見出し画像

スウェーデンに留学した大学生が感じたこと

With The Worldに所属し多様なバックグラウンドを持つインターン生たちは、どのような進路選択や経験をしてきたのでしょうか。

9/26(土)にオンラインで開催される進路・留学相談会に先駆けて、noteではWith The Worldの現役大学生の経験を、進学や留学、キャリアに悩んでいる方へ発信していきます。

第2回目は東京学芸大学で多文化共生教育を学び、今年3月までスウェーデンに留学していたというHarunaさんに、進路選択について考えていたときのことや大学・留学先での生活などをインタビューをしました。

画像1


ーHarunaさんのこれまでの進路や大学受験について教えてください。

私は中高一貫校だったので、受験というものが6年ぶりに現れました。
そのときは公務員という立場から、人々の生活を支えたいと思い、法学部を目指して自分の中では奮闘していましたが、受かりませんでした。
浪人してもう一度チャレンジしましたが、今いるのは第一志望ではなく、後期試験で入った大学です。最後まで紆余曲折ありましたが、この道に進んだから経験できたこともあるので、良かったと思えています。


ーいま大学ではどんなことを勉強したり、課外活動したりしていますか。

教育学部で多文化共生教育について学んでいます。多様性のある人々が地域社会の中でどうやって生活・共生していくのかということを、現場目線で考えていくような学問で、教育支援方法なども学んでいます。

今までの課外活動でも教育がけっこう軸になっていて、塾講師や英会話のアルバイトをしたり、公立小学校で授業についていくのが難しい子たちへの教育支援をしたりしていて、小学生とよく関わっています。


ーHarunaさんはWith The Worldのインターンでも、Chat Timeのコアメンバーとして小学生の国際交流をサポートされていますね。

小学生やちっちゃい子が好きで馬が合うというのもありますし、その頃って人格形成に重要な時期だと思っていて、ピュアで多感で色んなものに影響され、それがいつか何かのきっかけとなる可能性もあるので、できる限りサポートしていきたいですね。

私はとくに困っている子や前に進めない子たちを支援したいというような想いがあって、それはどうやったらできるのか考えて活動をしています。


ー教育にも前から興味があったのですか。

ずっと教育学部を目指していたわけではないのですが、昔から教育は大事なことだと思っていました。
昔私がいた地域は人権教育が盛んで、道徳の時間などで取り上げられた部落差別や障害者を差別する風潮に対して、子どもながらにマイノリティだけで差別される社会への違和感や理不尽さを感じたり、自分なりの正義感を持っていたりしました。

子どもは自分のいる地域や周りの大人たちによって影響を受けると思うし、差別する風潮などは社会の在り方に問題があるためだと思うので、学校や社会の在り方を変えたいなと思っていて、それは留学したことにも繋がってきますね。


ースウェーデンの大学に留学したきっかけを教えてください。

「教育と福祉」に興味があり、スウェーデンは日本がお手本にするような教育や福祉先進国なので、そのような先進国ではどういう施策がされていて、人々がどのように生活しているか、どう感じているのかなどを、文献で学ぶだけでなく実際に感じたくて行きました。


ースウェーデンではどのようなことを学びましたか。

留学先では世界で子どもの人権がどう扱われているか、スウェーデンではどういうアプローチをしているか、などについて勉強していました。
スウェーデンは子どもの人権が早くから守られている国で、そういう面が教育にも反映されています。フィールドワークなどで学校を見学したときも、自由でのびのびとした雰囲気や先生の教育方法などからそれを感じ取れました。

画像2

授業は基本的には調べ学習で、座学だけでなく自分からアウトプットする時間があるというものでした。教科書がない授業も多くみられ、ある先生はその中でノートを埋めていって、自分だけの教科書をつくることが理想と言っていました。
そのような主体的な教育方法は、スウェーデンの国民性である自立心を大事にしているところから来ていると思っていて、学校の中でそれが培われていくんだなと感じました。

またスウェーデンは多民族国家なので、舞台が異文化・多文化教育のようではありますが、障害の有無や国籍に関わらずすべての子どもが同じ教育を受けるインクルーシブ教育が一般的です。


ー日本の教育とはかなり違いますね。

日本の学校教育は優れていると言われていますが、スウェーデンと比較すると画一的で、協調性や共同体意識のようなものを大事にしていると思っていて、そこには厳しさなども伴っている場合があるので、合わない子にとっては大変なのかなとは思います。

でもスウェーデンの教育方法にも、先生の不足や権威が弱まっているなどの弊害があるので、完璧な教育は難しいですね。


ースウェーデンに留学して良かったことはなんですか。

日本では自分と同じ日本人がいっぱいいる状況が普通で当たり前という感覚ですが、スウェーデンには色々なバックグラウンドを持つ人がいて、肌の色も髪型もファッションも人それぞれだったので、みんな違うのが当たり前というような、多様性が存在している空気感を肌で感じられたのはすごく良かったです。
あとは街並みがおしゃれで、食べものは美味しいし現地の人たちはとても親切で、暮らしやすかったです。

画像3


ー留学した経験や今勉強していること、活動していることは将来につながっていると思いますか。

繋がるなって思います。特に今就活中なので、いろいろ経験することによって、自分が大切にしてきた価値観は何かわかると思うし、自分が興味あることを突き詰めた経験は今後の糧にもなると思うからです。

私の根本には、人々が生活するなかで問題を抱えている人たちの力になりたい、という原動力があることに気づけたので、今後も世界的な視野を持ったり、日本と比較しながら、少しずつでも現状を変えていきたいと思っています。


ー進路を考えていたときの自分に声をかけるとしたらどんな言葉をかけますか。

自分のやりたいことと向き合って、奮闘できたからこそ、どういう結果であれ納得できるのだと思います。なので自分と対話して何がしたいのかを知って、やりたいと思ったことは自分に誇りをもって努力できるといいかなと思います。

画像4


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最後までご覧いただきありがとうございました。


ーWith The Worldの各メディア・お問い合わせについてー


公式HP
イベントの詳細や申し込み方法についてご案内します。

公式Face book
日々の活動の様子や国際交流コラムなどをお届けします。

公式Instagram
プログラムの告知や、インターン生の紹介などを行っています。

公式Twitter
日々の活動についてツイートしていきます。

公式LINE
Chat Timeの最新情報を中心に発信していきます。

■お問い合わせ先
shunta@withtheworld.co (With The World 代表取締役 五十嵐 駿太)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?