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ポリフェノールとは何か

身体に良さそうなイメージのあるポリフェノールですが、一体どのような物質をポリフェノールというのでしょうか。また、その効果はどのようなものでしょうか。

ポリフェノールとは
フェノールとは、ベンゼン環(炭素原子が正6角形に繋がった分子構造のこと)にヒドロキシ基が結合したもので、それがポリ(複数)のフェノールをポリフェノールといいます。ちなみにフラボノイドもポリフェノールに含まれます。

殆どの植物に含まれる成分で、共通して抗酸化作用があることで知られています。この抗酸化作用を始めとしたメリットを、私たちは食品として摂取することで享受しているというわけです。

ポリフェノール類の吸収率は低く、代謝や排泄も速いことから、体内での作用も緩やかであると考えられています。具体的な作用について見ていきましょう。

ポリフェノールの作用
レスベラトロール
・赤ワインに含まれる
・心疾患関連の予防効果

ルテリオン
・セロリやパセリに含まれる
・脂質過酸化抑制作用、がん細胞増殖抑制作用

ゲニスチン、ダイゼイン
・大豆に含まれる
・カルシウムの吸収を促進、骨粗鬆症予防

ケルセチン
・タマネギに含まれる
・活性酸素捕捉作用、がんの発生や発がん作用を促進する作用の抑制

ルチン
・そばに含まれる
・毛細血管拡張作用、高血圧や脳血管障害の予防

アントシアニン
・黒豆、有色米、ブドウ、ブルーベリーなどに含まれる
・血圧上昇抑制、毛細血管の増強、血栓生成抑制作用

カテキン類
・茶葉などに含まれる
・血圧上昇抑制、脂質代謝改善、抗菌作用、発がん抑制作用

クルクミン
・うこんに含まれる
・解毒作用、胆汁分泌促進、肝機能改善

調理で気をつけること
ポリフェノールは加熱に強いので、加熱して調理が可能です。最初に「代謝や排泄も速い」と書きましたが、体内に長時間貯蔵出来ないので、こまめに摂取するようにしましょう。



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