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【団長インタビュー Part.2】第一回演奏会の振り返り

本記事をご覧くださった皆様、こんにちは!
ウインドオーケストラオリジンです。

団長インタビュー第二弾!
我らが団長の髙野にインタビューしました内容をお届けいたします。


ウインドオーケストラオリジン 創団秘話 ~ 第一回演奏会開催までの軌跡

創団への思いと実現まで

私は中学3年生の頃から社会人バンドを立ち上げたいと考えていました。  
社会人になってから、大学の後輩である現在の副団長と社会人生活を送る中での音楽活動について話す中で創団の話が持ち上がり、「協力するのでやってみましょう」となったんです。  
そこからサークルの先輩や後輩にも声をかけ、少しずつ協力者が集まりました。

幻の「第0回」と3度の延期

まずは演奏会をやってみようということで、最初は小編成での演奏会を企画し、2020年に「0回」という幻の創団記念演奏会を少人数で行う予定でした。  
しかし、丁度新型コロナウィルスが流行した影響で練習を始めることすらできませんでした。  

その後、2021年春の演奏会を目指してホールを予約したのですが、2020年4月に緊急事態宣言が発令され、2021年秋に延期となってしまいました。  
3月には第2波が来ていましたが、「そろそろできるのでは」と思っていたところ、練習開始直後に第3波が襲い、なかなか人が集まらず、みんなが「本当にやるの?」という空気になってしまったんです。

2020年  第0回  中止  
2021年春 第一回  延期  
2021年秋 第一回 → 果たして……

第一回演奏会への執念

さすがに3回の延期となると今後の団の活動も厳しいものがあります。  
ここまでやりたいことを実現するために運営してきたのに、演奏会もできずに解散してしまうのではないかというジレンマがありました。  

しかし、8月もほとんど練習できず、まともに練習を始められたのは演奏会の1か月前でした。  
船堀の小ホールでの練習で、やっとみんなが集まって合奏をできたときに「大変な状況なのは百も承知ですが演奏会をやりたいので、皆様よろしくお願いします」と頭を下げ、イギリス古典プログラムも曲数を2曲に絞りました(レイフ・ヴォーン・ウィリアムズのイギリス民謡組曲、ホルストの第二組曲を削った)。  

そこからの団員の集中力は凄まじいもので、最終的に2021年9月に第一回演奏会を開催できたんです。

こだわりのプログラム構成

私は、第一回演奏会でホルストの第一組曲をどうしても演奏したかったんです。本当は第0回でもやりたかったんですけどね。  
やはり、第一組曲は吹奏楽のレパートリーの中で最も古典的でオーソドックスな作品であり、オリジナル作品を今後演奏する上では外せない曲です。この曲を軸にしてイギリス古典プログラムを構成しました(打楽器が4人と少ないため、練習会場の取得がしやすいのもポイントの一つではあった)。  

実は、イギリス民謡組曲をやりたかったのですが、ホルストとレイフ・ヴォーン・ウィリアムズの人間関係を考えると、ぜひ組み合わせたかったんです。  
彼らは同じ王立音楽大学の学生仲間で、互いに曲を見せ合った盟友でもありました。私自身、作曲家の人間関係を大事にしたプログラミングを意識しているんです。 

フローリッシュについては元々知らなかったのですが、「演奏会のオープニングとして良い曲はないかな」とたくさん曲を聴いていた時に出会った曲でした。  

メインの曲について、吹奏楽曲はオーケストラに比べて演奏時間が長いものがあまりないため、今回のプログラムコンセプトに合う曲を考えた結果、ムーアサイド組曲に出会いました。  
この曲は元々ブラスバンドのために書かれ、ホルストが晩年に吹奏楽編成で編曲しようとしていたものですが、志半ば(第二楽章の38小節目まで)でホルストが亡くなってしまったので、友人のデニス・ライトが編曲したんです。驚くほど良い曲で、演奏して本当に良かったと思います。  

グレインジャーの「デリー地方のアイルランド民謡(ロンドンデリーの歌)」は、基礎合奏的なことができるので、音出しも兼ねてうちのバンドのサウンド作りとして、取り組んで良かったと思っています。イギリス古典のプログラムのアンコールにも相応しい曲でした。

第一回演奏会を終えて

「やりきった!!」というのが正直な感想です。
ほとんど練習できなかった中で、「やることに意義がある」初回だったので、周りの支えもあり、無事に開催できたことが何より嬉しいです。  
音楽を続けてきて辛かったことはあまりありませんでしたが、第一回演奏会に関してはコロナの影響が非常に大きく、正直団長としてはとても大変で不安な思いでいっぱいでした。  

2回の延期の後、「本当に実現できるのか」と不安になりました。その分、無事に終えられたのは皆さんのおかげです。  
また、この演奏会を開催できたことから第二回の演奏会へとつなげることができました。


以上、団長インタビューをお送りしました!  

今後も当団の団員インタビューや活動内容、また演奏曲に関する投稿をしていきますのでよろしくお願いいたします!


★次回演奏会情報★

<ウインドオーケストラオリジン 第6回定期演奏会>

日程:2025年1月25日(土) 13:15開場 14:00開演

場所:タワーホール船堀 大ホール


【フランスプログラム】

曲目:
ガブリエル・パレス / 序曲「リシルド」
カミーユ・サン=サーンス / 行進曲「東洋と西洋」
ダリウス・ミヨー / フランス組曲
ポール・フォーシェ / 吹奏楽のための交響曲

指揮:永原 裕哉

入場無料(未就学児入場不可)

第6回定期演奏会では、前回のオールリードプログラムから引き続き、海外作品を取り上げます。
多くの感動をもたらしたパリオリンピックが記憶に新しい中、オリジンもフランスの巨匠らの作品に挑戦!
パレス、ミヨー、サンサーンス、フォーシェといったフランスの名作を演奏いたします!

団員一同、皆様のご来場を心よりお待ちしております。

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