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出戻り初心者ヘッズが、ニンジャスレイヤーを第4部から読みはじめる/シーズン1_17「ソウカイ・シンジケート」(前)

こんばんは、望月もなかです。
第4部シーズン1も、今回を含めて残すところ3エピソードになりました。シーズン1ではどこまで話が進むのでしょうか。せめてサツガイ本人を(遠目からでも)目撃するくらいはしてほしいなぁ。

前回の感想はこちらです。

【前提1】望月のニンジャスレイヤー知識

・ニンジャスレイヤーは第一部の書籍3巻で止まっています。中断してから6年、内容はだいぶ忘れてしまいました。
・2019年8月に『スズメバチの黄色』読了。
・忍殺用語にはいまだにビクッとします。

【前提2】感想の方針

・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・読んだ日だけ感想を書きます(翌日に分割することもあります)。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の前知識はあえて入れないようにしています。よって、単語がわからずよく混乱していますがそっと見守っていただければ幸いです。

◇◇◇

今回はこちら。

タイトルからしてチバ=サンが登場するエピソードですよね。楽しみにしていました。

シーズン1「ソウカイ・シンジケート」(前)

満員電車での息詰まる攻防! 体を張って暴走列車を停めたニンジャスレイヤーは力尽き、高架からタマ・リバーへと落下してしまう。なんとか川から這い上がったマスラダを待っていたのは……。

 ♯1

突然マスラダさんが監禁されているんだが……?

いやあの、これはどういう。

前回(『カロウシ・ノー・リモース』♯3)のラストを読んだときには、ガーランドさんが助けに来てくれたのかと思っていたんですよ。それがストーカーからのチャンス到来で監禁コースだったとか衝撃的にもほどがある。やけにニンジャスレイヤーに対して距離が近いと思ったらまさかのヤンデレさんだったなんて。ありがとうございます。あっ、もしかして、フジオカタクラだけでなくガーランドさんまでフジキドへの巨大感情を持て余しているというパターンなのでしょうか。あまりに想いが重すぎて同姓同名で同じ制服を着ているなら誰でもいいみたいに思いつめちゃっている状況だったりする?

もはやなにもわからない、ただガーランドさんが弱り切ったマスラダ版ニンジャスレイヤーをどこからどう見ても監禁しているという事実だけが厳然として私の目の前に存在しているのだった。

ガーランドは身をかがめ、ニンジャスレイヤーを見据えた。そして言った。「幾つか確かめたい」

卑猥だ。はじまってしまう(なにが)


「貴様は俺の知る男ではなかった」

その目に渦巻く複雑な感情

無罪。だが、解放する気はない。

ほほうヤンデレか……と冷静(?)に読んでいたところにアンブッシュが。

ニンジャスレイヤーは唸りを殺し、呼吸を深めた。ガーランドは彼の顎をグイと上向け、呼吸を妨げた。

あごくい

顎クイを あ、

あああああ顎クイを!!!?! した!!!!!!!!!
ハーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!?!????

あの、え、いま私は何を見せられたんだ、な、なにを?? ちょ、あ、いや、冷静に読み返すと「呼吸を妨げた」のだな、と頭では理解できるんですけど、あまりにも卑猥なしぐさだったので動揺しましたよね。グワーッ!

いやだって、監禁してる方が監禁相手に顎クイをしたらもうこれは…………あの、これはさあ……顎に触れた瞬間からモザイクが掛かるのでは?


ネオサイタマの十年は三世代の興亡に等しい。「ワナビー愉快犯の類いではないならば、貴様は……」

ネオサイタマの十年は三世代の興亡に等しい……そうなのか。納得できるようなよくわからないような。まあ平均寿命短そうですしね(そういう話でもないのだろうか)

あと「ワナビー愉快犯」ってなんぞ、「愉快犯」だけでも意味が通じるところなのになぜ「ワナビー」なる単語がくっついているのでありましょうか。謎すぎて脳がバグる。

ニンジャスレイヤーの凝視の中、彼は笹の葉を開き、中のサーモン・スシにソイを垂らした。彼はニンジャスレイヤーの視線に不意に気づいたようなそぶりで、「なにか?」と訊いた。「……」「飯を採る時間を逸してな」(略)
「どうした。ほしいのか?」「少しも」「そう言うと思ったとも」ガーランドはスシを咀嚼!

わたしはなにをみせられているんだ?(読みながらこのフレーズだけが100回くらい右から左へ動画字幕のように流れていきましたね)

高度なプレイにしか見えない……。ガーランドさんがガチ攻めだってことくらいしか脳みそが情報として処理してくれない。

「なに、たいして美味くもないスシだ。そこらで調達した、冷め切ったスシだ。そう食い入るように見つめるでもない」ガーランドは淡々と食した。

わたしは……なにを見せられているんだ……。虚無。

さらに「木偶にしたい」「俺は貴様を解体したい」だのヤバい欲求を淡々と突きつけてきてガーランドさんマジヤベエ以外の感想が出てきません。予想の1万倍くらいヤバいドSガチ攻め変態ニンジャさんだった。しかも武器が「クナイ・ウィップ」(鞭)ってマジでガチじゃないですか。こっわ……何人飼ってるの?

◇◇

 ♯2

ガーランドに監禁されたニンジャスレイヤー。ドSガチ攻めなシックスゲイツのニンジャさんは高度なプレイと目標を要求してくるが、残念、ニンジャスレイヤーはもっとやばい集団ストーカーに追われているのだ! ザイバツ・シャドーギルドはソウカイヤのテリトリーなどお構いなしに現れる! 混乱の中、ニンジャスレイヤーは、ラオモト・チバとの面会を要求するが……?


貴様がスシ拷問に躍起になっている間に隠蔽が剥がれた。そういう事だ
万一、仮に貴様が勝ったとして……貴様の追跡も、クソったれスシ拷問も、何もかも無駄だ。そうなればジゴクで笑ってやる。

2回も「スシ拷問」って言った。そんなに辛くてイヤだったのかあれ……。マスラダくんがこうやってネチネチいうのってかなり根に持ってるときだと思う。タキさんと出会ったときに口から出まかせで語られた「デジタル・オーディンのお導き」なる単語へのイラつき具合と似たにおいを感じる。多分あれも根に持ってたんだと思う。

ともあれお腹いっぱいになってようやく怒りがわいてきたマスラダさんがとてもいい。お茶飲まなくて大丈夫? むせたりしない?

タキからのIRC通信は予め拒んでいる。ソウカイヤとの切迫状況下でウカツに通信すれば、タキが辿られ、ピザタキが潰されかねない。ここは彼自身の機転で切り抜けねばならない。

感動した。

マスラダ・カイが反省しているぞ!!!

ピザ・タキにもう被害は出させないという強い思いが感じられる。今までの「俺には関係ない」ムーブと明らかに違う、ちゃんと潰されてほしくない場所を守るための行動している。今夜は祝杯じゃん。赤飯炊こう赤飯。

(まあそれはそれとして、タキさん視点だと、マスラダがお守りなしで勝手に戦闘に突入した挙句時間切れになっても帰宅せずそのうえ着拒、これはかなり心配なのでは? と思う。タキさんが焦ってたらと思うと滾る。)

ザイバツ・シャドーギルドのニンジャ、ニーズヘグさんが登場。強そう。キャラも濃そう。

語源はこれかな?

ニーズヘッグ[注 1](古ノルド語: Níðhǫggr[1][2][注 2]; 語釈は「怒りに燃えてうずくまる者」[1]など[注 3])は、北欧神話に登場するヘビ、またはドラゴンである。(Wikipediaより抜粋)

ところで「ウラシマ・ニンジャ」とは……。

「ここはオンセンか!まるで岡山県じゃな!」

?? まるで岡山県?

岡山県って温泉あるんでしたっけ、あっさすが火山大国、普通にあった。温泉旅行に行きたくなってしまいます。上げ膳据え膳したい。

さっきまで敵対していた相手となし崩し的に共闘する展開はやはり燃えますね。でもガーランドさん首にウィップ巻いて力いっぱい引っ張るとか助け方までドSであの……ほんとブレないなって……そのまま自分をさらけ出して生きていってほしい。


新たなるシックスゲイツ・ヴァニティさんも登場。

ヤモトさん以外で女ニンジャ見るの初めてかも、どんなニンジャなのか楽しみです。

◇◇

 ♯3

ごめんなさい、ユカノさんもニンジャでした。忘れてた。

「無法にはカラテだ」

堂々と言いきられたので一瞬納得しかけたのですが、冷静になって読み返すとさっぱりわかりませんね?

ニンジャスレイヤーの思考は呼吸と共にクリアになり、鋭敏化した意識は時間の流れを泥めいてスローにした。たとえばこの機に乗じて逃走する事も可能だろう。しかしはなからその選択肢は無い。それでは事態が解決せず堂々巡り。サツガイも遠ざかる。彼はラオモト・チバに談判せねばならない。

このあたり、マスラダさんの状況判断力が常識的(?)なことがよくわかって安心感をもらえました。マスラダさんは真面目なカタギ。

ヴァニティさんクールでカッコいいです。

ダッシュボードのハンニャ・オメーンが揺れる。

ハンニャ・オメーン……。

◇◇

 ♯4

ザイバツ・シャドーギルドの強襲! ニンジャスレイヤーはこのような事態を未然に防ぐために、なんとしてもソウカイヤお抱えのタトゥー師の協力を得たいと主張する。はたしてチバの元へ辿り着けるのか。強大なヤクザのボス相手に、マスラダの要求は通るのか?

その夜、庭から見上げるネオサイタマの空は晴れていた。割れた月は不気味なブラッドオレンジ色に染まり、生暖かい風は嵐の後めいたオゾンのにおいを含んでいた。

ネオサイタマも晴れることがあるんですねえ。365日ずーっと重金属酸性雨が降っているのかと思っていました。

そこでパターを握るのは、黒紫のスラックスにベスト姿、ワイシャツの袖をまくり上げた銀髪の若者だ。

黒紫のスラックス! 長ズボンじゃありませんか! もう膝小僧むき出しの少年じゃないんですね、ちょっと寂しい気持ちもありますがチバ=サンの膝小僧は凶器なのでしかたありませんね。布地で守らなければ。

しかしジャケット肩掛けといいオシャンティーである。IKEMEN。チバさん、立ち居振る舞いから威厳があるの美しくてすごくいい。美人に育ったものだ……

「ネヴァーモア」さん、『スズメバチの黄色』で名前だけチラッと出てきたような気がします。古参の部下なのかな? 『スズ黄』には登場しませんでしたが、生きていたんですね。よかった。

それにしてもシックスゲイツが6人もいる。シックスなんだから6人いるのはあたりまえなんですが6人もいたらメモしないと覚えきれないよ。えーとえーと、ネヴァーモアさんはシックスゲイツじゃないんですね。こんがらがる。

ガーランドは手錠を嵌められた赤黒のニンジャを伴っていたからだ。

ガーランドさん、ほんっと拘束が好きなんですね……(白目)。
その手錠もさては私物だな。ドS。


「チャルワレッケコラー!」

ちゃるわれっけ????????

それにしても1~3部ではどうだったのかわかりませんが、4部を読む限りではニンジャスレイヤーさん至るところで「犬」扱いされてません? 犬っぽい雰囲気でもまとっているのだろうか。でももうその意味ではタキさんちのわんこになってるからソウカイヤの犬になるのは無理かなぁ……。

あとフジキドさんはともかくマスラダくんはヤクザ向いてないと思うんですよね、思考が常識的なカタギで頑固なアーティスト肌だから……。まだピザ屋の方が適正あるんじゃないでしょうか。


日付が変わりそうなので、今日はここまで。
次の感想でまたお会いいたしましょう。おやすみなさい!

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次の感想はこちら。


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