支援とマネジメントの相性

僕は曲がりなりにも福祉を生業としていて、ボランティアから始まり介護、障がい福祉と渡り歩いて来ました。
ありがたい事に、現場だけじゃなくて、いわゆるマネジャーのお仕事もさせてもらって来ました。
 
 
右も左もよー分っとらん頃から現場の管理をしてきたおかげで、法律についてや手続きについて、現場の作り方などについて、そして、「人をマネジメントする」ということにしょっちゅうぶち当たって来ました。
ルールが明確なものは分かりやすいんです。法律も手続きも、それさえ理解すればもはや僕じゃなくてもやれるものなので。
 
でも、人のマネジメントは若造の僕にはとても高いハードルで、頭抱えたのを覚えてます。当時は「とにかく自分の言う事を聞かせないと、教えないといけない」だったので、目上の方に怒鳴ったりする事もありましたし、威圧的な態度を多用する事もあったなぁ、、、。
もう必死なんですよね。やらなきゃいけない事は上から降ってくるし、自分の中にもあるし、でもそれをスタッフに伝えても、スタッフにも意見があるからそれを聞いてたらラチが開かなくて、結局若い時は最後は弾圧してたように思います。
 
 

それが反省になったのか、まぁまぁ自分でも勉強し、その後の勤め先での研修などで勉強し、それを自分なりに実践してみながら少しずつ使いもんにはなって来たんじゃないでしょうか。

 
 
 
マネジメントについて書き出すとキリがないのでめちゃくちゃ端折りますが、
僕にとって、人のマネジメントで大切なのはコミュニケーションです。もっと言えば、『自分が信頼されるかどうか』の関係づくり、と『安心して意見が言える』関係づくりです。
 

それから、『ビジョン』をきちんと示せるか、という事です。上から降ってくるやらなきゃいけない事も自分の意見も、スタッフの意見ももちろん全部大事だけど、それってそもそも「何のためにやるのか」が一番大事で、上司が言ったから、部下に言われたから、みたいなもので決めようとすると、人間関係や力関係に依存しすぎて結果何やってるのか分からなくなります。
 
 
それと最後に、『結果』にこだわる事です。大きな結果、小さな結果いろいろあると思いますが、やると決めた事をやるかどうか、これはマネジメントに携る側の「信用」とも言い換えられると思っていて、どんなにいいマネジャーであっても、結果が出せない人への信用は下がります。
 

さて、
・コミュニケーション(信頼関係づくり)
・ビジョンを示す
・結果にこだわる
を僕は大事にしてるんですが、(「出来てねーじゃねーか!」とスタッフにシバかれるかもしれませんが)
これはそこそこ応用性が高いなぁ、と思っていて、僕は就労支援の中でもこの要素で利用者と関わっていますし、人の教育(共育)にも用いてます。 

本人が将来どうなっていたいか、その為にどういう段取りで進むのか、をきちんと組み立てて示すのが「ビジョン」です。
そしてそこへ向かう過程でしっかり交わさないといけないのが、信頼関係づくりのためのコミュニケーションですし、その中で決めた結果には結構こだわります。何のためにやってる事か、誰のためにやってる事かを日々のコミュニケーションの中でしつこく話しているので、小さな結果を積み上げられるようになるまで何度も同じ話を伝えます。やれるまで伝えます。
その代わり、僕も自分が彼らにした約束は守ります。その約束は「信用」だから、絶対に守ります。
 
 
そういう風にやっていると、結構支援とマネジメントって近いところにあるようで、相性がいいみたいなんです。
そういや僕はマネジメントの勉強はしてたけど、あまり直接支援の勉強はした事がありませんでした(まったく誇れません)が、結果、人と付き合っていく、向き合っていく勉強になっていたんですかね?
 

  
支援のエッセンスは結構あちこちに落ちているので、マネジメント関係の書籍は読んでみて損はないんじゃないかと思います。

 
 
※もちろん、マネジメントなんてひと昔前に散々いろんな経営者や経営学者さんが山ほど書籍を出しているので、僕なんぞ素人の意見より詳しいことはそういう書籍を読まれた方がいいです。

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