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《現代詩》無常たるや

その真実らしきものに何が見えるのか
その目に見えるものは一体何をもたらすのか

混沌たる世界に
どんな意味を持とうとも

いつか
荒れ果てた心象に映し出された
迷いのようなものは消え去るのだろうか

無情にも
また一日は過ぎてゆく

生きていること
その事実こそがいわゆる奇跡

すべて命あるものなのか
はたまた命など持たないものなのか

そんなことはどうだっていい
留まっていたものも消えてなくなる

すべてのものは
無常
不変なんてものはあり得ない

自らの手で無理矢理消さずとも
命は尽きる

そう
来るときは来る

時代は移り変わり
一定の価値観は色褪せる

常識など非常識
普通など罷り通らず

過去の名誉にしがみつく
未来の幻想にすがりつく

それが人を
おかしくさせるのだろう

理想とするものも
やがて形を変えてしまう

もうこりごり
他人の目ばかりを気にしている

いっそ
生きづらいと自覚しているのならば

自分というものを
ただ俯瞰で眺めるのみ


ひとり

剥がされ
ふるい落されそうな濁流にこそ
抗う


そして
向かうべき場所に
向かうのだろう

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