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サディスティック・ミカ・バンド - タイムマシンにお願い - 1974

こちらも日本の音楽史では忘れてはいけないバンドですね。

元ザ・フォーク・クルセダーズの加藤和彦さん、つのだ☆ひろさん、高中正義さん、加藤ミカさんの4人で1971年に結成され、1972年にサイクリング・ブギでデビュー。

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バンド名の由来ですが、ジョン・レノンが妻であるオノヨーコさんと共に結成していた、プラスティック・オノ・バンドからもじったもので、

Yoko Ono Plastic Ono Band (with Antony Hegarty)
「 I'm Going Away Smiling」2009

なおかつミカさんの包丁使いがサディスティックだったからとのこと…

どういう包丁使い??

「サイクリング・ブギ」1972

ブギって言うと、
ダウンタウンブギウギバンド「カッコマンブギ」とか、

ダウン・タウン・ブギウギ・バンド「カッコマン・ブギ」1975

もっと古いのだと、笠置シズ子さんとか思い出しちゃうwww

笠置シズ子「買い物ブギー」1950

しかし、加藤さんって、ふり幅が広いですよね。

ザ・フォーク・クルセダーズがアレだからっっ
そして、つのだ☆ひろさんですが、間もなくして自分のバンドを結成するために脱退。

つのだ☆ひろ「メリー・ジェーン」1971

つのださんと言うとこの曲かなん。

そして、お兄さんのつのだじろうさんと言えば、「恐怖新聞」「うしろの百太郎」の漫画家さんとして有名です。(その昔、ちょこっとメールのやり取りさせて頂いたことあります<文通?)

で、その後で後任のドラマーとして、高橋幸宏さんとベースの小原礼さんが参加。翌年に武道館でライブ開き、アルバム「サディスティック・ミカ・バンド」を発売します。
この時、小田和正さんがピアノで参加していたとのこと。

「ハイ・ベイビー」1973

「SUKI SUKI SUKI (塀までひとっとび)」1974

で、二枚目に出したアルバムの「黒船」ですが、このアルバムは最初のアルバムを聴いた、イギリスの音楽プロデューサー(ビートルズやピンクフロイドを担当した)クリス・トーマスがプロデュースしたもので、レコーディング時間が450時間も費やされたとか…

そんなんで、イギリスで評判となり、日本では当初、さして売れなかったのですが、逆輸入と言う形で評判になって、評価が高まったのでした。

「マダマダ産婆」1975

この頃、小原礼さんが脱退し、後藤次利さんが代わりに加入。

イギリス公演などをし、ロンドンのテレビ局などに出演したり、ロキシーミュージックの全英ツアーにおいて、オープニングアクトを務めることとなりました。

Roxy Music 「More Than This」1995

でもって、これがBBCの音楽番組「オールド・グレイ・ウィッスル・テスト」に出演した時のものですね。

そして、三枚目のアルバムが出るものの、加藤さんとミカさんの離婚により、バンドは解散することにっっ

活動期間は実質3年ほど、あっという間の短い期間でした。

解散後は、今井裕さん、後藤次利さん、高中正義さん、高橋幸宏さんの4人でサディスティックスというバンドを作り、活動していたものの、1978年には自然消滅。

バッド・フィンガー「Know One Knows」1974

ミカさんはクリス・トーマスの紹介でこの曲の日本語のセリフを担当したそうです。

そして1985年に加藤和彦さん、高中正義さん、高橋幸宏さん、後藤次利さん、坂本龍一さん、松任谷由実さんで、イベントの企画にてSadistic Yuming Bandと言うのをやられていたのでした。その場限りでしたけど。

Sadistic Yuming Band 1985

んでもって、
1989年にはボーカルに桐島カレンさんを迎えて、加藤さん、高中さん、小原さん、高橋さんの5人で再結成。

「Boys & Girls」1989

車のCMで使われました。

「Big Bang,Bang!」2006

サディスティック・ミカエラ・バンドの方ですね。

たぶん、1992年頃を最後に活動停止となったのかな? ちょっとそのあたり解らないのですけど、2006年にこの時は木村カエラちゃんをボーカルに迎えて再々結成しました。

バンド名はSadistic Mica Band Revisitedとして。2009年に加藤さんが亡くなられたことで、実質上の解散となりましたかね。

んでもって、
サディスティック・ミカ・バンドと言えばなんてったって、この曲となるわけですよ<代表曲このバンドを知らない人でも耳にしたこと、聞いたことはあるんでは?って、はい。

で、ボーカルが三回交代しているんで時期によって、三つのバージョンがあります。

1974

こちらは初代のミカさん 当時は加藤さんの奥様そしてバンド名の由来になった方。

1989

こちらは桐島かれんさん。お母様が作家の桐島洋子さんですね。弟さんは写真家の桐島ローランドさん。かれんさんはモデルさんとして活躍されました。

2006

カエラちゃんバージョン。

で、カバーもされてますね…たくさん。

こちらはローリー

ROLLY 2015

これはカバーと言うより、オリジナルのミカさんが加わってのセッション。

1997年のものらしく、ミカさん以外では 高中さん、CHAR、吉田建さん、村上ポンタ秀一さん、そうる透さん…という豪華なバージョン。

ムジカ・ピッコリーノ スペシャル 2017

のんちゃん 2017

70年代の曲で、ブリティッシュインベイションぽい香りがする曲でもありますが、なんか古くない曲なんだよなあ…って思ったりします。

「Hey ! gokigen wa ikaga」1975


F2blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2021/07/24 掲載記事より転載


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