ニンジャスレイヤーを第4部-AoM-から読みはじめる/シーズン3_9「ビフォア・ジ・エンド・オブ・ザ・ライン」+おまけ(6)
こんばんは、AoMシリーズから出戻りしました望月もなかです。
今回はおまけ(ノート画像)が付属しているので有料マークついてますが、感想はいつも通り普通に読めます!
ところで、AoM感想を書き始めてから1年が経ちました~! ぱちぱち!
正確には最初の感想記事が2019/11/29更新ですから、気づいたら1年過ぎてたんですよね。さらに、【トーメント・イーブン・アフター・デス】の感想と、【ビフォア・ジ・エンド・オブ・ザ・ライン】が公開された日が同じなんです! アキレスと亀のような果てしない気持ちになることもありますが、もうすぐ追いつけそうですね。はやく最新話に追いついて、ネオサイタマで一喜一憂したいです。楽しみです。
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前回の感想はこちら。
【前提1】望月のニンジャスレイヤー知識
・7年前に書籍第一部を3巻まで読んだところで中断。だいぶ忘れてます。
・2019年8月に『スズメバチの黄色』読了。
・2019年11月~2020年3月にかけてAoMシーズン1を読了。
・2020年5月~10月にかけてAoMシーズン2を読了。
・実況は一度だけ参加しました(20年2月の3部野球回再放送)。
【前提2】感想の方針
・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の知識はあえて入れないようにしています。情報を与えずそっと見守っていただければ幸いです。
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今回のエピソードはこちらです。
シーズン3「ビフォア・ジ・エンド・オブ・ザ・ライン」
ヤモトはトリイの上に一人立ち、シンカンセンを見送った。懐には神秘の茶器、ニッタ・カタツキがある。轟く稲妻。シの女王が、ネザーキョウのシテンノが一人、雷撃のヘヴンリイを迎え撃つ。
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雷光 vs 桜色の蝶!
初手から絵づくりが美しくて感心してしまいます。
貴方が平安時代を生きたカラテのタツジンであれば、カゼ・ニンジャのソニックカラテがワン・インチ距離のカラテに適さないという事実もご存知であろう。
平安時代は生きてないので、ご存じないですねえ……
というかゼウス・ニンジャってなんですか? まさかギリシア神話の神・ゼウスまでもがニンジャだったとか言い始める気じゃないですよね?(ありえる)(つらい)
◇
余談ですが。
今読んでる本で、たまたまゼウスのたとえ話が出てきてゼウス・ニンジャのくだりが思い出されて咄嗟にウッ!となってしまったの罪深すぎるなって思いました。
稲妻―火を放つ力―こそがゼウスに最高位を占めさせた。したがって、生き残りのタイタン族であるプロメテウスが、その最高の武器を人間に与えたということは、すさまじい皮肉をともなうものである。
(『火 その創造性と破壊性』スティーヴン・J・パイン)
ただの「火」と戦争の例えなのに、反射的にニンジャのことを考えてしまって崩れ落ちた。思考がニンジャによって支配されている……こわい。
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「用があるのはアンタ達じゃないのか?」ヤモトは剣呑な反応を返した。「シンカンセンは軍隊じゃない。よくもあんな大勢の連中で!」
おお……。この反応、味わい深い。
月破砕後の十年を生きた今でもなお、ヤモトさんの本質が変わっていないことがわかります。なんといいますか、人外の身になったのに、価値観が女子高生だった頃のヤモトさんからあまり変わっていないんだなぁという……。そう、「人外」に変容していないことが、かえって異質ですね。
◇
ヤモト・コキの最初の契機は、スーサイドに逃がされたことで、裏社会の構成員を経験していないニンジャとして生きられてしまったこと、でしょうか。青少年でありながら、所属を持たないニンジャで在れた。これは十年間のネオサイタマにおいてはわりと異質だったんじゃないでしょうか。
さらに彼女は、シルバーカラスに出会ってしまいました。なにやら修行してましたよね。記憶はおぼろげですがカラテを教わっていた気がする! そこでまた、シ・ニンジャの力を使いこなす前に殺される……という運命を回避しました。
その後、第二部からの彼女に何があったのかはわかりませんが(女子高校生収容所にいたことは知ってますが……)、居場所を転々としながら、組織に所属することなく戦い続けてきたんだろうな、ということはぼんやり想像できます。
か細い腕で、その人生を選択できたこと自体が、きっと異質なのですね。シ・ニンジャは、それが可能になるほど強大なニンジャだった。だからヤモトさんは大きく変質することなく、ここまで来られたんじゃないでしょうか。
とまあ、これはすべて読む前の想像なので第二部と第三部を読んだら(全然違ったな……)となるかもしれません。いずれ読んでのお楽しみですね。
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「それがネザーキョウの奴らの考え方か」
「その通り。弱いから死ぬんなら、死ぬやつが悪りィだろ」
弱肉強食、ネザーキョウ。
弱きものは情報に接することすら禁じられ、インターネットは強者のみに限定的に使用を許可されている……うーん……何か気になるんですよね、これ。
タイクーンが、単なる新しいもの嫌いである可能性もまあ、普通にあると思う。……しかしシーズン3開始前に『ギア・ウィッチクラフト』で「インターネット」=「集合的無意識野」という理論が提示されている以上、もう少し別の意味があるような気もしていて。
忍殺世界においては、「コトダマ空間」≒「インターネット」、ですよね? これは定義としてそんなにおかしくないですよね?
で、「コトダマ空間」には「黄金立方体」が輝いている。
「黄金立方体」は「キンカク」と同義、もしくは近似の存在だったような気がする。そして、ニンジャソウルはそこからやってくる。
インターネットを禁止することで、在野のニンジャが発生しなくなる……という現象ってもしかしてあり得る? タイクーンの狙いはそれなんでしょうか? ニンジャの独占……いやでもわからないな……何にせよ「インターネットの禁止」には単なる「新技術の拒否」という以上の意味がありそうで、引っ掛かりを感じています。
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それはそれとしてネザーキョウはおかしい。
一同はドゲザした。あまりに決断的な主君の行動は、一貫性などという惰弱な理屈が所詮は弱者の揚げ足取りに過ぎぬことを、カラテそれ自体によって証明したのである。
そんなこと言われても……。騙されませんよ。一貫性は一貫性ですからね。ツッコミを封じようとしたって私は負けない。おかしな理屈から瞳を逸らさない。
而して、その時!
「ケケーン!」
カラテシャウトとともにサタの庭へ飛び来たった猛禽あり! 黒帯を締めたカラテキジである。
(まけた)
(画面から目を逸らさないと正気を保てなかった)
カラテキジってなんだよ……
次に鳴いてみろ、撃ってやる。ズドーンといくぞ。この火縄銃が火を噴くからな……おれはほんきだ!! 泣いてない!
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シンカンセンではアクセルジャックさんが今日もヒャッハーしている。
元気ですね。「あれはあれで気持ちよかった」ってすごいな!? つよい。クソ野郎はメンタルが強い。
目の前で狂乱を見せつけられて逃げられないカナスーアさんが一瞬可哀想になりましたが、モンスター患者だったので自業自得だなと思いなおした。
二人ともまたちょい役とかで出てきてほしいです。面白いので。
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色付きのコマめいた風はニンジャの回し蹴りだった。カラテビーバーの危険な前歯が砕け、獣は泡を噴いて後退した。
カラテ……ビーバー…………………
ヨロシサンCEO、いたんですか!(そりゃいるでしょうけど) ニンジャでもあるんですね。へえ~…なんか面白い人ですね。
「先程のカラテビーバーを今夜の食事にしましょう。肉を回収し、毛皮を剥いでいただいても?」
「ン……つまり……私がかね?」
突然ゴールデンヨロシカムイ劇場が始まったので笑ってしまいました、秘書さんとの関係面白すぎる! 秘書さん強いなw
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ヘヴンリイさんって角から放電してるんですか!? ラムちゃんじゃん!
凄まじい震動を伴い、谷の奥から突進してきたのは、全長20メートルはあろうかというカラテイノシシであった! 黒帯を締め、目には炎じみて殺気を滾らせ、ブッダ像に身体の側面をぶつけながら、向かってくる! 谷底の主か!
ねえもう嫌なんですけどカラテビースト!
カラテウルフまで出てきてもう私の耐久力が限界を超えました! もうやだもうやだ! ネザーキョウ滅ぼそう!! もう耐えられない!!!
ハァ……ハァ……ヤモトさんの美しさを堪能したいのにカラテビーストが邪魔をするんだ……儂が開発した……この巨大爆弾で……
◆
「本当に、いいんですね、ザック=サン」
屋根のハッチから上半身を覗かせ、サガサマが再度、念を押した。
「私ならば、責任を持って、貴方をニューヨークまで連れて行けるんですよ」
責任を持ってニューヨークまでザック少年を連れていくサガサマさんルート見たい見たい見たい見たい!!!!!!!!!!
……なんで歴史は分岐しないんだ……悔しい。見たい……。
このあと車内に戻って、5人でワイワイやっていたコンパートメントに一人戻って寝台車に横になるサガサマさん想像すると気持ちがぐちゃぐちゃになるんですよ……はぁ~。
サガサマさん一生ザック少年のこと忘れないんじゃないかって思ってしまう。もしいつか仕事でネオサイタマに出張することがあったら、コトブキちゃんにもらった名刺を頼りにピザタキを訪れてザック少年の消息を確かめてくれるんでしょ~ウウヴヴヴヴヴヴ(震動)
「本当に、どうかご無事で」
サガサマは身を乗り出し、ザックと握手した。サガサマはマスラダを見た。目が合うと、マスラダは無言で頷いた。
握手じだ……!!!
は~~……一期一会だからこその有難さも悲しみも切なさも全部背負ってわたしは次の戦場へ行かなければならない……ザック少年をサンドイッチタンデムするマスラダくんコトブキちゃんの図は可愛い……
では、感想はここまで。また次の記事でお会いいたしましょう!
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次の感想はこちら。
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ここから下はおまけです!
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おまけ《手書き感想ノート:第6弾》
というわけで「おまけ/手書き感想ノートまとめ(第6回)」です。
私のニンジャスレイヤー感想記事は、読みながらノートに書いた感想メモを再構成したものです。そのスキャン画像を、バックアップもかねて、一定枚数ログがたまったところでnoteの記事にあげているものです。
基本的な内容はnoteの記事と同じです(ノートを元に言語化しているので、noteの方が詳しいこともあります)。差分としては、お絵描きが入るのと、読みやすさを優先してnoteには書かなかったツッコミがちょこちょこ書いてあったりしますね。文字通りの「おまけ」です。
◆こんな感じの画像です(2枚ほど抜粋・縮小版)◆
こういうのが、合計57枚……あります。多い……。
今回は、「デッカーガン」(プレシーズン3)~「ビフォア・ジ・エンド・オブ・ザ・ライン」(シーズン3幕間)までになります。
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過去の手書きノートまとめはこちらです。
【手書き感想ノート・スズメバチの黄色】
【手書き感想ノートまとめ・1】
「AoM予告編」~「ストーム・イナ・ユノミ」
【手書き感想ノートまとめ・2】
「ダメージド・グッズ」~「オラクル・オブ・マッポーカリプス」
【手書き感想ノートまとめ・3】
「フラワーズ・フロム・フロスト」~「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」
【手書き感想ノートまとめ・4】
「コールド・ワールド」~「カウンシル・フジミ」
【手書き感想ノートまとめ・5】
「ベリアル・アンダーカバー」~「アルター・オブ・マッポーカリプス」
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画像が多すぎてスクロールバーが潰れる&制限なしに生原稿を晒すのは少し恥ずかしいため、ここから先は「おまけ」ゾーンです。
(ところでこのノート画像、何も考えずにペタペタ貼ってるだけなんですけど、ひょっとして圧縮ファイルで一括アップロードしただけの方が見やすかったりするんでしょうか? 今さらすぎますが……)
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