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たくさんのことを知ると、そこにはたくさんの愛が存在することが解かる。

知ることが少なければ、愛することも少ない。

ふと手繰り寄せた、レオナルド・ダ・ヴィンチの言葉。

知ることが少なければ、愛することも少ない。
- The less you know, the less you love.

- Leonardo da Vinci

いわずと知れた、徹底したリアリストであるレオナルド・ダ・ヴィンチの言う「知る」は、私たちの「あ、それ知ってるー。」ってやつとは次元がかなり違うとは思いますが、今日のところは置いておいて。

「自分を知る・自分を愛する」をテーマにした講座の準備をしていたこともあり、この言葉、いろんな解釈ができるなぁ、深いなぁと思いながら、「好き」と愛について、想いを馳せてみました。

愛する人(もの)のことを知れば知るほど、
その人(もの)に対する、愛が深くなる。

愛する人(もの)がひとつだとしたら、こんな解釈。

愛する人やものを「もっと知りたい」と想うことこそ愛であり、そして知れば知るほど好きになる、それって愛だなって思うんです。


そして、もうひとつ思い浮かべたのが、

たくさんのことを知ると、そこには
たくさんの誰かの愛が存在することが解かる。

と同時に、

たくさんのことを知ると、その分
たくさんの自分の「好き」に出会うことができる。

世の中は、愛で溢れている。というのが私の前提。なので、人やものも、体験や経験も、自然もすべて、誰かの愛で創られた「愛のカタチ」なのだと思うんです。

(ただ、その愛のカタチや表現はそれぞれ違って、好みがある)

たくさんの人に出会うこと、たくさんのものを知ること、たくさんの体験をすること、それって誰かの愛のカタチに触れるという行為。

それによって、感じる感情、動く感情=感性が揺さぶられ、

たくさんの自分の「好き」と(同時に「嫌い・苦手」とも)出会うことができて、自分の愛のカタチが解かっていく。そう思うわけです。


- 知ることは、愛すること。

500年以上前にダヴィンチ先輩がおっしゃっているように、その人(もの)に相対して、「なぜだろう?」「どうしてだろう?」を考え、想いを巡らせ、感じてみる。相手をちゃんと理解しようとする。

「知ることは、愛すること」なんだ。愛でしかない。

って、改めて言語化してみただけで、たぶんみんなが無意識に、実は知っている事実です。

なのに、私たちはどうして他人やものを知ること・愛することはするのに、なぜ自分自身を知ること・愛することを丁寧にしないのだろう。

愛する人(もの)のことを知れば知るほど、
その人(もの)に対する、愛が深くなる。

これって、つまり「自分で自分を」も当てはまるのだ。

だって自分に一番興味があって、一番解かってあげられて、一番愛してあげられる存在って、他の誰でもなく私、「自分」なんだから。

家族でも恋人でもなく、結局「自分」なのだ。


自信と豊かさのソース(源泉)は、自分の中にある。

なのに、それを他所に求めるからややこしくなる。

もちろん、誰かに愛されたり評価されたり必要とされることは嬉しいことだし、それに値する人で在りたい。

でも、他所だけを拠りどころにして、他者評価や愛されることだけを軸にしてしまうから、外側に求めるから、外側で起こる物事や声に惑わされてブレてしまうのだ。

それで自信を失い、欠乏感や劣等感に苛まれる。そして失った自信を取り戻したくて、また他所に求める。

そんな悪循環から抜け出すための、たったひとつの方法が「自分を知る・自分を愛する」ことだと思うんです。

自信と豊かさのソース(源泉)は、自分の中にある。

自分の内側のソースと繋がれば、自分自身を信頼して愛して、それが自信=軸になるのが解かる。そうすると本当の豊かさも、すでに自分の中にあるんだなって解かるんです。


- 自分の「好き」と繋がる。

じゃあ、「自分を知る・自分を愛する」って結局何をすればいいのか?

よく聴く耳障りのよい言葉、

自分を愛してあげましょう。
自分を大切にしましょう。

これ、勘違いしがちだけど、自分にご褒美をあげるとか、自分を甘やかすとか、ちょっと背伸びしたことをするとか、そういう行為そのものが大事なのではなくて。

それらの行為が本当に「好き」だったらやったらいいし。(言われたからやるとか、キラキラ女子がやってるからやるとかだったら、やらなくていいかも)

自分を愛する・自分を大切にするということの「本質」は、その行為自体ではないのです。

- 本質・本当の目的は、自分の「好き」を知ること。

自分を愛するということは、自分の「好き」をたくさん見つけてあげる旅。丁寧に自分と向き合い、そのときに感じている感情について、「なぜだろう?」「どうしてだろう?」と理由を見つけてあげること。

・なぜ、これが好きなのだろう?
・今ワクワクしているのは、なぜだろう?
・この居心地の良さは、なぜだろう?
・今、私はどんな気持ちになっているだろう?

こんなふうに自分自身を「なぜなぜ分析」して、ひとつひとつ丁寧に、自分の感性を感じて、言葉にしてあげる。

つまり、感性を大切にする時間。感性優位の時間。そんな時間、そんな自分に「豊かさ」を感じるんだなって気づきました。

そして、「好き」とその理由が繋がったとき。自分のたくさんの「好き」の共通項を見つけたとき。自分の「好き」と繋がったとき、心の奥の方がじんわり暖かくなるような、安心感を感じることができるんです。

そうか、私は***を大切にしているんだ。
***に愛を感じるんだ。

自分の中に揺るぎない軸=大切にしているものがあることに気づく。それこそが自信と豊かさのソース(源泉)です。

ソースとは、自分の愛のカタチなんじゃないかと思うのです。


つまり、感性とは「愛」なのだ。

「自分の好きが解からないんです…」という人が時々いらっしゃいます。いろいろ原因はあるかと思いますが、共通するのは「思考優位」になっているからだと思います。

これ好きって言った方が無難かな。
嫌いって言ったら嫌われるかな。
(好きって言ってるから)合わせておこうかな。

みたいなやつは、思考。「好き」の理由を考えて意味付けすることと、「好き」と感じる感性の理由を理解することは、明確に違います。

つまり、どういうことか?
自分の「好き」との繋がり方。

徹底して「感性優位」で、自分の感性を丁寧に感じて、言語化してみてください。


- ①「好き」とは?を言語化してみる。

自分の「好き」って、つまりどういうことだろう?「好き」という感情を言語化してみます。私の場合、こんな感じ。

・居心地のよさ ・愛がある ・ピュアリティ ・美しい ・わくわくする ・ドキドキする ・おしゃれ ・センス(世界観)がある

- ②誰かの「好き」に乗っかってみる。

①が難しかったら、先にこっちかも。誰かの「好き」のエネルギーに乗っかって、「好き」の疑似体験をしてみてください。これお薦め。そもそも好きのエネルギー全開の人と一緒にいるだけで、お話を聴くだけで、高い質の良いエネルギーを分けてもらえます。

そして、その人の「好き」の理由を感じてみることもできるし、自分は好きと感じるか?好きじゃないか?を感じてみることで、自分の「好き」に出会えるかもしれません。それでもし出会えたら①へ。

- ③教養を高める。

たくさんのことを知るということです。ポイントはただの知識ではなく、あなたの感性をアドオンして「理解する+感じる」をしてみてくださいね。そうすることで、教養は感性と知性を磨いてくれます。

冒頭に書いたように、

たくさんのことを知ると、そこにはたくさんの誰かの愛が存在することが解かる。そして、たくさんのことを知ると、その分たくさんの自分の「好き」に出会うことができます。つまり、

教養を高めるということは、
誰かの愛に触れ、自分の愛を知ること。

あなたの「好き」に出会うヒントやフックになるかもしれません。

- ④お薦めの本や映画を書き出してみる。

友人に「お薦めの本(映画)を教えて!」と聴かれたら、何をお薦めしますか??お薦めするってことは、少なからず「好き」に分類されるもの。

その本や映画のストーリーを思い出して、友人に語るように

・一言で言ったらどんなストーリー?
・印象的(またはお気に入り)のシーン・場面と、その理由は?
・お気に入りの登場人物はどんな人?

を言語化してみてください。もしも「好き」が増えてきたら、本や映画だけでなく、ドラマや漫画、絵本でもいいし、好きな人物、好きな絵、好きなブランド、好きなものなんでもOKなので、書き出してみてください。

- ⑤理由の共通項・繋がりを見つける。

④で、いくつかの「好き」と理由が書き出せたら、その理由を見比べてみてください。必ず何度も出てくるキーワードや表現、共通項があるはず。

共通項を見つけられたら、あなたの「好き」が繋がったということ。その繋がりが、あなたが大切にしていることであり、あなたの愛のカタチです。

これね、自分の「好き」が繋がったとき、この上ない安心感に包まれるんです。本当に。胸がじんわり温かくなる感じ。

この安心感が、きっと愛。そして自信と豊かさのソースなんだ。

丁寧に自分自身の感性に向き合って感じ取ることは、自分を知って、自分を愛するということ。自分の愛を知るということ。

つまり、感性の正体は「愛」なんだ。

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