☆竹ドーム(スタードーム)☆ を作りました
里山の人口が減少し、だんだんと人と自然の関係が崩れて来ている現代、里山の代表的な植物である竹は放置され、繁茂し荒廃している。奥山の自然と都会との間で、自然と人とのバッファーゾーンとして機能していた里山。そこで竹を活用して、里山の再興を試みる団体、NPO法人Bamboo saves the earthととやまの竹を考える会が主催する「とやまの竹の祭典2024 in 呉羽」が9月22日に呉羽青少年自然の家にて開催されました。前日の9月21日にプレイベントで竹ドームを作るというので参加してきました。
竹林から竹を切り出す
竹ドーム作りは北九州市立大学の人類学ゼミ「九州フィールドワーク研究会」によるワークショップです。竹川先生と竹ドーム作りのエキスパートで棟梁と呼ばれる学生さんの指導の元行われました。
まずは、竹の伐採から。腰から胸のあたりの高さが10cm直径で、3年以上経過した竹を選びます。若い竹は節の近くが白っぽいのでそれは省きます。
竹の節の下2cmのところを水平に切ります。斜めに切ってしまうと後で水平に切り直しをしなくてはなりません。
長さ4m70cmに切ります。
適切な太さと長さの竹が集まりました。
竹ドーム作り
竹ドームを組み立てます。ここからは既存の太いS竹10本と細いP竹20本用意。
過去作成した竹を使ってのデモ。
2本の竹を30cmくらい重ねて穴を開けたところ2か所で結ぶ。9mの骨ができる。
五角の星を作成。編むように竹の重なりは交互になるようにする。ここがドームの頂上になります。
さらに五角形に組む。星の角と五角形が重なったところは紐で軽く結ぶ。
ドームを立てる。
ドームの柱にロープをかける。
さらに竹を5本編んで側面に5画の星を作っていく。竹は交互に編む。
クロスする部分は紐で結んでいく。
完成。これに幌をかければ風雨防げるドームになります。側面にも5つ星⭐︎か描けているのが分かりますでしょうか?
竹を割って明日の竹ドームの材料作り
明日のワークショップのため、1本の竹を6本に割る。
割る金具を竹に当て、木槌でたたく。金具を持つ人は引いて竹を割っていく。餅つきのような阿吽の呼吸で。
割った竹の内側の節を鉈で削って平らにする。参加している子どもは鉈を扱う手つきも手慣れていました。
これで明日作る竹ドームの準備ができました。
他にも明日のイベント本番に向けて準備着々
既に子ども達が竹細工に夢中になっていた。
明日の食事の準備。能登の炊き出しに行った時と作った同じメニューになるとのこと。豚汁かな?
九州フィールドワーク研究会に注目!
竹ドームは今回初めて作りました。広さは大人が14名、子どもだったら30名が寝られる広さがあるとのこと。竹をつないで9m長さの骨組みを組み立てるので、私の計算が間違っていなければ約25㎡の底面のドームができます。
里山にある素材を使って、アート作品にも宿泊できるテントになるというのも楽しく、もっと小型にすれば家庭用のサウナドームも作れそうです。新たな里山遊び、里山活動の可能性を教えていただきました。
九州フィールドワーク研究会(野研)は奥能登芸術祭にも参加されているという。
野研は国内、世界をまたいで活動しているという事をこの度はじめて知りました。
これからもご活躍楽しみにしております!
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