個性伝えるスパゲッティアイス|高木吏花さん【後編】
この記事は後編です。前編はコチラ
商品へのこだわり
ーーコザアイスで販売しているのは、スパゲッティアイスですが、商品に対するこだわりやコンセプトもあれば教えてください。
まず基本的に、自分の提供するものが誰かの健康を害するものであって欲しくないという想いがあります。
だから、カラフルなスパゲッティアイスですが、着色料や添加物は使用していません。
それから、新商品のナポリタンアイス(マンゴーシャーベット)ですが、これはビーガン向けの商品として、乳製品を使っていないアイスを使用しています。
いろいろ勉強していたときに、畜産物の飼育が環境に悪いかもしれない、ということを知って。それで全商品に乳製品を使わないことも検討したのですが、スパゲッティの形にするのが難しくなってしまうということで断念しました。
ただ、環境や身体に気を使うための選択肢も残しておきたい、いろんな人に楽しんでほしい想いから、ビーガンアイスの開発をお願いしました。
同じ想いから、Okara Okaraさんのおからでできたスプーンのスプーンも選択できるようになっています。ゴミの削減やフードロス問題の解決につながるので、そういった選択をお客さんができるようにと思っています。
ーーー環境や身体のことに気を使いながらも、前編でお話ししてくださった「個性を受け入れ合う」ということを伝えたいんですね。
今も失敗の連続
ーーーInstagramを拝見した際に、最近アイスが全て溶けてしまう事件を見かけたのですが。
そうなんですよ。最近も上手くいかないことがたくさんあって。
アイス屋さんなので、どうしても冬の時期はお客さんが少ないんですが、梅雨明けからやっと暑くなってきて「たくさんの人に食べてもらえるかも」と思った矢先に、間借りしていた店舗が使えなくなってしまったんです。
それでやっと新しいお店の場所が決まって、その改装が終わるまでLAGOONのキッチンを借りていた際に、冷蔵庫のコンセントが抜けてアイスが溶けてしまう事件があって。
さらに直近では、スパゲッティアイスを作る機会も壊れてしまって。本当に失敗の連続です。
ーーー私だったら絶対挫折しそうな事件の連続です…。嫌にならないんですか?
失敗や困難って、大変だけど楽しいんです。
挑戦したり、対処しても上手くいかないこともたくさんあります。
それでも「じゃあ次はどうしよう?」って考えてみたり、それで上手くいっている様子を想像することが、私にとってはすごく楽しくて。
だからむしろ、大変なことに当たった時こそワクワクします。
それにすごく大変なことって、人生そんなにたくさんはないと思うので、大切にしたいですし。
人生は一度きりしかないし、その中で自分が価値を生み出していたい、誰かに価値を届けられることを幸せに感じています。
そのために大変なことは乗り越えていきたいし、大変なこと自体が楽しいと感じているので、そんなに嫌にはなりませんね。
もっと大変なことを経験したい
ーーー今後、コザアイスはどんなふうに展開していきたいと考えていますか?
まずは、もっと広まって、もっといろんな人に食べて欲しいと思います。
それから、台湾に出店してアジア圏に広がっていったらいいのに、とも考えています。
沖縄で広まったら、東京や都市圏に拡大するのが普通かもしれませんが、私はアジアに拡大していった方が、沖縄の立地を生かせるし、おもしろいし、イケてる選択な気がしているんです。
だって、アジアってきっと日本とは決まりも風習も全然違っていて、今まで通りにならないこともたくさんありそうじゃないですか。
その分、やりがいも大変なことも多くて楽しそうだなと思うんです。
ーーー大変なことを追い求めてのアジア進出ですか。おもしろいですね。高木さん自身の将来の展望はありますか?
10年後ぐらいには、地元福島に帰れたらと思っています。
やっぱり将来的には地元のために働きたくて。
そのために、今通信の大学で経営について学びながら、コザアイスで実践できていることで、地に足のついた知識を身につけられていると感じています。
それから沖縄に来たことは、いつか地元で地域貢献をするための勉強もすごくできているように感じています。
沖縄にも課題があって、例えば沖縄の基地問題は福島の原発問題と似ているとも言われています。沖縄には、それに対していろんな活動をされている方がいて。
そういった学びを大切にしながら、沖縄で過ごしていきたいと考えています。
ーーー最後に、まだスパゲッティアイスを食べたことがない人に、メッセージをお願いします!
ぜひ一度、『コザアイス』に来ていただきたいです!
味はパフェみたいな感じですごく美味しいので、食べに来てみてください!
ーーーありがとうございました!
↓コザアイスのInstagram
https://www.instagram.com/p/CYg6yOdPcS6/?hl=ja
↓コザアイスの場所(Googleマップ)
おわりに
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回の記事では書ききれませんでしたが、高木さんは「伝えたいことはユーモアを混ぜる必要がある」とお話ししてくれました。
自身が「変わり者」扱いされた経験から、「もっと個性を笑い合って受け入れられる世の中になったらいいのに」という想いを、「スパゲティアイス」というユーモアで包んでいるんだそうです。
私たちwith OKINAWAも、「沖縄をもっと好きになって欲しい、そのために沖縄でもっと若い人たちが挑戦して欲しい」という想いから「沖縄で活躍されている方々へのインタビュー」をしています。
これをもっともっと、楽しさの溢れる内容にして、笑いながら考えられるようなコンテンツになるよう、考えていく必要があるのかもしれない、と感じました。
みなさんの中には「こんな世の中になって欲しい」という想いはありませんか?
もしあるのなら、高木さんのようにユーモアで包みつつ発信していく方法を、失敗を恐れないで考えてみてもいいかもしれません!
何か挑戦してみた際は、ぜひインタビューもさせてくださいね!笑
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この記事の前編
キーワード:LAGOONインターン経験者、学生団体
キーワード:起業、農業、普通が嫌だった
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