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【本要約】プレゼンテーションZen

他のプレゼン本は、ほぼ読まなくなりました。

 この本を読んだら、「プレゼンについてあれこれ書かれた他の本」は一切買う気が起きなくなりました。それくらいインパクトがあり、強い信念をもって書かれた本です。

枝葉末節のプレゼン・テクニックを学ぶ前に!

 プレゼンテーションやデザインに関するテクニックについて解説する本や動画は数多ある。もちろんそれぞれ大切なことは書いてあるし、参考になる。

 しかし、そもそもプレゼンする目的は?

 ここに真正面から切り込んだ本は実はほとんどない。ちょろっと冒頭に書いてはいても。この「プレゼンの真の目的」について「これでもか」と向き合わされたのは本著だけである。

 本著は一貫して、「日本の『の美学(簡素・自然・渋み)」をスライド作り・発表のテーマに据えている。その名もプレゼンテーションZen。

人生哲学まで学んだ

 「プレゼンテーション」という一つの営みを通じ、「人生とは、人とコミュニケーションを取ることとは、そして、幸せとは?」ということまで考えさせられた

 剣道・華道などと同様に、プレゼンテーションの技法を磨くことによって、人間性・精神性を鍛えよう。そう決意させられたほどのインパクトがあった。

 分厚く重たい、値段がやや高いため、なかなか買うのをためらうが、プレゼンに限らず人生のバイブルともなりうる著書である。図がふんだんに用いられており、またテーマが一貫しているため読むのにそんなに時間はかからない。僕の中で永久保存が確定した。

以下に要約を挙げた。短いので読んでみてほしい。

要約

プレゼンで大事なことは、
① 自制心を持って準備をすること、
② スライドデザインはシンプルにすること、
③ 発表においては自然さを心がけること
だ。

① 自制心をもって準備する

 準備時点でソフトウェアは立ち上げない。また、何もしない時間からアイディアが出ることもある。まず、核となるテーマを決めよう。「たった一つしか伝わらないとすれば?」と自分に問う。そして、「なぜそれが重要なのか?」を深堀りし、心に残るストーリーに仕上げる。

② デザインはシンプルにする

 スライドデザインは、聴衆に負担をかけないよう、シンプルにしよう。画像は高品質のものをスクリーンいっぱいに使おう。余白を意識し、文字はできるだけ少なくしよう。デザイン4原則(CRAP)を活用し、聴衆の視線を意識・コントロールしよう。

③ 発表では自然さを心がける

 発表では、その場に完全に集中することを心がけよう。そのために十分な準備と練習をしよう。ユーモアを交えて、つまらない自意識を捨て去ろう。コミュニケーションの障壁は可能な限り取り除こう。ワイヤレスマイクやシンプルな小型リモコンを使おう。格好は多少フォーマル過ぎるくらいで良い。糸を持って堂々と動き、客席のあちこちでここの聴衆としっかりアイコンタクトを交わそう。感情を生き生きと表現し、聴衆の好奇心を刺激しよう。

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