見出し画像

ニンジャスレイヤーAoM感想/S5第3話(1)「ジ・インターナショナル・ハンザイ・コンスピラシー」♯1~4

こんばんは、望月もなかです。
窓を開けると夜風が涼しいです。もう夏も終わりですね。

◇◇

📖過去感想インデックスはこちら📖

前回の記事


【前提】望月のニンジャスレイヤー知識

・書籍第一部 3巻まで(中断)
 →6年経過(ほとんど内容を忘れる)
 →2019年、『スズメバチの黄色』で復帰
 →4部から読むことに。AoMシーズン1~3を読んだ後、PLUS加入
 →AoMシーズン4以降はトリロジーと並行読書中(現在三部序盤)

◇◇◇

今回のエピソードはこちらです。

シーズン5「ジ・インターナショナル・ハンザイ・コンスピラシー」

ネオサイタマ湾岸部、デジマ群島に花火が打ち上がる。カタナ・オブ・リバプール主催の博覧会初日であった。ロンドン奪還記念に貴重な大英博物館所蔵品が多数展示され、あるいは秘密裏にVIPオークションにかけられるのだ。
予告状を残した神出鬼没の怪盗ブギーマン。ブギーマンに機密を奪われたアルカナム社、ブギーマンの宝を掠め取ろうとする犯罪者、ダークニンジャ……欲望渦巻くオークション会場を舞台に、各陣営の思惑が交錯する。

第1話の指輪、フジキド登場の短編で存在を示唆されていた謎の犯罪組織「ハンザイ・コンスピラシー」がついに本格登場です。

【conspiracy】(名)《…に対する/…しようとする》陰謀、共謀 [法](共同)謀議;陰謀団(グループ)

スーパー大辞林3.0

【ジ・インターナショナル・ハンザイ・コンスピラシー】=直訳だと【国際犯罪陰謀団】みたいな意味でしょうか? と思ったら罪なんですね。かっこいい。

リロン・ケミカル社ヘッドオフィス、13階。

リロン・ケミカル社、見覚えがあるけど思い出せない。
どこで出てきたんでしたっけ。

リロン・ケミカル:もとはネオサイタマに本社を有していた石油化学、繊維、樹脂素材系の暗黒メガコーポだが、近年はユーロ圏でのビジネスに集中すべく、アイルランドに本社機能を移転させた。(略)ケモビール社を買収し、ケモスタウト、ケモIPAなどを次々発表し、ケモ飲料系の最大手となりつつある(以下略)

ニンジャスレイヤーPLUS【組織名鑑:暗黒メガコーポ群とその同盟関係】

ケモビールの親会社なんだ!?
今の本社はアイルランド。ペイルシーガルさんが潜入してるのもアイルランド本社ってことかな。

コンヴァージはもとはリロン・ケミカルの企業戦士である。そののち、ボロブドゥール帝国のシャン・ロアのヘッドハンティングを受けた。

S4第1話ザ・シェイプ・オブ・ニンジャ・トゥ・カム

検索したところ、シーズン4の狩人・コンヴァージさんがムカデ配下になる前に所属していたのもリロン・ケミカル社でした。だから見覚えがあったのか。納得です。

ペイルシーガルさん、カラテもないし犯罪もギリギリの綱渡りなのに、なぜこのタイミングでデス・ライユーのスカウトが来たのでしょう。伸びしろを見込まれたとか?(現在時間軸の働きを見るかぎり、実際伸びしろはすごいわけですが…それとも毎回ギリギリで犯罪を成し遂げる姿がプロフェッサー・ハンザイのお気に召したのでしょうか)

プロフェッサーは裏社会をある程度タフに渡り歩いているニンジャを選んで取り込み組織化を目論んでいるのかな。『忍者と極道』の極道さんみたいに、正道を歩めない外道にこそ愛を以て手を差し伸べたいタイプなのかもしれないし……いやでもめちゃくちゃ処刑してるからどうだろう……。個人的には「みんなで犯罪したら楽しい」以外の目的があると考えていますが、単に「犯罪は みんなでしたら 楽しいね」思考なのかもしれない! わからない!!

◇◇

 ♯1

謎めいた国際犯罪組織「ハンザイ・コンスピラシー」に所属してはや数年。ペイルシーガルには野心があった。彼はネオサイタマ支部長就任を賭け、「大英博覧会でブギーマンから月の石を奪う」という高難度クエストに挑む。

ハンザイ・コンスピラシーの犯罪リスト、大規模なのかせせこましいのかよくわからない。オムロ・レターパック詐欺って何? 

紫のスーツに身を固め、紫のニンジャ頭巾を被っている。右目だけに開けられた覗き穴に、見せつけるように片眼鏡をつけている。プロフェッサー・オブ・ハンザイ。謎めいたハンザイ・コンスピラシーの首領その人であった。

紫頭巾×紫スーツだ。紫はソウカイヤの象徴色じゃありませんでしたっけ?

絨毯が上等な紫色に変わった。紫色はソウカイヤの象徴色だ。

(書籍限定エピソード【ソード・オブ・ザ・ビトレイヤー】
/『キョート殺伐都市#1:ザイバツ強襲!』収録)

ソウカイヤ関係者だったりするのでしょうか。
単に位の高い色だから採用されているだけ?

「ゼン・ミライ社CEOの誘拐計画は順調です。次回会議においては華々しくその結果をお伝えできるはずです」LA支部代表があけすけに計画の一端を明かす。

ゼン・ミライ社CEO誘拐されちゃうんだ……サトル誘拐計画とかもあるのかな…。

「ス……スイヤセン! 寒さのせいで、今期はその、上手くいっておりやせんで」

南極でそもそも何をすればいいんですか。
カモもいないのに可哀想だよ。

ペイルシーガルさんの立ち回りを見るに「南極支部長」という外れポストを引かないようにするのも試練の一種なのかもしれない。

◇◇

 ♯2

過冬は滅び、ザルニーツァは強大な父から自由になった。生きる術をもとめて就職したアルカナム社の上司は、ブギーマンを追っていた。ブギーマンはアルカナムの機密「月の石」を盗み、地下牢獄から脱走したという。機密の奪還とブギーマンの捕獲。アルカナムの精鋭が一堂に会し、作戦行動が始まる。

ネオサイタマに来て日の浅い者は、すぐにわかる。用心深さの欠如。あるいは、ぎこちないまでの用心深さ。どちらにせよ、この街のプロトコルに馴染まぬ身のこなしだ。

エラボレイトさんもそうだったのかな…(同情の目)

「ブギーマンは単なる超自然現象ではない。あれ自体が意志を、目的意識を有する。ゆえに、あらゆる可能性を排除できない」

ブギーマンもカツ・ワンソーの影で確定なんでしたっけ。ビルさんの言い方的には、アヴァリスやゾーイちゃんよりサツガイさんに近い雰囲気なのかな。

シリンダーに満たされた液体に脳髄が浮いている。脳が青く光った。『初めまして。ジョンです』

何で 脳が いるの!!!!!怒

『どうか驚かないでください。驚いたでしょう? 驚きますよね。でも、ご安心を』ジョンが口を挟み、液体を青く明滅させた。

何で脳のくせに喋っているんだ。ハァッ、ハァッ、いえライトニングさんの例を持ち出されると弱いんですが……(少し冷静になる)たしかにそう、ライトニングさんもそう……生命って何なんでしょうね。私たちは何をもって目の前にいる存在を対話可能な相手と認識しているのでしょう。人はどこから来てどこへ行くのか。SFにおける永遠の命題に思いを馳せています。そもそもニンジャ性とはどこに宿るのか…脳が人そのものだ(ひぐらしのなく頃に)というだけあってソウル憑依によって脳そのものが変質するのでしょうか、みたいなことを考えていないと精神が、平静を保てなくて

「脳。注文は」ソバ店主が睨んだ。

脳に注文をきくな
平静を保てないって言ってるでしょォ!!? 俺は帰らせてもらう!

『賑やかなものですねえ! これ程までに我が社のニンジャが一同に介するなど、セレモニーの時でもなければありえない!』ジョンが感動した。

ジョンうるさい。

タント・ダガー。クイックブレード。ハンドガン。サブマシンガン。リボルバー。ショットガン。グレネードランチャー。さらには……ブギーマン拘束具。アルカナムのエージェント達は無数の武器を装備し、「会員制な」のノレンを跳ね上げ、ネオサイタマの濡れたコンクリートを、大股で歩き出した。

脳は? 脳はどうするんですか?

彼らの背後、屋台街にそぐわぬエリアル・ビークルのモーター音と風が夜を切り裂いた。

ハリウッドめいた全員集合スローモーション出撃シーンが超格好いいのに脳はどうしてるのかが気になってしまい集中できない!! クソッ!

『嬉しいです!』メルセデスは脳シリンダーを腰のフックに吊るして固定した。

なるほどね。(着席)

「何……なんの……用だね。夢を見たのか? 八芒星の夢を。そして、温まりに来たのかね……?」

八芒星! といえばハッポースリケン! サンズ・オブ・ケオスかな!?

前屈みになり、見据える……ザルニーツァを。「少なくとも一人は違う。その女だ(略)」

やっぱりサンズ・オブ・ケオスじゃないですか!!

敵ミサイルのジャミングできるジョン、優秀~。ちょっと見直しました。

なんかずっと脳に心を乱され続けていますね……。
深呼吸しなくては。吸って、吐いて、ジョンはどうやって脳に酸素の供給を?(乱されている!!)

◇◇

 ♯3

アルカナム社のエージェント精鋭チームは、ブギーマンの潜伏先「ダイフク・ビルディング」に突入した。サンズ・オブ・ケオス信者を撃退し、奥の隠し部屋へ。ミッションは順調に見えたが……恐るべきブギーマンのレリック銃により、たちまちエージェント二名が殺され、爆発四散せずにエメツ巻物と化してしまう!

倒れ込むオニズカの身体の下敷きになり、ジョンのシリンダーが砕けた。「アバーッ!」絶叫し、のたうつオニズカの横で、脳髄が無惨に痙攣する。

あっ。ジョンが……

横跳びにダイナミックエントリーしながらショットガンを撃ったビル・モーヤマが、床を転がり、銃を捨てて起き上がると、その手に構えていたのはボウガンめいた奇妙な重火器。

ヒューウッ!! ビルさんさすが上司! 超かっこいい!

床では脳髄が陸揚げされたマグロめいてビチビチと跳ね、オニズカはだくだくと血を流している。

脳、無事なのでしょうか。
(冷静に考えると脳は跳ねなくないですか? 筋肉ないし……ジョン…おまえ、脳だよな……?)

イイダ博士の名前が出てきて嬉しいです。
シーズン3以来ですよね? イイダ博士好き! 

怪盗と暗号と予告状、わくわくですね。同時にボンド&モーゼズの「ニンジャで怪盗をやりたいんだ!」という思いが伝わってくるのでニコニコしてしまう。ふふ。

◇◇

 ♯4

犠牲を出し、さらにブギーマンも取り逃がしたアルカナム社のエージェント。だが手掛かりはある。マキモノ解読の結果、ブギーマンの次回犯行予定地がカタナ・オブ・リバプール開催の"マジェスティック・エキシビション"だと判明したのだ。
だが、博覧会でブギーマンを狙うのは、彼らだけではなかった。

画面の中で、イイダ博士の手元が動き、ふたつの不穏なブラック・マキモノの実物を指し示した。

イイダ博士が喋ってる! お元気そうで嬉しい!

ネオサイタマの湾岸地帯、ヨコハマから臨むドリームランド埋立地の南端域に、デジマ・アイランズと呼ばれる新興埋立群島が存在する。

ネオサイタマに、ヨコハマ。

ネオサイタマに、ヨコハマ。

???

いえ……思い返してみれば第一部のスミスさんが「ヨコハマロープウェイクラン(横浜御縄談合)」だったので……前からあるのか。そうですか。ネオサイタマにヨコハマが…(?)

埋立島に続く一本の巨大橋、いいですよね~! ヴェネツィアに渡る橋みたいなのですよね。

愛車に乗ったペイルシーガルさんは現地登用の相棒と橋を渡り……

PVCクロームコートを着たその男は、ツーブロックヘア側面に、自身のニンジャネームを剃り込んでいる。「エラボレイト」。

ピザ屋のバイトだ!!!!!

あのあと無事にピザタキから外に出られたようで良かったです。

 エラボレイトはニンジャであり……UCA出身だ。その点も重要だった。ペイルシーガルと故郷を同じくするゆえに、ものの考えの機微を擦り合わせるまでもない。

ペイルシーガルさんもUCA出身なんだ!?

だいじょぶ? この最悪犯罪都市の犯罪支部長……やっていけそう?

エラボレイトさんの描写どれもクールで、もし年末年始ピザバイトなしで初登場だったら(プロだ……しごでき男だ……)の印象が先に来ていたでしょうに、年末にピザを焼いたばかりに……それ以前にピザタキにうっかり狙いをつけちゃったばかりに私にこんな目で見られて可哀想にね……という気持ちになっています。

(予想が当たらずとも、報酬の3割は頂くぞ)

プロ~~~~~!
仕事慣れしたフリーランス発言、好感度大幅アップ。

(それを信奉というのだ、ペイルシーガル=サン)エラボレイトは低く笑った。(まあ、いい。俺はそんなお前のおこぼれに預かり、マネーを頂く。それ以上でも以下でもない。……俺は真のプロフェッショナルだ)

真のプロフェッショナル~~~!!!
(冷凍ピザを焼いてたプロフェッショナル……)(ノイズとなって常によぎる余計な情報!)(ピザタキにうっかり狙いをつけちゃったばかりに!!)

(それがお前の変身能力。ツツモタセ・ジツか)(そうだ)ペイルシーガルは頷いた。(触れた相手の姿を盗む。対象には、必要に応じ、眠るなり死ぬなりしてもらう)

触れた相手の姿を盗むってちょっとえっちじゃないですか? けしからんジツですよ。

カモメが嫌いなのにニンジャ名でカモメを名乗ってるのも人間性が見えて良いですね。

『ウップ! 船酔いしそうです』傍らのシリンダーが光り、ジョンの脳髄がスピーカーで発言した。『でも先日の絶体絶命に比べれば天国ですよ。我慢できます』

ジョン生きてた! よかったね!
ところでブギーマンの攻撃で脳が死んでもマキモノになるんでしょうか? うっ考えたくない。この話やめよう。

「バイオカモメは時として凶暴だ」『どうか、僕が盗まれないようにしてくださいね』ジョンが光る。

カモメに盗まれるジョン、見たいか見たくないかで言えば、正直かなり見たい。スレイトとかで軽率に盗まれてほしい。(ひどい)

「心配せずとも、君は必要だ」ビルはジョンを黙らせた。

ビルさんはさ~、そうやって面倒くさいこと言ってくる部下や女を中途半端に優しい言葉で宥めて黙らせてるんでしょ~? ハッポースリケンは回収できないのに八方美人はできちゃうんですよね~。有能上司め。

中央部にはドーム屋根があり、ドームの上に……ゴウランガ……巨大なカタナのモニュメントが設置されていた。エクスカリバーを模した巨大モニュメントは無数のワイヤーで支えられている。

崩壊させられるために作られたかのようなモニュメントだとか思ってすみません。でも壊れそうですよね(コラッ!)

もうマークフォーが準備できてるの早くないですか?!
作られたばかりなんでしょうか、それともマークスリーちゃんが稼働したあとすぐに準備されていたんでしょうか。

彼はニンジャにしてハッカー、そして情報盗賊である。彼のデータベースには、世界中の手練れたニンジャやエージェントの情報が網羅されているのだった。

エラボレイトさんってマジのまじでプロフェッショナルなんですね。かっこいいです。

サトルにチバ若にフジオ(サングラス買ったの?)にコトブキちゃんと、お馴染みの面々も勢ぞろいでますます盛り上がってまいりました! マスラダくんはどう関わってくるのか、フジオはどういう動きをするのか、気になることが盛りだくさんです。

長くなってきたので区切ります。
ではまた後編の感想でお会いしましょう!

-----------------------------
次の感想はこちら。


楽しいことに使ったり楽しいお話を読んだり書いたり、作業のおともの飲食代にしたり、おすすめ作品を鑑賞するのに使わせていただきます。