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PROJECT STORY 日本最大級の新入社員育成フォーラムを企画する

株式会社ウィル・シード
私たちは、子ども向けの体感型教育で創業し、企業における人材開発(Human Resource Development)支援へとテーマを広げ成長してきました。
ウィル・シードでは一緒に働く仲間を募集しています。noteでは社員インタビューやプロジェクトストーリーなど様々なエピソードをお送りします。
国内人材育成事業(HRD事業部)◆
新入社員に対するビジネスマナー研修やマネージャー向け研修など、幅広いコンテンツを国内の大手企業向けに開発、提供しています。
グローバル人材育成事業(GHRD事業部)◆
国内のみならずグローバルで活躍できる社員を育成することを目的に、国内大手企業に対してコンテンツを開発、提供しています。         
学校教育事業
教育機関や企業の協力のもと、体感型アクティビティやフィールドワークを伴うプログラム等を小・中・高・大学生向けに提供しています。

ウィル・シードでは毎年『新入社員研修振り返りセミナー』を開催しています。本セミナーでは例年100社近い大手企業のご担当者様が集い、その年の新入社員研修の内容や今後の課題について共有し、振り返りを行います。

2021年、各社の取り組み事例の共有に加え有識者による基調講演も取り入れ、幅広い視点から新入社員育成に関する情報をお届けする日本最大級の新入社員育成フォーラム〜リアル&リモートの新入社員研修の今〜を開催しました。

コロナ禍を前提に初めて企画された新入社員研修。新たな取組が生まれた時期だからこそ、企業の枠を超えより多くの情報が還流する場を目指しました。

新入社員研修振り返りセミナー


本セミナーの企画・実行はウィル・シードの営業部が担います
今回はセミナー担当となったHRD事業部のSさん(入社4年目)とNさん(入社3年目)に、セミナーのこだわりや仕事のやりがいについてお話を伺いました。

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01 新しい新入社員研修をみんなで作っていく場

ー 本セミナーのはじまりを教えて下さい。

Sさん:新入社員研修は社員の育成を担当されている人事の方にとって、年で一番大きなイベントです。研修終了後に社内で振り返り会を行う企業様が多いのですが、自分たちがどうだったか評価するには、他社はどうだったかを知りたいですよね。

だったら我々が他社と振り返る機会を作ったらいいんじゃないかと考え始まったのがこのセミナーです。2015年からスタートとし、2021年で7回目の開催となりました。

ー 今回のセミナーで”こだわったこと”はなんでしょうか。

Sさん:基本的に各社様の取組を共有しあい次年度について考えてもらうという仕立てになっており、それ自体は今年も変わっていません。
けれどそれだけじゃない、新しい新入社員研修をみんなで作っていく場作りができないかと思い、そこにすごくこだわりました。

2020年は「いきなりコロナがきて大変だった」年なのではなく、みんなが手探りで「前に進み新しいものを作り出した」年でもあったと思います。そういう光景を私自身見れたからこそ、単に「こういうことをやりました」というTipsの交換ではない「これからの新入社員研修」を考えるきっかけづくりをこのセミナーでしたかったんです。

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でも、「これからの新入社員研修はどうなっていくか」という問いは大きすぎるかもしれない

その点で、当日ファシリテーターを担ってくれる社員も含めて白熱した議論になりました。

Nさん:これは難しかったですね。ウィル・シードは人材育成の会社だから人材育成の10年後を考えるけれど、大手企業のお客様は人材だけではない様々な視点や方法でその会社をより良くしようと考えている。

今回のセミナーはどの視点で切り取るのが一番適切かを考える時に、企画する僕らとしてはアッパーなことを目指したいけど、登壇するファシリテーターからしたら、その温度感とか場の空気が気になるということもあって...

それで期待している反応や場づくりはできるのか...?参加者の立場になると「いきなりそんなことを言われても…」という感覚になるのではないか...?とすごく真っ当な意見もいただきましたが、セミナーチームとしては、そういった大きい問いを投げられる存在でいたいという思いがありました。

Sさん:「それでもそういう場としてやりたいんだ!」という思いがありましたよね。

最終的にはファシリテーターとも話し合い、今後世の中の起こりうる変化をこちらから提示したうえで、「新人研修においても、どういうことを変えていきたいと思いますか?」という問いを入れることになりました。

ー どうして、そこまでこだわったのでしょうか?

Nさん:僕らは改善するだけのパートナーではなく、よりよくするパートナーでありたいと思っています。だからこそ、そういったことを伝えられる時間にこだわりました。

セミナー大貴さん

僕らも普段、担当した業務のダメだったところを来年どうしていこうか考えていきます。それはすごく大切なことですが、起きたものを良くするという発想なので1→2にする発想なんですよね。1→10になることはないと思うんですよ。

こういった改善の発想以外でも新入社員研修を変えることはいくらでもできると思っていて、今にない視野、視座で新人研修を考えてもらうにはどうすればよいのか考えたとき、「未来を考える」という方法を今回は選びました。

ー 参加者の反応はどうでしたか?

Sさん:やはり日頃なかなか考える機会が少ない問いなので、考えるのは難しかったという意見もいただきました。一方で『今まで考えたことなかった未来のことについて考えられてすごくよかった』『周りがどんなことを考えているのか知れてよかった』といった声を多くいただけました。
次回セミナーに向けて、さらにより良い問いになるよう参加者皆さんの視点を入れた問いかけを考えていきたいです。

02 協働することの難しさ

ー 作り上げる中で、最も大変だったことは何ですか?

Sさん:「セミナーの良さを、ウィル・シードを知らない人に短期間でどうやって届けるか」というのは大変であり、難しかったですね。外部媒体に広告を出すなど、今回は外部との連携が多く入りました。

結果的には新規のお客様がたくさん申し込んでくださり、実施後のアンケートでもポジティブな感想を言っていただけました。大変でしたけど、やってよかったなと思います。

Nさん:例年の約2倍のお客様にお申し込みいただけて、色んな人の目に触れる機会を作れたことは数字にも現れていますよね。

ー Nさんは何が大変でしたか?

Nさん:僕は関係者がいつもより多く、その連携が大変でした。営業メンバー全員が協働者です。その中でも新規顧客担当と既存顧客担当と役割が別れていたり、上司も巻き込んでいく必要があります。

僕とSさんの間でも、Sさんにどこまで情報が入っているのか、Sさんも知らないことがあったり僕も知らないことがあったりしますし、僕らが知らないところで別のことが動こうとしていたりとか、関係者とのコミュニケーションは大変でしたね。

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03 「私はどう思うか」を考える

ー 大変でもやり遂げたセミナー企画。営業として、そのやりがいを教えて下さい。

Nさん:僕は入社2年目からセミナーを担当させていただいています。営業の上流工程の経験を通じて、自分が営業部なんだなという自覚が持てるようになりました。

セミナーは開催することがゴールではありません。自分たちの動きをきっかけに、インサイドセールス・フィールドセールスと「営業」全体が動き出します。営業全体の流れがわかるとともに、メンバーとして組織に貢献できているなという感覚がすごくありました。

企画ってすごく大変なんです。内容を練る時はよくわからなくなってくるほど話し合ったりして。大変だけど自分が担当者だからこそ、その内容をどのメンバーよりも先にお客様にあててみて、新しい情報や皆が聞けていない声をいち早く知ることができます。そういう時は、お客様のこと知れたな、営業部という組織に役に立ったなと感じましたね。

Sさん:私がやってよかったなと感じたのは「私はどう思うか」を語れるようになったことです。

ウィル・シードなりのメッセージや解を伝えるためには、私はどう思うかを考えないと出てこないんですよ。

『最初の一歩は私がどうしたいか』

いままでは営業として、プログラムを理解し整理して話すことが求められる場面が多かったですが、セミナー企画は自分の意思が求められるんですよね。それを語れるようになったことは、営業にもすごく生かされているなと感じます。自分の意思を出すことでお客様も開示してくれる感覚が、セミナー企画をやるようになってから掴めるようになりました。

「ウィル・シードはこう思う」を出すために「自分はどう思うか」をひたすら考えることは、ウィル・シードの仕事だなと思います。




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