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『未知との遭遇(新コロ編)』の鑑賞は避けたいですね(._.)

 本記事は、新型コロナウイルスについてごく一般的な知識しか持たない素人が感じたことをだらだらと書き連ねたものです。念のため。


 ニュースを見ていたら、都道府県別の新コロ感染者数で東京都が北海道を上回った、と報じられていた。
 人口も人口密度も東京のほうが断然大きいので、致し方ない展開だとは思う。それに、北海道の感染流行はいわゆる「クラスター」が発生したことが大きく関与していたらしいから、そこからの感染拡大を捕捉・抑制できれば、鎮静化は不可能ではないのだろう。
 ニュースでは同時に、東京での感染者の過半を「感染経路が不明な人」が占めるようになった、とも言っていた。専門家も大いに危惧しているらしいが、確かにこれは懸念されるべき事態である。

 感染経路が不明ということは、「既知の感染者」の誰とも直接接触が確認できない、ということになる。
 つまり、どこかに必ず、その人を感染させた「未知の感染者」が、少なくとも一人はいるはずだ。
 複数の「感染経路が不明な人」が、感染源として同一の「未知の感染者」を共有している場合もあるから、「感染経路が不明な人」の数=「未知の感染者」の数、というわけではない。しかし逆に、一人の「未知の感染者」が複数の更なる「未知の感染者」を生み出している場合も考えられるから、これは差し引きゼロ、というかおそらくは間違いなくプラスだろう。

 そして、この「未知の感染者」は、当然のことながら「無症状感染者」である蓋然性が高い。症状があるなら既に捕捉されている蓋然性が高いからだ。

 現在、日々報告されている新たな感染者は、
▼風邪などの症状があり、検査した結果、感染が確認された人
▼感染者と接触した経緯があるため、検査した結果、感染が確認された人
 の二通りだろう(っていう認識で合ってる?)。
 このうち後者には、無症状感染者もしくは軽症の人が少なからず含まれているだろう。というか大半はそうだろう。
 クラスター対策班などの尽力で、クラスター発生場所に居合わせた人やその人と濃厚接触した人は、追跡調査され捕捉されていることと思う。理屈の上では、全てを捕捉すれば感染は封じ込めることができる。
 しかし、捕捉されていない「未知の感染者」がひとたび発生すれば、もうお手上げかもしれない。
「感染経路が不明な人」の行動をしらみつぶしに調査し、接触した人をすべて検査すれば、こちらも理屈の上では封じ込めることができるはずだが、実稼働を考えるとさすがに無理な気がする。専門家の方が危惧しているのも当然だ。

 前回の記事にも書いたが、俺だって既にマイクロ飛沫を介して「未知の感染者」になっているかもしれない。
 感染した人のほとんどは軽症以下で治まるらしいから、健康弱者ではない人は「自身が感染すること」を過剰に恐れる必要はないだろうが、軽症以下で治まるからこそ、「他人を感染させること」の危険性が高まってしまう
 あと、厄介なのは、きちんとした症状(おかしな表現だが)が出た上で快癒したなら、「感染者だった人」=「今は免疫がある人」=「もう感染しない人」という等式が成り立つ(再感染の報告もあったようだがひとまず度外視)が、無症状なら「未感染者」なのか「感染者」なのか「元感染者」なのか、判別がつかない
 ワクチンが完成し流通するまでは、自分に対しても他人に対しても疑心暗鬼が継続してしまうのである。

 ことによると、いわゆる「集団免疫」が獲得されるまで――ワクチンによるものか、自然によるものかはともかく――の間、全員が「自分も感染者かもしれない」という前提で生活することが求められるようになるかもしれない。
 でないと、国民の大半を占める「感染者かもしれない人」をどうのこうのするよりも、「感染したらヤバい人」をどうのこうのするほうが少数で済むので、健康弱者の行動を徹底的に規制するようなソリューションが採用されかねない。それこそ、人権侵害に近いレベルまで。
 今は諸外国に比べて奇跡的に感染拡大を抑制できているわが国だが、半月先にはどうなっているか分からない。

 さて、俺は未だにマスクを着用していないが、実はこっそりと10枚余りのマスクを所持している。数年前、保険会社のチラシ入りノベルティとして街頭配布されたマスクが、一枚も使わないまま死蔵されているのである。
 さんざん、「無症状感染者からのマイクロ飛沫による感染防止にはマスク一択」みたいなことを書きながら自分自身は着用していないというのもアレな話だが、10枚ぐらい、使いだしたらすぐになくなってしまう。
 この先、もしかしたら、専門家会議から「全員、感染者かもしれないという前提で生活せよ」といった指針が出されるかもしれない。その時になってもマスクが定常的に購入できない危険に備えて、ギリギリまでキープしておくつもりである。
 その時まで、「未知との遭遇」を経験せずに――遭遇する方かされる方か、俺自身がどちらの立場であるかはともかく――過ごすことができることを願いつつ。

 なんて書いてたら、アメリカで基礎疾患のない10代の若者が新コロ感染症で亡くなったというニュースをネットで見た。事態は俺が当て推量しているよりも悪くなってるかもしれん(._.)

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