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鐘(かね)㋺

趣味趣向に合わせて

撞木で突くのは人間で、その人の気分次第で喚くようにも鳴るけど優しく鳴らしたくもある。それにしても分厚い鋳鉄(ちゅうてつ・いてつ)製が重くなってしまうのは仕方なく、小さくしたり・薄くしたり・素材を変えたりと人の思いに合わせて様々の工夫がなされてきたようです。

格好いいと想われる軒先に吊られたり・茶室に持込まれたり・形を変えて(かね)として使われたり、だけど元々日本は木の国ですから木製から始まった気がする。紙芝居や夜回りなどに使われるのは拍子木ですが、魚🐠の形に削ったりと木は加工しやく、離れた人へ合図を送るのにも何かと便利。

結局オシャレな道具としての意味があり、合図を送るのにも都合がいい。こうなると厳かなイメージからは遠のく代わりに親しみやすさが人々に受入れられて現代にまで伝わってきた‥のかな。それを更に小さくしたのが風鈴と言えなくもない。人手を煩わせることもなく勝手に鳴ってくれる風鈴。

人間の遊び心はどこまでも止むことが無いように思われる。次回は風鈴で考えますね。

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