車に乗るのは初めてで、3日前から緊張していたらしい。乗った電車を教えてもらい、私は先に降車駅に着いておき、ホームで2人を迎えた。

誤算だったのは、終点のターミナル駅なので、めちゃくちゃ人が降りてくること。目を凝らして2人を探し、姿を見つけた時はホッとした。私の方が緊張してたかもしれない。

ドキドキした?と聞くと、ぜんぜん!との答え。妹情報がガセだったのか、すでに待ち合わせ成功したので、もう怖い気持ちは消え去ったのか。たぶん後者だろう。次は乗り換えが必要な駅で、待ち合わせしてみよう!

◯観覧車に乗った!
近くに観覧車があるので、終わったらそこに行くのもいいな、と思っていたら、めざとく見つけて「観覧車乗りたい!」。 大人のデートスポットだからか、子ども料金がなくて、まあまあな値段。でもいいのだ。「よしー乗ろう!」と観覧車へ。

最初、ジェットコースター的な乗り物を予想していたせいか、ノロノロと上昇していく観覧車に、遅ーい!と文句を言っていたが、高さが上がるにつれ、豆粒のようになった車や人、遠くに見える山や川、見たことのない角度から見る高層ビルの屋上に、徐々に夢中になっていく。

興奮して、ぴょんぴょん跳ねるので、カゴが揺れて、私は怖い😱

やめなさい!は言わない。けれど、椅子の背に貼ってある注意書きを読んでもらい、飛び跳ねると危険だということは理解してくれ、やめてくれた(よかった)。

◯ゲーセンで遊んだ!
次は何をしよう?とウロウロしていると、ゲーセンに着いてしまった。お金が次々と吸い込まれていくし、射幸性を煽るような設計のものばかりだし、どうしようかと思ったが、初めて来た!と目を輝かしている。

両替して、なくなったらおしまい、と決めて遊ぶことにしよう。
そう思って、1000円札を百円に。

太鼓の達人は、プレイそのものも難しいけど、始まる前の設定選択が、また難しい。キャラを選び、コスチュームを選び、曲のジャンルを選び、曲を選び、最後に難易度を選ぶ。姉妹で、曲選びや難易度で意見が合わず何度か揉めたが、最後は太鼓の腕も上達して満足そうだった。

マリオカートは、ニンテンドーのゲーム機でやったことがあるからか、スムーズにゲーム開始。2人でランキングを争い、無事にお姉ちゃんが勝って丸く収まった。

◯UFOキャッチャーは難しい
実はいちばん2人がやりたがったのはUFOキャッチャーだった。登場した昔から、何も変わらないゲーム設計。コインを入れて、クレーンの縦横移動をボタンの押す離すで操作し、掴めそうな場所でストップしてクレーンを下ろす。うまく掴めれば景品ゲットだが、まぁ、取れるわけがない。

…と、わかってはいるものの、ワンコインだから、1回だけね?とやらせてみる。するとどうだろう、めっちゃ惜しいところまでいった。掴めたけども、穴に向かって動き出した瞬間に、ぽろっと落ちたのだ。

あーーーーーん!!!惜しい!!!もう少しだったのに!

これで終わりと思っていたら、なんともう一度できるらしい。なるほどワンコインで2回か。

ところが2回目は、欲深くなって手元が狂ったか、カスリもせずに終わった。

こうなると、もう一回だけ!となる。

なるよなぁ。私だって、あれ?さっきの惜しかったやつ、この位置だったら、さらに取れそうなんじゃない?って思ってるもん。

つぶらな瞳でこちらを見つめる、小さくてなんかかわいいやつらと姪っ子に負け、「じゃぁ、あと1回ね」とコインを投入。

もちろん、カスリはしても、ことん、と穴から「ちいかわ」が出てくることはなかった。

同じことを、妹にも。
もちろん取れない。

広いゲーセンの、半分ぐらいを占めているだろうか。ちいかわ以外にも、よく見る人気のキャラクターがいっぱい。見たことないけどユニークな顔つきの人形もたくさん。なぜが、「お菓子」まである。周りの大人がチャリンチャリンお金を入れて、あ”ーーー!と叫んでいる。

あと1回!

と、さらに可愛くおねだりされたけど、約束だからね、とゲーセンを後にした。

普段からちゃんと躾けられてるせいか、2人とも駄々をこねることなく、欲しかったなぁー!と言いながら、でも、お腹すいたー!と気持ちを切り替えてくれて、助かった。

ゲーセンで遊んでみて、つくづく、「いかにしてお金を使わせるか?」の工夫をしまくって攻めてくるやつらに対抗するのって、めちゃくちゃ難しいな、と思った。

太鼓の達人も、マリオカートも、高得点でクリアすると、もう1回できる。少し難しくなるけど、もうちょい、という惜しいところまではいって、負ける。でも、そよまま次のゲームの設定画面は進んでいく。あれ?まだできるのかな?と思うと、さぁスタート、というところで「ワンコイン必要」と表示される。

なーんだ、と席を立てれば良いけど、100円だしな、とコインを入れる人は多いだろう。

そしてUFOキャッチャーは、たぶんずっと惜しい状態をキープする技術だけが進化してる。私が子供の頃から同じルールのゲームなんだもの。工夫をしてないわけがない。いかに取れそうで取れないか、のギリギリのラインを極めている。

こんな攻められ方をしていて、遊ばずに帰るのは、とても難しいことだと思った。

初めてのゲーセンで目を輝かして盛り上がったものの、約束のコインがなくなったら割とあっさり諦めてくれたのは、普段のパパさんの、ちょっと厳しいしつけの効果なんだろうな。

どこまで自由を認めてやるか、その線引きはすごく難しかったけど、この子たちなら、大丈夫なんだろうな、と思った。

想定内の支出で収まり、助かりました😅 また、遊びに行こうね。

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