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子どもに付き合うということ

昨日
無事ハワイから帰国しました。

書きたいことは山ほどですが、
下書きしていたこの記事から。


4歳次男の話です。

ブームはせみとり。

保育園からの帰り道にセミスポットがあり、そこで私の自転車から下車します。

で、スポットの木を一通り周り、手が届く範囲に蝉がいないか調査です。


初めのうちは私は自転車の椅子に座り待ってたんですが、
次男に「ママなんで来ないの!」と言われ。

そりゃセミが好きじゃないから。
興味がないからだよ。
とここまで出かかりました。

でも、
絆を深めるってこういうことかもな、と。



こどもへの声かけって
「お風呂入って」
「ご飯食べて」
「ほらタブレット消す!」とか
やることリストばかり。

でも、その前に
「楽しいね」とか
「おいしいね」とかなにかの場面を共有するっていう体験が必要なんじゃないか。

次男の育児に関しては
まず長男のためにやらねばのことが多くて
追われてるので
「トイレ1人でいけるね」とか
「服も着れるでしょ」とか
せっつきがち。


次男はやろうとすればできるのだけど、
私が疲れてる日に限って
「いやだ。ママきて。ほら漏れちゃうよ」とか言われる。

しかも寝るために二階の寝室に行ってから
一階のトイレに行かされる。


だから言ったじゃん!
また喉をついて出そうになる。

でも何かを共有して絆を深める時間。
必要で大切な時間。


はたと気づきました。

それ以来自転車を降りて
蝉探しに付き合っています。


保育園の帰りなので、虫取り網はありません。
よって、身長100cmの彼が届く場所にいるセミのみ、が対象。
せ、狭い…


8歳の兄もせみとりブームの時期があり。
今も帰り道に1人でセミを取ってきます。

ポイントとしてはさりげなく。
ひたすらさりげなく。
あなた(せみ)のことなんて、ちっとも気にしてませんよー。というそぶり。
一気に近寄らず少しずつ。
取ると決めたらためらわず、さっと手を出す。
 

はじめは捕まえられなかった次男ですが、
だんだん成功率が上がってきて。

1匹では飽き足らず2匹狙う今日この頃。

年中さんの次男とせみとりをしたこと。
彼が大きくなってセミに見向きもしなくなったとき、家の近くのこの場所を通るたびに、思い出すのかな。

そう思うと、
セミを取る次男の隣にいられる今日がとても
愛しくなる。


楽しいことをするときにそばにいてくれた人と仲良くなっていくんだよね。

わかっちゃいますが、急ぎたい日もある。
早く家に帰りたい一心で私も素手でせみとりできるようになりました。
「はい、2匹目。さ、帰ろ」って。

帰り道に、自転車の後ろで「1匹あぶら、1匹ミンミンだ。」と嬉しそうな次男の声。

最近長男は親の自転車に乗らなくなったので、
声が聞こえないことが寂しい。

そのうち自転車の後ろから君の声も聞こえなくなるんだよね。

セミのいる街に住んでてよかった。

気持ちはポケモンハンターだよね。

あと何匹今年は蝉を取れるのかな。

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