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ニンジャスレイヤーをAoMシリーズから読む/S4_2「ケイジ・オブ・モータリティ」(前)

こんばんは。AoMシリーズから出戻りしました望月もなかです! 本当はもっと早くこの感想を仕上げる予定だったのですがエイプリルフール企画の銃撃により壁を突き破って地平線まで飛ばされていったので復帰に時間が掛かりました……あんなの、あんなの聞いてない……ッ!!

(エイプリルフール企画の感想)

◇◇

というわけで改めましてシーズン4第2話の感想ですがその前に。
本格的に連載中のエピソードに追いついたので、シーズン4の読み進め方について、改めて軽く触れておきますね。

悲しい話をします。
第1話連載中、(せっかく追いついたので、リアルタイムで実況してワオワオ楽しむぞ~!)と、何時間も実況に張り付いていたら、途中で眼は疲れるし首が痛くなるしで、早々に身体が悲鳴を上げてしまったんですよ、ショックだ……。もう学生時代のようにはいかない……。

というわけで、第2話では「実況ではざっくり状況を把握しつつ美味しいところをつまみ食い」⇒「後日、改めてノート片手にまとめを精読する」というやり方に変更してみました。今のところいい感じです! しばらくこれでいきます!
あとは、連載中のエピソードって、全体の長さがわからない分、感想記事にどこで区切りを入れるか悩むんですよね。これについてはまだ手探り状態です。しばらく色々試してみようと思っています。とりあえず今回は、♯5までで一度区切りました。

前置きはここまで。
それでは第2話の感想、前半戦です!

前回の感想はこちら。

【前提】望月のニンジャスレイヤー知識

・物理書籍第一部を3巻まで(中断)
 →6年経過(ほぼ忘れる)
 →『スズメバチの黄色』で復帰
 →AoMシーズン1読了(→第3部野球回実況再放送)
 →AoMシーズン2読了
 →AoMシーズン3読了
 →PLUS加入+AoMシーズン4(今ここ)

◇◇◇

今回のエピソードはこちらです。

シーズン4:「ケイジ・オブ・モータリティ」(前)

現世に蘇った古代リアルニンジャたち。彼らは明智光秀を倒した「ニンジャスレイヤー」に興味を抱き、帝国摂政の椅子を賭けて狩りの遊戯を始めた。だが……彼らは見誤っていた。手負いの猛獣は、ときに恐るべき執拗さで狩人を逆追跡する、ハンターとなるのだ……! 逃げろ狩人たちよ! 七人でボコられ無理やり漢字を刻まれて、マスラダ・カイは激おこだ!

 ♯1

リアルニンジャのリモート会議ふたたび。

クロヤギ・ニンジャの支配地(キエフのオクダスカヤ社)、ネオワラキアのお隣なんですね。

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思った以上に近いぞ。
AoMではルーマニア自体消滅しているそうですが、国境線はどうなっているのやら……。ともあれこれだけ近ければ充分に軍事対立の可能性はありますね。

代理戦士の選定基準が未だに謎です。オモイ・ニンジャがサロウさんを選んだ過程はかなりフワフワっぽかったですし、ケイトーにとってのマークスリーは替えのきく手駒でしかなさそうです。そのせいか、アイアンコブラ総帥のメイヘム檄推しスタイルがちょっと気になる。

「何が起ころうが関係ない。我がメイヘムの勝利だ」
「どのような裁定がくだろうと結果は同じ、我がメイヘムの勝利だ」アイアンコブラが瞳を輝かせた。

おれの育てた最強のカードだぜ! ぜってえ負けるわけねえし~! 感をめちゃくちゃ出してくるじゃんね。小学生かな? それともメイヘムさんと総帥の間には、個人的な深い関係性があるんでしょうか(例・シンウインター⇒ザルニーツァ)。気になるポイントです。

「俺は愚かだよ、一番知ってるのはお前だろ……シナリイ=サン」フィルギアは微笑んだ。「あいにく、ずっと生きてきても、治らなかった」 

……へ、へえ。

一番知ってるんですか。……そうですか。どういったご関係なのでしょうか。(関係をお持ちらしいことは分かりましたがそれ以外何もわからない)大事な話をしているのに、描写の裏を読もうとしてしまい気が散ってだめだ。ルールが頭に入ってこない!

いやしかし、連載10年目にして初めて登場した「フィルギアの愚かさを一番知っている男」ってこれ……めちゃくちゃ大事件なのでは? トリロジー読者の皆さまはこの辺りどう判定されていらっしゃるのでしょうか?

今の貴方に明かす必要はない」

ホォ〜ン、「昔の貴方」にだったら教えてくれるんですかぁ〜。と思ってしまった。シナリイさん、言葉の端々から「人と混じり、変わってしまった貴方」への重みある湿り気オーラをビンビン感じて怖い。布団でも干しているのか……濡れていて重い……。

マスラダくんの潜伏先のお寺も怖い。削った仏像の顔面にお札貼られてるの絶対何かいるでしょ……

フィルギアは対面に座り、ヒカリスギ・コーラのプルタブを開けて呷った。「……飲むか?」「もらう」ニンジャスレイヤーは受け取り、スシを流し込み、また次のスシを取った。

(流れるように間接キスの誘いをキメてくるフィルギアさんも怖いな…ホラー回だ……)

敵の行動を掴みきれない状況でピザタキに戻るのはうまくないと考えたのだ。

ハァ~~~~~~~~~~~!!!! ピザタキを気遣うマスラダ・カイの描写、カロリーが10000Calある~~~~!!! おいしい!! もっとください!!

「ピザタキの連中には伝えるのか?」
無雑作な問いだった。ニンジャスレイヤーはタマゴ・スシを取り、眉間に皺寄せ、長く咀嚼した。

色々考えてるマスラダ……そのモノローグを覗き見できるジツがほしい……。いやーしかし顔がにやけてしまいます。シーズン1のまだ素直じゃなかったあの頃……「どうでもいい連中」って言いながらも真っ先に駆けつけてきたマスラダもよかったですが……今では「どうでもいい」と口にすることすらせず身を隠して、誰から見てもマスラダにとって掛け替えのない居場所を守ろうと……ハァ~~~~~~~~~~~~!じたばたしてしまう……!

「そこまでです!」ターン! 入り口のショウジ戸が勢いよく開け放たれた。

コトブキちゃん最高~~~! マスラダが世界中どこに行こうと絶対に一人になんかしてくれないコトブキちゃん……愛……! 

「ピザタキに連絡して頼る」をすぐに決断してくれなかったマスラダくんにプンスコしてるっぽいコトブキちゃん、めちゃくちゃ愛おしくて頼もしいです。タキさんの『いたのか、ニンジャスレイヤー=サンは!』ってセリフも、連絡がつかなくなって二人で必死に探してたんだろうな~!と感じられて堪らないですね……!

マスラダ、我が強くて孤独に慣れているので、一人でも前に進むし力強く戦うことはできるんですが、それでもピザタキが揃った瞬間にスッと精神が安定して足場ができたみたいな顔をする(※幻覚)ので本当に……もう本当にさぁ……! 

コトブキちゃんの突入から僅か4ツイートで、「タキさんの通信音声を聞きながらコトブキちゃんの隣でメディテーションする」いつものマスラダが一瞬で戻ってきたの、グッときますね。愛おしいですね。嬉しそうに笑うフィルギアさん、チームピザタキの仲良し感好きなんだろうな~って思う! 同志! 私も大好き!!

◇◇

 ♯2

狩りの儀式がしめやかに幕を開けた。ネオサイタマは徐々に不可視の怪異に侵食されていく。

Twitter連載冒頭の【ニンジャになるには?】【ジツについて】の解説がめちゃくちゃありがたい。

まさに私が読み始めたとき混乱した箇所なので、こういう丁寧な解説を折に触れてしてくれるのはすごくいいですね!(ご新規さん入ってきてくださるといいな~)。

キモン、KATANA、マッポ・コーポレーション。治安を司る諸組織は市民や提携メガコーポによる通報に注意を払い、都度、調査を行った。闇カネモチは賞金稼ぎを雇い、或いはピザタキに依頼を持ち込む者もあった。

なるほどなるほど。そういう繋がりで仕事が来るんですね。

そういえば先日『デッカーガン・イズ・マイ・パスポート』を再読したんですけど、シンゴ社の方でニンジャ案件の時だけ高額で依頼する賞金稼ぎの描写があったんですよ。

マスラダくんはこういうお仕事も受けているのかな?なんて思いました。(個人的に、カノープスさんも似たお仕事してたんじゃないかと思っています【→考察雑記】)

ネオサイタマの広告音声が謎過ぎて頭がくらくらします。「タケミのキング、アーン!」って何? いや知りたくないけど……。

ガーランドさんとインシネレイトくんのコンビかわいい!! キャンキャン吼えかかってるのを大人の余裕でいなすガーランドさんも、相手してくれなくて余計に吼えちゃうインシネレイトくんも良いね……。

他企業が牽制しあい、手をこまねいている間に、ボンボリの市民は取締役会一斉セプクによって機能喪失したポンポン社敷地を襲撃し、重火器やDJ機材を略奪。殺しが殺しを呼ぶ治安凶悪ディストリクトと化した。

銃火器は分かるがなぜDJ機材の略奪を……? DJと治安悪化との関係は……?? ネオサイタマよくわからないな……。

蝿を使うニンジャ。ガーランドは痕跡を執念深く追い続け、最終的に、このボンボリ区のポンポン・ビルディングに的を絞り込んだ。

相変わらずフジキドさんの100倍は探偵らしい仕事をしている。

「不服そうだな」「だって蝿ッスからね。楽勝過ぎる。俺のカトンは多分、四千兆度はあッからよ。くッだらねえジツは全部焼きますわ。アンタや他の奴らじゃ手も足も出ねえのかも知れませんがね……」

四千兆度www 

おばかすぎてかわいい。は~、しかしなんかこう……この……ガーランドさんはガーランドさんなりにインシネレイトくんを信頼し、同輩として尊重した扱いをしてる(つもり)っぽいのに、狂犬眼鏡にはあんまり伝わってない感じが……たまらんですね!

◇◇

 ♯3

ソウカイヤのニンジャが立て続けに殺られる事件が発生。手がかりは「蠅」。ソウカイ・シックスゲイツのガーランドは下手人が治安最悪地域の一画、ポンポン・ビルディングに潜伏していることを突き止める。カトン使いのインシネレイトと共に、シックスゲイツ2名はザンキ・ギャングの巣窟へ真正面から殴りこむが…

八十八階建ての正八角形ビルディング、っていうシチュエーションがすごくいい。しかも吹き抜け! ワクワクします!

「ナメンナヨ……ゴッドつったらよォ、俺インシネレイトがゴッド・オブ・カトン・ファイア・オブ・ソウカイヤなんだよ!」

意味わからんwww かわいいwww
コロコロコミックとか、男子小学生向けの雑誌って、煽り文にやたら「爆」とか「激」とか「超」とかついてるイメージあるんですけど、インシネレイトくんもそういうところある。

(おそらくベルゼブブさんの支配により)雰囲気がヤバくなってきたビルから逃げようとするハッカー、サイダ3は、謎の女ニンジャと遭遇。ビンタされ殺されかけるが、九死に一生を得ます。

「役に立つかもしれないな、君」「役?」「案内役だよ」「エ、待ってください。俺、このビルから逃げたい……」「何故?」「それは……色々あって」「ド屑が。ちゃんと喋るんだ」

ベリショの猫目おねえさんによる「君(キミ)」呼びたまらん。

言うことを聞かせるためのチャートが
「踏んで尋問」→「顔を近づけて『君』呼び」→「ド屑が」ビンタ→「君、いいね」→「往復ビンタ」→微笑
で完璧すぎる。飴と鞭の使い分け……。

「扱いとしては現地スポット雇用のフリーランスでいいね」「スポット雇用?」「要するに、私の決裁権限の範囲で、カネは払ってやる」

生命保護を盾に無報酬で搾取したりしないクレッセントさん! 素敵!!(マスラダくん聞いてる?)

クレッセントさんの手のひら、小さくてひんやりしているんだろうなと思いました。きっとそうです。私にはわかります。

◇◇

 ♯4

ベルゼブブに乗っ取られたザンキ・ギャングの巣窟ビル。雇われハッカー・サイダ3は異常事態に気づき逃亡しようとするが、下層階はソウカイ・シックスゲイツのカチコミを受け銃撃戦の真っ最中であった。ベルゼブブの蠅を探るため潜入していたヨロシサンのニンジャ、クレッセントはサイダ3と契約を結び、上階への案内役を依頼する。

インシネレイトくんとガーランドさんの連携プレイがめちゃくちゃスムーズでカッコいい!!

生活必需品やドラッグ、ギャングT「残機」を取り扱うギャング直営コンビニやギャング丼レストランがテナントだが、彼らの用事は買い物ではない。

ギャング丼をスルーしかけて(あぶねえ!)ってなりました。ギャング丼ってなんだよ

「勇気ッてのは、理性をキッチリしてよォ、そのうえで、それを上等した先にあるンスよ。それが真のヤクザブレイブッショ?」「そうだな」

真のヤクザブレイブwww

アホでかわいい。

しかしガーランドさん、めちゃくちゃインシネレイトくんのこと評価してるのがわかってニヤニヤしてしまいます。

「お前は俺と同格だ。俺の機嫌を伺う必要はない」
「(インシネレイトが自分より上になったら)そうなれば、俺の審美眼もなかなかという事だ」
「(インシネレイトを推薦したのは)使えるから」
「シックスゲイツはソウカイヤを背負い、ラオモト=オヤブンの手足となる威力部門だ。必要なのは、使える奴だ」

「お前はすごく良い」って言ってるも同然じゃないですか!? はぁ。いい。なのにインシネレイトくんには伝わってないところが(そしてガーランドさんも別に「伝わらなくてもいい、俺がそう思っていれば」と思ってそうな無頓着さがあり)すごくイイ……!! 悶えてしまう。最高。

ガーランドの鞭に仕込まれた無数のクナイは獲物に深々と喰らいつき、使い手の許しなく離す事はない。

武器の特性がえっちすぎるんですよね……使い手の性格が滲み出ている武器だと思います。

ことあるごとに繰り出されるクレッセントさんの理不尽ビンタ本当に興奮する。罵りながら壁ドンしてくるのもサービスが手厚くありがとうございます。なのにちゃんと危険な場所では後ろに庇ってくれるの……キュンとしてしまった。乙女回路が疼くぜ!

◇◇

 ♯5

業務エレベーターで77階を目指すクレッセントとサイダ3であったが……59階でエレベーターは震動し、止まった。引き歪められた扉から現れたのは……!

肩のあたりに「大銀杏」の漢字タトゥーがある事からも、もともとはスモトリギャングであった筈だが……

もう、スモトリギャングという概念が、無理。直視したくない。

擬人化された歯がにこやかに笑う「歯くん」と書かれた絵看板や、擬人化された七面鳥が丸焼きを持って笑う「ターキーくん」の絵看板が不気味に光って、出迎える。

「歯くん」はわかるけど「ターキーくん」はちょっとどうかなって(まあ豚がにこやかに笑う精肉工場のトラックとかありますが……)

クレッセントさんのビンタを数えたくなってきた。今何ビンタ目でしたっけ。

張り倒して踏んだあとに「手を取り、立たせて」くれたところ、飴と鞭だって頭では分かっているのにキュンキュン(サツガイさんのスリケンではないです)してしまってズルい……俺はちょろいんだよ……そんなのズルいよ……ときめいちゃうじゃん!!

トウモロコシの擬人化「トウモロコシくん」の絵看板、ハサミの擬人化「バーバーくん」の絵看板。笑顔でレーザーメスを入れる「ネオンタトゥーくん」の絵看板。

最後のはさすがにどうかと思う。

「フフッ」クレッセントは笑った。「サイオー・ホースというわけか」「わ、笑う事もあるンですね?」「私を何だと思ってる。まっとうな企業の社員だぞ」「エ、エヘヘ……そういえば、そうでしたね……」

ひええええ破壊力がヤバすぎですが!? 乙女回路がブーストし光り輝き始めた……黒いトリイが見えてるみたいに胸のキュンキュンが止まらない……!

死体切断面から溢れ出す蠅の群れ怖すぎる!

いまだ内部電源で光り続けるソーセージの絵看板「ソーセージくん」、自分を削って笑うケバブの絵看板「ケバブくん」

こんなときにやめてくれ!!

「よく頑張ったぞ」クレッセントは彼をねぎらうと、懐からショートブレッド状の食糧を取り出し、二つに折った。「携帯バッテラだ。腹は減ってるか」

こまめに褒めてくれるクレッセントさんが素敵です。ビンタも罵倒もするけれど、命を賭けさせている以上はきっちり守ってくれるし、労って食糧も分けてくれて真摯なパートナーじゃないですか。(カイくん聞いてる?)

しかし魚由来DHAって、魚じゃないDHAもあるんでしょうかこの世界には(ありそう)。

得意分野になった途端スッと仕事モードになるサイダ3良い!!

「LAN直結できそうです。よかった。メインフレームに直結できれば、色々できるかも」「……助かる。頼めるか」

マスラダくん聞こえていますか。

今あなたに足りないものがポンポン・ビルディング66階の廊下に満ち溢れています。今すぐここまで来て二人のやりとりを見て、己に何が足りないかを重々省みて今後の行動に生かすように。

サイダ3さんほんとにいいですね。未知の事態に怯えているだけではなく、ビジネスパートナーとの会話を試み、見たもの聞いたものについて自分の頭で考えているところ、すごくイイな~って思います。生き延びることができたらピザタキにも来てほしいな。

「早過ぎですよ」「何が」ハックした監視カメラは60階の踊り場を映す。横切るのは……「ソウカイヤのアイツら……!」

は、早ッ?! 階段だけですよね!? シックスゲイツは伊達じゃない! 

はたしてクレッセントさんたちと対立するのか合流するのか。そして最上階でベルゼブブ姉さんは何を企んでいるのか……マスラダくんの動きも気になります。後半も楽しみ!


では今回はこの辺で。
また次の感想でお会いいたしましょう!

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次の感想はこちら。


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