尿膜管遺残で入院①


おへそに違和感のあるあなたへ

この記事は、おヘソに違和感を感じ、悩んでいる人に届いて欲しい。「おへそ・膿」などと検索している人には特に早く届いて欲しい。
結論から言うと、大きな病院の泌尿器に行った方がいい。
私は一発目を皮膚科にかかり、痛い目を見た。(CTをとらないと原因がわからない病気であるためだ)
一度でも、おへそから膿が出たことがある人は、迷わず行くことをお勧めする。

ヘソ爆発の予兆


ヘソが痛い?のか?と思い始めたのが、2023年9月中旬。
しかも着ていたエアリズムには、ヘソから出た何かがついている。(すごい臭い。。)
ジーンズのベルトの部分が当たるだけでも痛い。これはおかしいかも。そう思い、普段通っている美容皮膚科で相談したところ、ニキビの薬(塗り薬)を処方された。
「ニキビの薬でヘソを埋めてください」と言われ、薬を塗り始める。
(これがまずかったのではないかと推察している)
一向に良くならないまま、日常を過ごす。ちなみに今考えると、確実に仕事にも支障が出た。少しうまくいかないと、泣いたりした。ヘソの調子はメンタルに直結した。

ヘソ、ついに大爆発

2023年9月下旬。祝日であったその日はゴルフの予定だったので、早朝にアラームをかけていた。しかし、前日からヘソが痛すぎてほぼ寝れていなかった。
大事なゴルフだったが、ヘソがやばいという理由でお断りの連絡をした。
我慢できないほどの痛み。しかしその日は祝日。病院はやっていない。
もう目がバキバキだったと思うが、「緊急病院・祝日」で検索し、なんとか診察してくれる病院があった。
その時は、もうほぼ歩けなかった。一歩歩くと、痛い。わずかな振動でもとにかく痛いので、ヘソを最大限かばいながら、タクシーに乗り、病院に到着。

大号泣の診察と処置

タクシーから降りられず、夫に車椅子を押してもらった。
祝日だったので、泌尿器の先生はおらず、当直の形成外科の先生だった。けっこう若手の先生に見えた。
ヘソを見るなり、CT撮ってきてくださいと。多分形成の先生だったから、この判断が素早くできたと思われる。
CTの結果、「尿膜管遺残症」と告げられる。よくわからないが、ヘソと膀胱を繋ぐ管が炎症しているとのこと。
今、ヘソの下に膿が溜まっているから、それを出さないといけない。だからヘソの穴から器具を入れて、膿を出しまっせ!とのことだ。(こんなテンションだった)
…….明らかに痛そうだ。「ゾンデ」という器具をへそに突っ込むらしい。※もう見たくもないので、興味ある人は調べてみて欲しい。
かつ、炎症しているから、麻酔はおそらく効かないだろうとのことだった。一応4本くらい打ってもらった。
じゃあいきますね!とへそに突っ込まれたが、想像しているだけでも気持ち悪いのに、死ぬほど痛かった。そして死ぬほど泣いた。
痛いし、へそにゾンデが入っていると思うと、気持ち悪くなってきて、貧血になった。痛すぎて号泣したので、処置はおそらく4分の3くらいで「もうやめときますか」とのことで終わった。
痛み止めの点滴と、カロナールをもらって帰宅。少しだけ良くなった気がしたが、その後も痛みが続く。

最寄りの病院での治療

緊急で行った病院だったので、家から車で30分くらいだった。しかし、紹介状を書いてもらい、家から最寄りの病院に移れることになった。
先生曰く、「私よりスマート(体型も)だから安心して!」とのこと。確かに、先生は、スラムダンクの安西先生+30キロくらいだった。
最寄りの大学病院に移動になり、家から近くなったのは良いが、とにかく待ち時間が長く、終始ぐったりした。
だが、大学病院の先生は、すごくよく処置をしてくれた。泌尿器の患者さんは、高齢の男性が多いのだが、女性はまあまあ珍しいようだ。
多分よく覚えてくれていて、直々に電話をくれたりした。

翌週末までに必ず治さなければならない。絶対に負けられない戦いがここにある。

実は、私には、絶対に治さなければならない理由があった。
翌週末は、実家の家族+夫と北海道旅行を計画していたからだ。母もとてつもなく楽しみにしていたので、これをリスケにするわけにはいかない。
家族にはこの病気は伝えないで、絶対直して北海道に行くんだ!私は、気合いで満ち溢れていた。
ヘソが痛いなりに、シュミレーションした。翌週火曜日までにヘソの状態が回復しない場合は、病院にもう一度行こう。
そんな願いも虚しく、ヘソが痛いまま火曜日を迎える。
やばい、これは病院に突撃するしかない。大学病院に電話する。だがしかし、火曜日は先生が不在で何もできないとのこと!ガーン!!
運良く、近くに別の泌尿器の病院があったので、ゾンビのように行ったところ、「これはもう切開しないとだめだね。膿が超溜まってるし」みたいな診断をされた。うちは切開できる設備がないから、大学病院行くしかないねと、ロキソニンだけくれた。
なお、ロキソニンをもらったところ、結構きいて耐えられるくらいになった。
ちなみに、カロナールは効きが弱い。痛い時はロキソニンがいいと思う。ただ、ロキソニンは胃に負担があるようなので、胃薬とセットで出された。

大学病院での処置

翌日、主治医の先生がいる大学病院へ。事情を伝える。
・昨日痛すぎて別の病院に行った。
・週末は北海道旅行なので、必ず治さなければならない
・なので、必要であれば切開して欲しい
北海道旅行に行く気マンマンいうことで、先生は若干引いていたが、でもじゃあ切開してみる?ということで、麻酔なしてやってもらった。ガチで切腹だった。膿が出て、なんだか楽になった。
だが、ヘソからは相変わらず膿が出てくるので、ガーゼを貼っていた。
それから毎日炎症を抑える点滴に行き、なんとか普通に生活できるくらいまで回復。

北海道旅行はいったのか?について

結論、行った!ロキソニンを飲みながら普通に楽しんだ。
普通にお酒も飲みまくったし、食べまくった。
ここで、ヘソが劇的に良くなるきっかけが!
この病気になってから、同じ病気の方のブログを読み漁り、情報は収集済だった。どうやら、ヘソから、丸い塊が出ると、相当良くなると!
この丸い塊が出ていたのだ!!
ここからさらに調子に乗り、食べまくり飲みまくったが、調子はどんどん良くなっていった。
北海道、ありがとう!

とまらない膿

丸い塊が出て以来、痛みは完全になくなった。しかし、ヘソからの膿が一向に止まらない….
主治医の先生もなんでだろうね〜という感じだった。
膿が止まらないから、手術だねということになり日程調整をした。
手術は3ヶ月後になった。

回復のタイミングは突然に

膿が止まらないまま、普通の生活を送っていた。
ジムに行ったり、ゴルフに行けるほどにはなっていたが、相変わらずヘソから膿が出ていた。
心なしか、体力が落ち、疲れやすくなっていたような気もする。
ある朝、ガーゼを変えようとしたところ、膿ではなく出血していた。
びっくりして、大学病院に電話したところ、診察に来てくださいとのこと。
すぐさま、チャリで向かった。
先生にヘソを見てもらって、あの恐怖の危惧「ゾンデ」を片手に、おヘソをつついたり、ぎゅっと押したりしていた。
先生「あ!!!!なんか取れたぞ!!!」
そういって見せてくれたのが、またしても丸い塊だった。
私「知ってる!これ出ると治るんですよね!ネットで見ました!」
先生「これで様子を見てみよう」
なお、ここから、膿が全く出なくなった。日常生活に全く支障がでなくなった。

手術を決めた理由

ここまで治ると、手術はしなくてもいいらしい。
ただ、以下の理由でやると決めた。
・あの痛みは二度と味わいたくない。特にゾンデ。
・爆弾を抱えて生きるなら、切除したほうがいい。
・休める時(仕事的に)にやっちゃったほうが良いだろう。
ということで、手術を決めた。
ただしもちろん、デメリットもある。それはヘソがなくなるということだ。
ヘソをくり抜くため、最終的にヘソっぽいものを形成することになる。
形成の先生とヘソの形の打ち合わせもした。
菜々緒のような、縦長のかっこいいヘソにしてくれと頼んでいる。

そして入院した。今に至る。

物心ついてから、初めての入院となる。
期間は1週間の予定だ。
今日は初日なのだが、あまりにも暇なため、文字に残そうと企んだ。
ヘソに悩む人に届いて欲しい。
あなたのヘソに幸あれ。


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