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ニンジャスレイヤーを第4部-AoM-から読みはじめる/幕間_3「ライオット・オブ・シンティレイション」

AoMシリーズから出戻りしました望月もなかです。お久しぶりです!

一ヶ月間なにをしていたのかといいますと、
(1)推し(あんスタ!!)の許しがたい所業(幼なじみのあんずPに一方的に別れを告げた)に発狂したり、

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※詳しい説明は省きますが、けして彼女を肩書きで呼ばなかった男が『プロデューサー』呼びして突き放すのはマスラダがコトブキちゃんを「ウキヨ」呼ばわりするような異常事態かつ絶許案件です※

(2)「ニンジャスレイヤー222 」用の二次創作を書いたり、

◆学パロ次元◆

◆原作(Pre-S4)次元◆

※三毛縞に発狂しすぎて準備期間ゼロの見切り発車で書くことになってしまいましたが、なんとか形にできました。楽しかったです!

(3)屍人荘の殺人』『魔眼の匣の殺人を読み比留子さんと葉村くん可愛いよ~!と身を捩ったりしていました。比留子さん久しぶりの大ヒットなんですけど……可愛すぎでは。ワトソンを手に入れられないホームズ……。

閑話休題。
そんなこんなで楽しくアレコレしていましたが、一ヶ月したら狂気もいくぶん落ち着いてきたので感想行為に戻ります!

前回の感想はこちら。

【前提1】望月のニンジャスレイヤー知識

・7年前に書籍第一部を3巻まで読んだところで中断。ほぼ忘れてます。
・2019年8月に『スズメバチの黄色』読了。
・2019年11月~21年1月にAoMシーズン1〜3読了。
・2020年2月の第3部野球回再放送は読みました。
・2021年1月にニンジャスレイヤーPLUS加入(あまり読めてません)
・シーズン4からはTwitter連載分をリアルタイムで追ってます。

【前提2】感想の方針

・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の知識はあえて入れないようにしています。情報を与えずそっと見守っていただければ幸いです。

◇◇◇

今回のエピソードはこちらです。

プレシーズン:シーズン4「ライオット・オブ・シンティレイション」

ブラジルからはるばるネオサイタマへやってきたニンジャ、ザナドゥ。彼は運び屋仕事の傍ら、グラフィティ・アートを描くのが生きがいだった。ある夜、ザナドゥは、屋上の世界で謎めいた赤黒の影とすれ違うが……。

 ♯1

「ハッケ!」「ハッケ!」「ハッケヨソイ!」広告音声に負けじと奇声をあげるハッケ・プリースト集団が街路を練り歩き

……。

冒頭から心がささくれだったのですが。突然何なんだ。練り歩くな。心の平穏のためにまずは私に届け出をしてから練り歩いてください!許可制!許可制!!

あと、以前『タイラント・オブ・マッポーカリプス』で出てきたときは気付きませんでしたけど、「コムソ」ってひょっとして「虚無僧」のことなんですか……? 

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これが……ネオサイタマに……いるんですか。そうですか。

ケモノパンクスが暗がりで互いの獣性を品評しあう会話が後ろに通り過ぎ、自転車配達員は大通りを右に曲がろうとする。

互いの獣性とは……

シーズン3を読んでいる間はひたすらネザーキョウはクソだ!ネオサイタマに帰りたい!って思ってたんですけど、いざ帰ってみるとネオサイタマも大概おかしいですね。どっちもどっちなのでは……?マスラダくんはこの街を愛してるみたいなのでいいですけど……。

ザナドゥさんと女子高生の会話がかわいい。癒されます。女子高生の一人称が「ワシ」なのもかわいい。


 ♯2

ネオサイタマの街中にグラフィティを描くのが生きがい、アフリカ系ニンジャのザナドゥ。彼はニュースを見てショックを受ける。ザナドゥのトレードマークである「桃」を使い、企業看板に醜悪な落描きをした者がいるというのだ。


(桃ウケルね)ヨウナシの無邪気なコメントが妙に効いた。あんなただのクソと、自分が誇らしくジツまで込めた作品を、ヨウナシに同じレベルで受け止められたらどうする。そんな恐れがあって、あの時まぜっかえす事もできなかった。それも情けなかった。

うっ……つらい。

このザナドゥさんの屈託(あんなただのクソと自分の作品を同じレベルで受け止められたらと思うと怖い)、正直すごく刺さる……。自分の作ったものは絶対に「いい」と思っている。自信を持ちたい。だけど、作品の評価は、どうしたっていつだって、作品の受け取り手に任されているのも事実です。自分がいいと思ったものが、自分がクソだと思ったものと同じカテゴリに入れられてしまうことだってある。数多あるアートのなかで、自分の作品だけが屑籠行きになることすらある。

作品の受け取り手(読者や観客)は、残酷なまでに無頓着で正直です。だからこそ、その心を少しでも確実に動かしたくて細部にまで拘ったりしてしまう。大なり小なり、芸術を生み出す人は、ザナドゥさんの気持ちに思いあたる節があるんじゃないのかなぁ、と感じます。

要は自信だ。確かなものだ。そういうものがザナドゥにはない。(略)片手間のグラフィティを、彼自身、信じ切る事ができていない。

グッ……!(刺さった)

絶対に「いい」、誰が何と言おうとこれは「いい」のだ。誇りを持っていたとしても、揺らぐことはあるんですよね。ううう、、頑張ります。

ところで「フライド・スシ」ってなんなんでしょうか……。スシを……揚げ……? いや饅頭の天ぷらが現実に存在する以上、スシの天ぷらがあってもおかしくないような気もしてきましたが……ひょっとして油揚げを使ったスシ(稲荷ずし)のことを表している……?

あと「カンオケ・ホテル」もなんなんでしょうか。謎。カプセルホテルをイメージすればいいのか?(これは多分そうですね)


 ♯3

(これまでのあらすじ)スシの定義に悩んだあげく、辞書を引いたり画像検索を繰り返したりした望月もなかさんは夜中だというのに寿司気分になってしまい空腹に苦しんでいた。

迷っているときは手を動かせ。真理ですね。
ザナドゥさんもスランプになったりするのかなあ。そういうちょっとした芸術家エピソードも読んでみたいです。

舌の上でサケを転がしながら眺める美しい桃の幻に、彼は涙を流した。泣き顔はやがて歪んだ笑みに変わった。

ストーカーさん怖いよ!

マスラダくんを監禁する前のガーランドさんを思い出してしまいます。もはや本人でなくてもどうでもいい、みたいな……ザナドゥさん逃げて逃げて。

 ♯4

謎の追跡者に追われるザナドゥ。企業看板への落書き犯と間違われたのか? それとも単なる異常者か? ザナドゥは、事態に立ち向かうことを決める。

「フンッ! フンッ! フンーッ!」SMAASH! ダミー人形の首がフルスイングのゴルフスイングに刎ね飛ばされ、室内をメチャクチャに反射して飛び回った。「進捗!」

ずっと見ないふりをしていたんですけど、繰り返し冒頭で突っ込まれるサペウチCEOのシーンがだんだんつらくなってきました。なんでゴルフスイングしてるんですかぁ。もうやめてください。つらい。

卑猥落書き犯を追っているニンジャさんの名前は「パースウェイダー」さんとのこと。ふむ。「愉快な果実」とか言ってるしだいぶ危ない人ですね……。

KATANAの高所治安部隊なるものが登場。ただの治安維持部隊は『キタノ・アンダーグラウンド』でもちょっと出てきましたね。治安維持部隊の勢力分布図とか、キモンとの関係(区域が被ったりしてるんでしょうか)とか、いろいろ気になります。

「私の名はアマルガムだ。ザナドゥ=サン」ニンジャは頷き、略式のアイサツを行った。「ストリートの守護者と呼ぶ者もいる。だが、さしあたっては……君のグラフィティのファンだよ」「マジか」ザナドゥは呻いた。

あからさまに怪しい。でも「君の作品のファン」以上にアーティストに鎖をかける言葉ってないんじゃないかって思うので、ザナドゥさんの動揺もつけこまれてしまう心の揺らぎも、わかってしまうんですよね。うう。

ザナドゥは跳ね起きた! 跳ね起きた感覚が彼の身体から飛び出したが、引き戻された。何故なら彼は鉄の椅子に拘束されていたのだ!

ここの表現スゴイ!!

それはさておきアマルガムさんがヤバい。
わかります。わかりますよ。熱狂的なファンがひとたび暗黒面に堕ちると、それはもうとても手の付けられないことになるんですよね。そう、S1でのガーランドさんを見てきたからわかる……普段は仕事熱心なあの人が、プライベートでは同姓同名の生意気なクソガキを監禁して顎クイとかしちゃうようになるんですよぉ……こわい! ファン心理ってこわい!!

まあガーランドさんはちょっと行き過ぎたファンなだけで、素顔は仕事熱心な常識人ですからね。(仕事熱心すぎて舌でソウルをテイスティングしたりはしますが、本人はいたって真面目ですし……卑猥だけど…)
でもアマルガムさんは行き過ぎたファンなだけでなく、度を越した天然サイコパスなのでヤバい。コラボレーションじゃないんだよ……あのさあ……

来訪者はツバつきの帽子を被り、上からフードを被っていた。ザナドゥは奇妙さを感じたが、理由はわからなかった。『ドーモ。……ピザの……宅配です』

ピ、ピザの宅配!? こ、これはまさか…!

 ♯5

邪悪なニンジャ、ピザの宅配に訪れたフード姿の若者……何も起きないはずがなく……。

女子高生ちゃんたちがうるさくてカワイイwww なんかこう、タキさんが騒いでる時みたいな安心感がありますね。ネオサイタマの逞しさの具現化!

 不明瞭な粉塵の中で、影は帽子を脱ぎ、投げ捨てた。塵が晴れると……そこに居たのは、ピザ配達員ではなかった。赤黒の装束を着たニンジャだった。赤黒のニンジャはアマルガムを正面から睨み据え、ジゴクめいてアイサツした。「ドーモ。ニンジャスレイヤーです」

やったあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!

夢にまで見たピザ配達するマスラダ・カイだああああああ!!!! ドンドンガンガン扉を殴るピザ配達員姿のマスラダくん可愛いねー!

タキさんに渡されたのか、コトブキちゃんに押しつけられたのか、「これを借りるぞ」といってマスラダ自らピザタキから持ち出してきたのか……可能性は無限!素晴らしい!芸術は心を豊かにする!!

アマルガムは目を細めた。「これだから非アートのクズは、ものの価値を理解しない……いいか、そのガキどもは交渉材料だ。

マスラダくんのこと非アートって言うなよアーティストやぞ!!!

そのとき、ボロボロのタイルが横にスライドし、ピザ配達員の女が顔を見せた。明るいオレンジの髪の女だった。

コトブキちゃんまでピザタキ配達員姿を!? やったー! サービスが最高! 

ザナドゥさんのアートなジツが勝機を作り、アマルガムを無事撃破。マスラダくんが「美しいもの」に触れた時の反応をしている……。

「おれには縁のないものだが……自信があるなら、謙遜するな」

縁のないものなんて言うなよーーーーーー!!

ニンジャになる前のマスラダはオリガミで個展を開くほどの腕前だったわけで、ブレイク前だったとはいえそれでお金を稼いでいたのですから、要はプロだったんですよね。プロからのお言葉、「自信があるなら、謙遜するな」、、沁みる……う~っ……。グッとくるけど寂しいです。マスラダくん、オリガミはほんとにもういいの? ほんとうに?

「ザナドゥ=サンは、ニンジャで、グラフィティのペインターなのですね」コトブキが言った。トイコは「そうそう」と頷いた。

そうなんですよね。トリロジー時代がどうだったのかはわかりませんけど、少なくともAoMでこれまで見てきたニンジャさんたちは、モータル時代の仕事をそのまま続けている人も多かったわけで……。アーティストでありながらニンジャ。そんなザナドゥさんのような在り方だって当たり前に受け入れられる土壌があるのに。

ニンジャスレイヤー業はそれはそれで「彼のやりたいこと」なのでしょうけど、オリガミと両立ってできないのかなって思ってしまいます。

 ♯6

ザナドゥにはやらなければならないことがあった。ストリートの掟だ。

結局パースウェイダーさんとアマルガムさんは完全に別口だったってことでいいんでしょうか。そんな……こんなイカレニンジャが2人も同エピソード内で実装されるなんて……ネオサイタマおかしいよ

『何度でも強調するが、いいか、絶対に必要以上の面倒引き起こすんじゃねえぞ。何のメリットもねえ!』「当然だ。そんな事をして何になる。黙って見ていろ」ニンジャスレイヤーは応答した。
『黙って見てると無茶苦茶やる奴がいたぜ』

これぽっちの短いやりとりから、親密度が明らかに上昇していることが嫌というほど伝わってきたため、顔を覆って、呻いています。

Thank you...What a beautiful world...

なぜニンジャスレイヤーは己を助けてくれたのか?

そ、そんなの、そんなのさぁ……アーティストだからだよ〜! 魂がまだアートに手を伸ばしたくて、なのに自分にはもうその資格がないと思っていて……それでもせめてアートへ手を伸ばそうとする者の道行きをより良いものにすることはしたいという、そういうマスラダくんのさ……

対岸で手を振るなマスラダ!! お前もこっちに来い!!!!

ミサイルをハンマー投げしてしまうマスラダくん笑ってしまいました。何やってんのw

それはそうと、今回も「ニンジャスレイヤー」データが消失する謎の現象が起きてましたね。『キタノ・アンダーグラウンド』で蟲が食べるというくだりが出たときはてっきりネタかと思っていたんですけど、ちゃんと意味がありそうですな。ナンシーさんの仕業なのか……それともシーズン4で敵方になる何者かの仕業なのか……。うーん。

ピザタキが何事もなかったかのように復活していたのも笑いました。カタナ社を揺すって賠償金で立て直ししたとか?

PLUSに加入して真っ先に読みに行った記事がこれなんですけど、

ピザタキの間取りを見るかぎり、コトブキちゃんはともかく、マスラダとザック少年の寝床スペースがないのでは?と心配になっていたので(まあマスラダはソファやらタキさんのベッドやらで寝ているらしいですが)(どういうことですか?????)、この機に生活スペースが確保できてたらいいなーとは思いました。


ではでは、今回はこの辺で!
次はシーズン4のプレリュードですね。
それでは、また次の感想でお会いいたしましょう!

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次の感想はこちら。


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