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私たちの目は3次元で見てない

私たちは、目の前のモノを3次元で見えているのでしょうか?

では、写真に写したら、それは3次元ですか?
ほとんどの人が「写真は2次元」と答えるでしょう。

私たちの目は、奥行きが判るから3次元で見えているといえるでしょうか。
片目をつぶると、距離が判りません。
記憶や経験で、奥行きを頭の中で補間することはできます。

私たちが見えているのは、眼の水晶を通ってきた光が網膜で結像しているだけです。
眼とカメラは基本的な原理は同じです。
網膜に結像したものが写真に相当します。

そうです、写真が2次元なら、眼も2次元です。
両目で見たときの、視差 という情報で、頭の中で疑似3次元を組み立てているにすぎません。

実は、私たちの目は3次元で見えてないのです。

本当の意味で3次元で見える目があれば、2次元の目で見えない モノの側面や モノの裏側 まで見えることになります。
私たちは、モノを手に取り裏返してみたり、動かせないものは自身が移動してモノ全体を見て、頭の中で3次元のモノとして立体化しています。

3D-CGのように、頭の中で形を作り、各面にテクスチャマッピングをしているようなものです。

私たちの脳という映像エンジンは、かなり優秀なのがわかります。

写真に奥行き感があるっていいます。
当たり前ですが、写真に物理的な奥行きはありません。
パースつけたり、前ボケ・後ボケだったり、私たちの脳の中で3次元化する際の情報が強調されているからです。
私たちの脳は考えずとも判るものを好みます。
脳が楽することは万人受けします。

私たちの脳で考えていることを、写真で表現すればいいのです。
私たちの脳は、単なる空間認知能力付きの映像エンジンではありません。
感情やストーリ性も含めて映像化している優秀なものです。
まだ、表現の方法は沢山あるはずです。

眼が2次元しか見えないのは幸せなことです。
ババ抜きでカードの裏が見えてしまったら面白くありませんw
VRで「キャー高い、怖い」って楽しめるのも、眼が2次元で見えて、脳みそで疑似3Dしてるからですからね。

何事も見えすぎはよくありませんw

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