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オンラインでの本人確認について

本人確認は、なぜ必要なのか?

このnoteでは、なぜ金融系のサービスなどで本人確認が必要なのかについて、簡単に説明していいきます。

日本では、これまで資金洗浄(AML)やテロ資金供与の対策とFATFからの勧告、国内の架空口座の増加に伴い、本人確認が厳格化されてきました。資金洗浄とは、麻薬や詐欺、脱税などの犯罪行為などによって不正に得られた資金を、別の場所や人に送金するなどによって、そのお金の出所を隠し、不正に得られた資金であることがばれないようにする行為のことです。不正を行っている人の送金行為や、テロへの資金供給、犯罪に利用されるかもしれない他人名義で作成された銀行口座などを事前に防ぐ目的で、どのような人がサービスを利用しているかを確認しておくことは大切です。

顧客の身元がわかれば、犯罪を起こした人に対して、口座の利用を停止したり口座の開設を未然に防ぐことでき、さらなる犯罪の防止につながることが期待されます。このような目的のために本人確認が行われ、顧客の身元本人確認のことをよく、KYC(Know Your Customer)と言います。

身元の確認には、国民にあたら得られた運転免許証やマイナンバーカードなどの身分証を対面で提示してもらうか、オンライン上で身分証の写真などを送ってもらい、後日オンライン上で提出した身分証に記載されている住所に郵便を送り、その郵便の到着後に、ユーザーが郵便物に記載されているアクティベート用のコードを入力することで利用可能になるという流れでした。郵便を配達しなくてはいけにことと、郵便が到着するまで数日待たなくていけないことなどをが、企業とユーザーにとって嬉しくない点でしたが、2018年の11月に法律が改正され、本人確認が全てオンライン上でも可能になりました。

このように、本人確認を電子的にオンラインで全て行うことを、eKYC(electronic Know Your Customer)と言います。このnoteでは、主にeKYCと呼ばれている本人確認の手法について説明します。

eKYCでは、どのように本人確認を行うのか?

オンラインでの身分証確認の方法はいくつかありますが、多くの企業が採用しているのが、本人の容貌が確認できる写真、または動画をユーザーにuploadしてもらい、その後に、本人を確認できる書類についても同様に写真、または動画を送ってもらう方法です。例えば、下記のメルペイさんが出している動画を参考に説明していきましょう。

1. ユーザーの情報の入力

まず、初めに名前と住所、生年月日などを入力する欄があります。ユーザーは、初めここに必要な情報を入れます。鋭い人は、あとで個人情報が色々と記載されている身分証の写真を提出するのに、なぜ事前に入力させるんだ! めんどくさいじゃないか! 世の中にはOCR (文字認識)というものがあるだろうっと怒られる方もいるかもしれません。しかし、OCRを使うと旧字体(斎藤と齋藤の違いなど)や、誤認識によって異なる文字列になってしまった時に、運営側で修正するコストがかかってしまいます。ユーザーの名前について一番詳しいのは、ユーザーなわけでその修正を運営側で行うと相当なコストになるため、ここはあえて、ユーザーに入力させているのだと思っています。

2. ユーザーの容貌の確認

次にカメラを使って、ユーザーの容貌(顔)を確認します。このとき、他人が成りすまして、SNSやネット上にある画像、もしくは身分証についている画像を加工して、悪用するのを防ぐために、二つのことに注意します。

まず、カメラロールなどの事前に撮影された画像や動画などがアップロードできないような仕組みを構築することです。これにより、ネット上にある画像を事前に保存しておき、それをアップロードするということを防ぎます。そのために、スマホに内蔵してあるカメラを利用して、オンデマンドに撮影を行ってもらいます。

2点目が、ユーザー自身が本当に今その場でアプリを利用して自身の容貌を撮影していること確認します。方法としては、アプリから出されるランダムな指示に実際にしたがっているか、機械学習などを用いて判定し、紙に印刷された画像等でないことを確認します。例えば、右をむいてください、笑顔になってください などのような指示が出され、これを機械で認識して、クリアできれば次のステップに進むことができるわけです。

3. 本人確認書類の確認

三つの目のステップは、本人確認書類の撮影です。(本人確認書類とは、運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなどのことです。) 本人確認書類についても、オンデマンドでの撮影が求められます。こちらもネットなどで取得した他人の本人確認書類ではないことを確かめるために、アプリの指示に従い身分証を動かしたり、身分証を動かす代わりに、一緒に写っている顔をアプリの指示にしたがって動かすことで、オンデマンド性を確認します。また、裏面のある本人確認書類の場合は、裏面も同様に撮影します。

4. 本人確認書類の厚さ確認

最後に、本人確認書類の厚さを撮影します。この厚さの撮影も、改正規則のなかで述べられている項目です。

このようなプロセスでデータが取得され、運営側でデータの正当性に関する最終的な確認が行われたあと、ユーザーに本人確認が終了したことの通知を行います。

このようなプロセスで本人確認を行うことによって、以前までの郵便を送り、それを確認する手間や時間を省くことができるようになりました。しかし、本人確認書類の厚みや、オンデマンド性などチェックをしなけばいけない項目が増えてしまうというデメリットも感じます。

法律で明文化されているオンラインでの本人確認の方法は、他にもいくつかあります。もっと知りたい方は、こちらも参考になるので、ぜひご確認ください。



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withID CEO,小さいことから順番に、そして大きく。
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