社会人半年で学んだ3つのスタンス

この記事は「ウィルゲート Advent Calendar 2023」の 9 日目の記事です。

はじめに

はじめまして!
ウィルゲートでSEOツール『TACT SEO』のカスタマーサクセス(CS)チームの岡本と申します。
今回は私が半年ちょっとの社会人生活で学んだ3つのスタンスについて書きます。
本記事はこれから社会人になる方やインターンを始める方、
特に学生時代は勉強はちょっと得意だったかも、という方に読んでいただきたいです!


学校で必要だったこと

小学校から大学までの学生生活、みなさんはどのように過ごされてきましたか?私は地方で生まれ、地元の公立小学校に通い、そのまま地元の国立大学を卒業しました。
高校時代はいわゆる進学校だったので目標は「偏差値の高い大学に行くこと」、そのために「テストや模試でいい点をとること」が日々の目標でした。
そんな中で私に身についたスタンスは
【与えられたものを100%やりきる】です。
先生の授業を真面目に受け、大量のプリントや問題集をさばき、テスト範囲を勉強してくる、、、
そんな学生時代を過ごし中3、高3の成績はトップクラスでした。

社会で必要なこと

最終的な目標は違えど、ビジネスパーソンとして成長していくためには
【自分で考えて動く】ことが今まで以上に必要です。
「なにを考えて」「どう動くか」というと
考える=目的とその達成に必要なものを考える
動く=(必要なものを)自ら探しに行く のイメージです。

今回はこの「自分で考えて動く」ための心構えとして
3つのスタンスをお伝えしたいと思います。

3つのスタンス

今回紹介する3つのスタンスはこちらです。

1:仮説を持つ
2:情報を取りに行く
3:「なぜ」と「つまり」を考える

1つずつ深ぼっていきます。

1:仮説を持つ

これは「自分なりの答えを持つこと」です。

お客さまとのコミュニケーションでも、自分の業務に対しても
「もし〇〇だった場合は△△になるのではないか」
と考えを持っておくことが
一人のビジネスパーソンとして自立するためには重要です。

答えありきのスタンスになってしまった話

以前、営業で同席をしたとき、一通りのサービス説明をした後に
お客さまから「うちはどのプランがいいですか?」と訊かれました。
私が考えている間に先輩が即答で
「〇〇がおすすめです。理由は△△だからです。」
と答えていました。
「すごい、、!」と思ったと同時に
「それが答えだったのか!」とも思ってしまいました。

それからは何となく
・業務上での疑問やお客さまからの質問には答えがある
・自分の考えた答えと違っていたら申し訳ない
と考えるようになってしまい、
サービスの詳細やプランへの質問には詳しくなるものの、
そのお客さまにとって何が最適か、と問われると閉口してしまうことがありました。

ただし、これだと私が話す価値はありませんし、自分の成長にもつながりません。

先ほどは営業時の例を挙げましたが、
・仕事の進め方を考えるとき
・社内の人に何かを依頼するとき
仮説を持つことを恐れて誰かの答えをそのまま話したり、
閉口してしまうと、物事がうまくいかなかったとき
次にどうしていいか分からなかったり
他責になってしまうかもしれません。

私の場合は仕事を進めるときのスタンスとして
・「唯一無二の正しい答え」はないことが多い
・仮説→検証を繰り返すことで仮説のスピードや精度は上がる

ここを念頭においておくことで仮説を持ちやすくなりました。

2:情報を取りに行く

ここでいう情報とは
社内での目標数値や、お客さまのツール活用回数など数値的なものから
一緒に働くメンバーやお客さまのFB・アドバイスなども含みます。

情報を自分でとりに行けなかった根底には
「与えられるものを一生懸命やればゴールまでたどり着く」
という考えがあったと思います。

学校生活を思い出してください。
日々先生が行う授業のノートをとり、プリントをきちんとファイリングし、提出物をやっていれば
それは自然と「テストでいい点を取る」という「ゴール」に近づいていますよね。

社会では必要な情報は勝手に降ってきません。
1で触れた「仮説を持つ」ことは重要ですが
情報がなくてはいつまでたっても「想像」の域を超えません。
逆もしかり、情報が少なくては仮説も立てづらいです。

私が以前、営業時代に担当していたお客さまでメールでのやりとりがなかなか進まないことがありました。
「提案にあまり前向きではないのではないのかな」
などと想像していましたが、
その後、上長から「メールの文面が長くて読みづらい」というFBをいただきました。さらにその後、その担当者の方が他の業務に追われていて忙しくされていたことも知りました。
つまり、提案に対し前向きに検討はしてくださっていたものの
時間がないうえに、メールが読みにくいことが原因でやりとりが進まなかったのです。

想像することはとても大事ですが、それでは「仮説」とは言えません。
情報を集めることで根拠ある「仮説」を持てるようになります。

しかし、最初はどの情報を集めればいいのか、そもそも何をすればいいのか分からないということもあると思います。
その場合は自分なりの仮説を持って先輩社人など周囲に働きかけてみてください。(みなさんとても丁寧に持っている知識・資料・アドバイスをくださいました!)
また、「情報を取りに行く」というスタンスで臨んでいると
「こんな資料もあるよ」「お客さまからよく〇〇という声をもらうよ」
など+αの情報が得られたりするのでおすすめです。

3:「なぜ」と「つまり」を考えてみる

うまくいったとき、ミスをしたとき、その要因を抽象化し、
「つまり何がよかったのか」
「つまり何が悪かったのか」
これを考えられるかで、成長のスピードは大きく変わります。

私がやっていた学生時代の勉強法は、

  • とにかく練習問題を解く

  • できなかった問題に印をつけて、正解するまでひたすら繰り返す でした

    しかし社会では全く同じ問題が目の前に現れることは少なく、
    むしろ「答え」を覚えただけでは似たようなミスを繰り返してしまうこともあります。

「なぜ」と「つまり」が抜けていた話

ある日、私がお客様へ送ったメールを見た上長から
「文中の【A】という表現が相手に誤解を与える可能性があるから使用を控えたほうがいい」
というアドバイスをいただきました。
そこで当時の私はこう思いました。
・【A】という表現はよくないから使わないでおこう
・注意を受けてしまったから、次回は送信前に上長に確認をしてもらおう

次にやるべきこと(改善策)を考えられている点はよいかもしれませんが、これでは根本的な課題解決になっていません。

【A】という表現で指摘を受けた⇒次は使わないでおこう
これだと同じ表現を使うことはなくなるかもしれませんが
似たような表現を使ってしまうかもしれません。

上長に確認してもらおう
何が良いのか/悪いのか、毎度判断をゆだねていては、
いつまでたってもメールを一人で送れません。

「なぜ」と「つまり」を考えてみる

同じ状況下(【A】という表現が相手に誤解を与える可能性があるから使用を控えたほうがいい)と言われたとき、どんな風に考えるとよかったか
振り返って考えてみました。

・【A】という表現が「なぜ」相手に誤解を与える要因になるのか
 └その表現自体がネガティブかつ、相手に非があるような言い回しになっているから
「つまり」次回以降はどんな表現に変える必要があるのか
 └【A】のような相手を不安にさせたり、非があると感じさせる表現・言い回しに気を付ける

「なぜ」このようなミスが起こったのか
 └上長の確認を挟まなかったから
「なぜ」上長の確認なくメールを送ってしまったのか
 └送るべき内容を自分で判断できると思ってしまったから
「なぜ」自分で判断できると思ってしまったのか
 └業務への慣れ
 └そのメールや【A】という表現が相手に与える印象、その結果起こりうるリスクについての想像ができていなかったから

「つまり」今回のミスの原因は
まだ自己判断できないことを勝手に判断してしまったこと
次にとるべき行動は
自分の行動が周囲に与える影響や起こりうるリスクの大きさを考え
必要に応じて上長の確認を仰ぐこと

ここまで深ぼることで、次に活かせる場面も増え
1回の出来事で何倍もの学びを得ることができます。

まとめ

「人生一度きりの社会人一年目。
ここで身に着けたスタンス(癖)は一生ものだ」と
先輩社員に言われた言葉が私はずっと印象に残っています。

今回の記事がこれから社会人生活をスタートさせる方にとって
自分を振り返るきっかけや、気づきになれば幸いです!

「ウィルゲート Advent Calendar 2023(リンク先:https://adventar.org/calendars/8986)」、翌日は加藤さんによる「Datadog Forwarderで、S3のログをDatadogへ転送しよう」です。
お楽しみに!

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