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鉄鉢の中へ

鉄鉢の中へも霰(あられ)

(鉢つながりです)
お題は種田山頭火の句。ネット検索で出るわ出る⋯80000句以上詠んだらしい。それで山頭火の句の傾向を考えることになった。

・あたたかい白い飯が在る
・けふは蕗をつみ蕗をたべ
・鉄鉢の中へも霰(あられ)
・山あれば山を観る
・鴉啼いてわたしも一人

日記みたいだ・・・そうか、白い飯・蕗(ふき)を食べたんだね。
霰(あられ)・・・おいしそうって想った私。山頭火もなのかな?
風景にもイロイロあるが、他人ごとに想えなかったのな!
(からす)にも親しみを寄せている山頭火なんだ。

こう読んできて私は「短い叙事詩・叙景詩・叙情詩」としたい。

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wikipediaからお借りした画像です。手に持っているが托鉢ですが、色んな容があるようです。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%98%E9%89%A2

早くに母親を亡くし、寂しく育つしかなかった山頭火。学生(15歳ごろ)で知った詩(句)から温もりを覚えたが、なお、集団に属して孤独なら一茶に通じそうだ。43歳で僧の資格を得て堂守になったが、相変わらず仲間をさがして生きている。山頭火を俳句の小さな空間へ閉じ込めるのでなく、自由な詩の世界へ羽ばたかせてあげたい。山頭火の詩にそんなことを想った。

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