対岸の火事
21世紀に入って、世界は一つの大きな節目を迎えたんじゃないかと思います。こう書くということはもうお分かりだと思いますが、ロシアがウクライナに軍を向けた。今世紀に入ってから、似たようなことはあったかと思うけれど、ここまで大規模に行動したのは、寡聞にして知らない。
連日、ニュースやSNSなどで、続報が入ってくる。中にはフェイクニュースが混じっているのだろうけれど、情報が多すぎて追いつけていないようにも感じる。それは仕方のないことかもしれない。
だけど、正確な情報は伝えてほしいし、それを踏まえて自分の力で情報を整理する力を身につけたいとは思う。
遠い国のことだから、自分には関係ない、わたしたちの国には関係ない。もう、そんなことは言っていられない。
たとえ今、関係がなくとも、それに対するひとりひとりの行動もそうだし、国としての行動も、一挙手一投足が注目を集めることになる。そしてその行動や選択が、後々の自分達に返ってくることは、想像に難くない。
物理的には日本からウクライナは相当な距離がある。だけれどもロシアとは国境(その間には海があるけれども)を接している格好だ。そう遠くはない。
わたしの住むドイツに置き換えるとどうだろうか。ちょっと調べてみた。ドイツの首都ベルリンから、ウクライナの首都キエフまで、およそ1400kmある。日本だと青森から広島くらいの距離だ。
これを遠いか、近いかは意見が分かれるところだけども、どうだろうか。飛行機で行くと、2時間程度の距離だ。
もし、戦端が拡大して、欧州全土にとなったら、ドイツも巻き込まれる可能性もある。そうなったら、今、ウクライナで起こっていることが、ここドイツにも起こってしまうかもしれない。
対岸の火事じゃない。
ここ1週間で状況が一変した格好だけど、徐々に影響が出始めているような感じです。一応、ビジネス目的でここにいるので、まだ大きな変化はないけれども、ロシアやウクライナのビジネスはどうなのか?大丈夫なのか?という情報収集に追われていたりする。
長引くと、周辺国にも影響すると、本当に今のビジネスにも影響が出てくるでしょう。ということはわかる。
もっとグローバルな目を持って、俯瞰して状況を見守り、自分にできることは何か?考える段階なのかもしれないけれど、普段からそういう目で生活していないので、いざという時に何をしていいかわからない。
取り急ぎは、こういうことくらいしか考えられないのが虚しい。
帰る、帰れないを嘆くのも情けない話だが、そもそも「帰る国がなくなるかもしれない」という人と比べたら、何も言えないし、それを奪おうとする輩に憤りを感じざるを得ない。
どうしてそういうことするのかな。
対岸の火事と感じている間に、明日は我が身と捉えて、これからどうするか、考えるべき時なのかもしれない。もう世界のどこにいても、その脅威がいつ来るかわからないからね。
さて、できることって何か、考えてみよう。
まずはいつでも避難、移動できるように、モノを減らしておくかね。
それでは、また。
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