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聖書タイム:2020年8月「いつも喜んでいなさい」

text by 山形優子フットマン

山形優子フットマンの執筆・翻訳
クリスチャン新聞福音版に「こころの食卓」連載中
いのちのことば社」翻訳本:
マイケル・チャン勝利の秘訣」マイク・ヨーキー著
コロナウィルス禍の世界で、神はどこにいるのか」ジョン・C・レノック著

「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい」テサロニケ信徒への手紙Ⅰ 5章16~18節

人は誰でも幸せになりたいと願います。素敵な彼や彼女と出会い、憧れの職種について成功し有名に。そしてお金持ちになって理想の生活を。けれども結婚式を挙げた後の家庭生活の毎日は、本当にバラ色? 自分や人の目から見て「カッコイイ」職種につき、仕事のある間は騙し騙し行けたとしても、リストラされたり退職したら「ただの人」?

お金を稼いで財を築いても、墓場に持っていけないのは周知の通り。その一方「そうは言っても」というのが、これまた人間です。

冒頭聖句は、聖書の中にある「幸せをゲットするためのノウハウ」です。そのノウハウはひどく単純な反面、難しくもあります。この三拍子聖句「喜ぶ・祈る・感謝」は順を逆にすると少しわかりや易いかもしれません。つまり「どんなことにも感謝の祈りをすれば、喜びの毎日に」です。

英国人はよく「Count your blessings」という言葉を使います。「どんなに嫌なことがあっても、自分に与えられた恵みを数えなさい」という意味です。しかし、聖句の意味は「恵みだけ数えて苦難には目をつぶり、我慢して不幸を続けなさい」ではありません。なんと「災いも、そのまま感謝!」です。お金が無い人は金欠感謝、事故にあった人は痛手感謝、もっと深刻な場合、ちょっと言いにくいのですが、愛する人を失った人は涙の中からも敢えて感謝。「そんなバカな! クリスチャンは頭が変」と顰蹙(ひんしゅく)をかうでしょう。

困難でも何故感謝かの理由は、おおまかに言って3つ。

1つは「襲いかかる問題が怖くて受け入れられない」ということが人間を一番不幸にします。自分では認識し、受け入れているつもりでも、100%は受けいれられずにあがく場合が多々です。そこで心から「神様ありがとう」と言うことで、問題を直視する心の準備が整います。

2つ目は自分の問題を神に訴えれば、神の子イエスキリストが共に重荷を負って下さり、必ず共に歩いてくださいます。一人ぼっちではありません。

3つ目は、神は誰よりもあなたを愛していますから、この困難の向こうには既に、あなただけのために神が特別に用意してくださっている素敵な計画があるから。今このことを通して、神はあなたをより素晴らしい大きな器に作り変えている最中。だから大感謝です!

感謝の祈りを続ければ、おのずと「いつも喜んでいなさい」の聖句に繋がります。祈りは、かならず思いがけない方法で答えられるから驚きです! 嬉しくなり思わず鼻歌、小躍り、微笑み、大笑いも。やがて、敢えて順を逆さまにしなくても、元の聖句の通りに喜び・祈り・感謝の循環経路が身についていきます。この経路は信仰生活そのものです。「幸せノウハウ」を試すだけなら、失うものは何もないはず。どん底から「どん底を感謝する祈り」を、あなたも勇気を出して試してみませんか?

「何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう」フィリピ信徒への手紙4章6~7節

Joy of the Lord will be with you!
神の喜びが、あなたと共にありますように。