【劇評】Risky Game(MANKAIカンパニー)
2024/4~5
マンカイカンパニー冬組第6回公演
主演:御影密
準主演:雪白東
※この劇評は「MANKAI STAGE 『A3!』ACT2!〜WINTER2024〜」の劇中劇に対するもので、MANKAIカンパニーの客目線となります。
華やかさの演出について
ここまでやるかの華やかさ。振り切った華やかさの演出って意外と難しいんだよあと見ていたら、多分あのカーニバルみたいなふりふりの衣装が一役も二役も買っている気がした。あれがないと画面がどうにも物足りなくなってしまう。
また、途中黄色のライトが舞台をはみ出して客席側の壁にまで当たるよう斜めに両サイドに照らされていたり、ピンクのライトだったりと他で見ないような原色まみれのライトをここぞと効果的に使っていて、ワクワクしたな。
ラストに降り注ぐドル札も、動く螺旋階段も華やかで良い。ドル札記念に持って帰って百万ドルの女になりたかった…
俳優について
とにかく密くん演じるリアムの独壇場、に見せかけて冬組全員輝いていた。カジノの煌めきのおかげかもしれない。リアムが喋り続ける動き続ける踊り続ける独壇場なのに、周りが全くリアムに食われておらず、むしろそれぞれがキャラクターの個性を奥行き持って演じるから目が足りなかった。
アンサンブルの方々もよく見ると面白い動きしていて、配信とか円盤でもうちょっと一人一人見て見てもいいかもしれない。
🃏リアム
かっこいいし可愛いし生意気だし、あの不遜な表情が普段の密くんとは全く違く、前から思ってたけど役者御影密の舞台上の姿ってたまらないよなあ。
「金額はいくらだ?」「100万ドルだ」の後の驚いた時の音ハメが気持ちいい。それからダン・ダダ・ダンの音でピラミッド型の頂点に躍り出るシーンも見てて楽しいなあ。
ポーカーで勝って椅子をくるくる回しながら喜ぶ姿とか、アンサンブルに両脇支えられて台に飛び乗る可愛さとか、さっきまで浮かれた顔してたのに「彼女の姉に恩があって泣き疲れたんです」「もういいよ」の諦めた顔とか。
何よりノーマンにロイヤルストレートフラッシュを見せつける時のあの表情。みんな好きだよね。
よくあんなアニメみたいな三角形の目させて人を最大限おちょくった顔できるな…
今回リスキーゲームは台上にカメラを置いてポーカーやっている人の表情の変化がよく見えるようにしてくれていたから、余計楽しかった。
もちろん最後の指輪を投げるシーンも。
妙にスッキリした顔で投げるリアム、なのか密くん自身なのか……
初日上手く投げられなかったって聞いたから、何か密くんの中で気持ちに折り合いがついたのかもしれない。リアムも最後にキャサリンと過ごした時間のことを思い出していたのかもしれないね。
からの、吹っ切れた顔して指輪を投げ、振り返って舌ペロウインクは本当に良すぎるよ〜〜〜……
ところで、「俺はリアム・クーガー、ギャンブラーだ」の自己紹介が冷静に考えるとダサくて大好き。
🃏ノーマン
格好良すぎた!リアムとの対決シーンの不遜な表情がたまらなく、東さんってああいう表情もできるんだ…実はああいう一面もあったりして…と思うとドキドキした。
チップを投げるところとか、ノーマンのそれまでの丁寧な振る舞いとは裏腹で、意外とドアとか足で開けそうなタイプ…と思うとまたドキドキした。
🃏レドリー
足が長え…ノーマンと同じく品のある顔して生粋のギャンブラーなの良すぎる…これは正直ノーマンにもエドガーにも感じた感情だけど、この顔でギャンブル漬けなの良すぎるね…
🃏ドミニク
可愛いすぎる!おぼっちゃんの「えっとぉ〜…どうすればいいんだぁ?」のアホ面とか、「えへへぇいいよぉやろう!!」の得意げな顔とか、「あたなも俺をボンクラだとお〜〜!!」って言いながら走り去る小物感とか、すっかりリアムに懐いて窮地のリアムにチップ渡してくれるところとか、リアムに教わったこと叫びながら「こいつがポーカのやり方だー!」になってるところとか、リアムとノーマンのゲームを後ろからハラハラ見守ってるところとか。
全編ドミニクのかわいさ全開でお送りしておりました。
🃏エドガー
少しノーマンと似た路線を感じる。あの物腰で酒はザルそうだしドア足で開けるしチップはぶん投げそうで良い。
セクシーすぎる…これが元凄腕ギャンブラー現やり手経営者…
💵キャサリン
ところで私の推しは実はキャサリン。うきうきで登場してくる姿の存在感たるや。なんかデカい。
周囲を振り回す100万ドルの女、好きです。巻き上げた100万ドルで買ったであろうネックレスに満足げに口付けするシーンが一番好き。
冬組もアンサンブルの方もみんな出払ってたはずだからあのキャサリンをやってた方って誰なんだろう?客演なのかな?
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