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自分の主治医は自分

 自分の主治医は誰?って聞かれたら自分って答えます。だって自分の身体のことは自分が一番知ってる。どんなものを食べたら喜ぶのか、例えば便秘だったら食物繊維を摂ったり、喉が痛ければ生姜湯やレモネードを飲んだり。

 自分の身体の不調に気付くのも自分。もちろん検査しないとわからないことも、いろいろある。ただ検査結果を受けて、どういう方針を立てるのかは自分だと思う。もちろん先生の説明を聞き、方針を聞く。それで納得すれば、それを受け入れて治療に臨む。でも、納得が出来なければ今の時代はある程度は自分で調べられる。どこが納得いかないのか、はっきりさせてセカンドオピニオンに行くことも出来る。

 先生が言ったから〜とお医者さん任せにするのは、個人的には好きではない。自分のことは自分で責任を持って考える。じゃなきゃ自分が、かわいそう。

 もっとも、昨年末の意識障害なんかは、それに当てはまりませんが。だって自分で考えられないもん。その時にされる治療は運任せ、天任せ。

 私にとっては、あの意識障害はすごく良かった。意識がある状態だったら、医療麻薬を受け入れるのにきっともっと時間がかかった。意識がない状態で医療麻薬を投与されて最初は副作用の吐き気に苦しんだけど、そこを抜けたら痛みが一気に減った。今まで痛みを堪えていて、痛みをとることが重要だということがわからなかった。でも、実際に体験すると、たしかに日常生活は送りやすくなった。治療を受けたから実感出来ることもあるんだな、と。

 私みたいな頑固なタイプは、先生の言うことを素直に聞くのも大事なんだなーと勉強になった。でも、どこまでいっても自分の主治医は自分。今はそこまで意識しなくて良くなったけど、先月なんかは床ずれの危険があったので、その辺も注意したり。傷が出来る前に予防するのも、大事。

 人のせいにしない。自分に起こったことは全て自分の責任。まあ、癌はね、どんなに気を付けててもなる時はなる。私も元々健康オタクでそれなりには気を付けてたのに、なったし。

 癌になった頃は、今ほどメンタルの勉強もしてなかったので、そうは考えられなかったけど。今なら、癌になっちゃったか。そっかー。と受け入れる気がする。別に悪いことして癌になるわけではないから、自分を責めない。ただその事実を受け入れるだけ。

 人間の体って強いから、おもしろいこと起こるんですよ。私、実は昨年の秋頃?骨転移の影響で背骨骨折してたみたいで。でも他の痛みの方が強かったからか、全然痛いと思ってなくて。11月末の輸血入院で検査してわかった。痛くないの?って先生に聞かれて、あんまり感じないって言ったら。そっか、まぁそうかもね、もう治ってきてるもんねと。

 骨折に気付かず、治ってきてる。人間の身体って生きてる限り、自然治癒力が働くから。自分が逆にどんなに嫌でも、身体は前向きに頑張ってくれてるから。私は、私の身体の声に耳を傾ける。だから、私の主治医は私です。

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