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観光の未来を考える

こんにちは!
WISE OWL HOSTELS KYOTOのトモです。

僕は宿泊業に従事しているので、当然ながら日々観光業界について考えています。

個人的に、日本は観光資源が豊富なので、観光立国として国がきちんと整備すれば、コロナが終息したら再び復活するとは思っています。

※以前も書きましたが、仮想世界が現実世界よりももっと楽しい世界になってしまい、みんなが仮想世界に行くようにならない限り。(笑)

そのことについて書いた記事がこちらです。

技術進歩の革新スピードはすさまじく、昨日までできなかったことが今日できるようになっている。昨日まで信じられなかったものが今日は形になっているような時代。

そういう技術進歩は全ての業界に破壊と革新をもたらす。

そんな中で僕が今注目しているのは、イーロンマスクです。

彼は単なるEV車の開発とか、ロケット開発をしているだけの人ではなく、この世に移動革命なるものを起こそうとしている人です。(僕個人の解釈です!)

僕は、農業革命、産業革命、IT革命の次にくるのが物流革命だと思っていました。

ただ、その物流革命というのは、もはや物を運ぶことのない時代、要は3Dプリンターが一家に一台あって、買いたいものはネットでデータだけ購入して、家で3Dプリンターが作る、そんな時代になると考えていました。

が、そうじゃなかった。それはまだ先の未来で、近未来はイーロンマスクの考える、物をマッハで移動させる世界なんだって気づきました。

物理的に今までより超高速で物(人)を運ぶのが次に来る移動革命。

彼以外にも同じような高速輸送システムについて言及している人たちがいますが、彼らの提唱するハイパーループと呼ばれるシステムでは、時速1000kmくらいで物や人を移動させることができるそうです。

時速1000kmって、日本の全長が約3000kmなので、3時間で北海道から沖縄に移動できるようになる。

しかも、僕はサイエンスに素人なので詳細は省きますが、宇宙空間のような真空パイプを作って、リニアモーターカーのような電磁石で浮いた車体とレール方式にすれば、地面との摩擦が無くなり、小さいエネルギーで等速直線運動を可能にする(らしい)。

しかも、車、電車、バス、飛行機よりも圧倒的に速く、そして小エネルギー=安価であれば、多くの人々が使うようになるので、そうなればさらに安く利用できるようになる。

すみません、全く関係ないような話を延々としてますが、、

何が言いたいかというと、このハイパーループが実現したら、観光のあり方って変わるなって思うんです。

時間の制限がなくなる

旅行、観光しようと思ったとき、一番大切なのは時間ですよね。

お休みが1日だけなのか、3日あるのか、はたまた1週間あるのかで、行先ややりたいことが変わってくる。

例えば、1日のお休みで東京に住んでる人が佐賀に行こう!って考える人は少ないと思います。なぜなら、旅行には必ず移動が伴い、移動には必ず時間を消費するからです。

1日といっても、寝てる時間もあるし、夜には家に帰っていないといけないので、せいぜい使える時間は15時間とか。東京から佐賀は新幹線で片道約6時間、往復で12時間!てことは移動時間をさっぴくと、使える時間は約3時間。現地滞在より移動時間の方が圧倒的に長い。

しかも6時間座りっぱなしってそれだけでも体力いるし、帰りの新幹線乗り過ごせないから計画的に旅程立てないとだし。。

ま、とにかく今の時代ではまだ、1日で東京から佐賀に行こうという人はいない。当たり前ですが。

飛行機があるではないかといわれる方もいますが、都心から空港に出るのにも時間とお金がかかりますし、なによりまだまだ飛行機代も高いので、せっかくなら1日じゃなく、3日くらいは欲しいなってなりますよね。

ただ、もしですよ。もしハイパーループなるものが出来たらどうなるか。

東京ー佐賀間は約470kmなので、約30分で移動可能です。(笑)

もう、笑っちゃいますね。しかも大勢の人が使うようになってコストが新幹線と変わらないってなるなら(あくまで「もし」ですよ)、そりゃこちらを利用しますよね。

すると、未来では1日休みあるから佐賀行こっか、が成立する。

北海道でも、鹿児島でも、新潟でも、どこでも行ける。

観光、旅行に必須条件だった時間という制約が圧倒的に緩和される。

都市から田舎への流れ

そんな未来になったらどうなるか。

今まで行けなかったところにみんな観光しに行くようになると僕は思います。

つまり、田舎ですね。

なぜなら、今まで都市-都市間の移動でさえ時間を要したから、旅行、観光するにしても都市が精いっぱいだった。

それが、都市‐都市間の移動時間はほとんど考えなくてよくなるので、そこからさらに足を延ばすことができるようになる。

もちろん田舎から都市への動きもあると思いますが、それよりも多くの都市から田舎への動きが生まれるんじゃないかなって思います。

そうやって多くの人が地方の田舎を訪れだしたらどうなるか。

人流が生まれれば地方も田舎も観光に力を入れる。

するとインフラも整うし、多くの人々が訪れることで情報が潤うので、さらに人が流れるようになる。

情報が集まれば国内に限らず、外国の人も訪れやすくなる。

実は、コロナ前でも訪日観光客が増えてきた2016年あたり以降、何度も日本を訪れる観光客はメジャー都市の観光は一通り終えて、次に地方を訪れるという流れがすでにできていたので、その流れが加速するのかなとも思います。

もちろん、大都市やハブとなる都市はこれからも人流の基点となると思いますが、リモートワーカーの出現で都市から地方に光が当たったように、これからさらに地方が鍵になってくるように思います。

もしたとえリモートワーカーではなく、今まで通り会社に出勤する人々も、これだけ短時間で長距離移動できてなおかつ安いインフラが整ったなら、地方の田舎に住みながら毎日東京に出勤する、ってのも可能になるかもしれません。

昔、車が民衆の手の届く価格になったときに、郊外の安くて広い土地に住んで、車で都市に出勤するというスタイルをみんなが求めた。それが現在では電車で起きている。これと同じようなものが、さらに広範囲で可能になる。

今までは観光も生活も時間と利便性で都市ばかりが注目されてきましたが、時間の制約がなくなれば、もっと日本全国で多種多様な観光スタイル、ライフスタイルが生まれてくると思います。







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