涙活はスポンジと木綿豆腐

スポンジ

数か月前、
就寝中に突然の涙に襲われる日が続いた。
ゲリラ涙。
まあ、なんか悪い夢でも見たのだろう（覚えてないけど）。
いや
多分、疲れている。神経が。
例えるならば
スポンジのようだったなと思う。
頭の中にできた沼の水を約２４時間かけて吸い上げ
夜になり横たわると、飽和状態のスポンジから一気に流れ出す。

子どものようにしゃくりあげるのではなく
ただただ、流れる。

今までも、メンタル疲れを感じたら
意識的に涙活というストレス発散法をやってきた。
お風呂に入ったときとかにやると
涙をふいたり、鼻をかんだりする手間が楽になるのでおすすめだ。

ただ、今回のスポンジ頭からのゲリラ涙は、厄介だった。
気を抜くと、飽和度６，７０％くらいでも出てきた。
生活に支障をきたす。
運転中とか危ない。
トイレに座ったら、とかも。

一か月近く、この現象と付き合ったが
幸い、今は落ち着いている。
沼の水源地を特定したから。

一言でいうと「軽い絶望」
どう埋めていこうか。この沼を。

こうやってnoteに書くと
沼を埋めていけるかもしれない。
流れを堰き止める小さなダムができるかもしれない。
スポンジは捨ててやる。

木綿豆腐

数日前、お気に入りのドラマの最終回をみていた。
「俺の好きなところを10個答えろ」
に答えたお手紙朗読シーン。
特段、特別な誉め言葉ではない。

まっすぐなところ
素直なところ
芯が強いところ
他人を思いやれるところ
自分の好きなものがはっきりしているところ
…
…

聞いているうちに涙がでてくる。
だから、何度もみる。そして毎回同じくだりから泣けてくる。
横たわってドラマを見ると
下になった目からだけ涙が流れる。
例えるなら
木綿豆腐の水切り。

俳優さんのセリフの一つ一つが
「軽い絶望」という木綿豆腐を
むにっと押してくる
そのたびに少しだけ水が流れる

言ってもらいたい言葉がある、から。
言ってあげたい言葉がある、から。
ほんと、それ。

それができたら
麻婆豆腐にして食べてやる。