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CG業界でフリーランスをやってみて思ったこと。

会社を辞めてフリーランスのデザイナーになって、かれこれ10年以上経ちます。フリーランスになった理由は、会社へ物理的に通うのがめんどくさかったのもあるのですが、精神的にも組織に所属せずに独立して仕事をしたいのが大きかった気がします。

でも、業界によってフリーランスの働き方って違うんですねっていう話です。

一般的なフリーランスデザイナー

フリーランスデザイナーの場合、事務所やメーカーのインハウスから独立すると、自分の事務所や自宅で仕事をします。

給与ではなく案件ごとの契約で、納期はあるものの、進行のスケジュール調整は自分でしますし、あまり細かいことは言われません。

カメラマンとか、ライターとか、プログラマとか、僕の周りのフリーランスもこんな感じです。

フリーランスのメリットは、自分で計画を立てられるというところが大きいです。契約というお約束を守って結果を出せれば、スケジュールの辻褄を合わせて、いつやっても、どこでやっても良いのがフリーランスの魅力です。

それに能力次第で色々な仕事を自由に獲得できるし、上司からの制限もありません。

クライアントの目を気にせず、他の仕事ができますし、適当に手も抜けます。でも、大抵バレます笑。注意。

CG業界のフリーランスはちょっと違う?

CG業界のフリーランスは、プロダクションや会社へ出向することが多い気がします。

フリーランスとして、いくつかのプロダクションへ通ったことはありますが、正直、契約社員や派遣社員と何が違うのかな、と思ってました。

フリーランスのメリットが、あまりない気がします。だって出向先で他の仕事はできないし、人の目が気になってリラックスできないし。できる人もいると思いますが、人見知りなのでダメでした。

物理的にも時間的にも縛られているのに、福利厚生もないし、有給もありゃしない。ちょっとなんだかな、という気持ちでした。

フリーランスは通わない方がいい?

クライアントは、出向することを求めてきます。そりゃ管理や指示しやすいし、頼む側のメリットからすると、同じ報酬なら通ってもらいたいのもわかります。

でも、フリーランス側からすると、通うことにメリットをあまり感じません。むしろ、デメリットの方が大きい気がしていますので、その理由を挙げてみます。

理由その1:仕事を重ねられない

仕事を重ねられるのが、フリーの良いところです。フリーでやってると、仕事ってどうしても波があるし、稼げるときに稼いでおいたほうがいいですよね。多少、無理しても仕事することもあります。

でも、通うと、毎日きっかり時間で縛られてしまうので、他の仕事をしにくくなります。それでも複数を回す人もいるかと思いますが、大変なんじゃないかな。通う時間ももったいないですし。

 理由その2:いいように使われてしまう

クライアントが出向してもらいたがるのは設備が必要だったり、NDA的に外に出せないなど色々とあるかと思いますが、近くにいてもらったほうが使いやすいというのも、けっこうあるんじゃないかと思います。

逆にフリーランスの目線でいくと、あれもこれもと、都合よく使われてしまう。それで仕事をもらっている部分もあるのでしょうけれど、どこまでサービスすればいいのかな、と思います。

コミュ力のイマイチな僕は、それがストレスでした。

理由その3:安定していると勘違いしてしまう

通っていると、なんとなく通えばお金になるって勘違いしちゃう気がします。

でも、会社が傾いたり、ちょっと方向性が変われば、一番初めに切られるのはフリーランスや非正規社員です。まったく安定なんてしないですよね。

サラリーマン時代よりも手取りで入ってくる額が大きくなるから、さらに勘違いしがち。天引きなしで入ってくる分、出ていくものもありますし、ちゃんと経理しないといつの間にか、お金はなくなります笑。

フリーランスが向いている人

フリーランスに向いているのは、メンタルが強くて、自分ファーストな人なんじゃないかな。自分はこうしたいって強く信じ込めるというか、主体的に動ける人だと思います。

それと、組織が苦手ってことも大きい気がします。いや、どちらかというと、こっちの理由のほうが強いかもしれない。実はフリーじゃないとできないという、消去法でフリーランスになっている人を、結構知っています笑。自分もそうかも。

実力はどうだろう。あるに越したことはないけど、なくても鋼のメンタルがあればけっこういけちゃう気がする。自分も含めて、下手でもやっていけてる人もけっこういるし。

オススメのCG業界での働き方

という感じで、フリーランスについてグダグダと書いてきましたが、個人的にあまりオススメしません笑。

長い目で見たら、会社に所属して福利厚生を存分に享受しながら、キャリアアップして好きな仕事を目指したり、憧れの会社に転職してく方が、王道な気がするんですよね。

実力があれば、会社のバックアップで色々なトライや経験もできますし、最近は理解のある会社が増えてきているんじゃないかな。

CG業界では外資みたいに積極的な転職を肯定的に見てくれれて、転職でキャリアを積んでいける土壌もあります。

将来的に、フリーではクライアント相手の管理職になるのは難しいし、スキルアップはできますがキャリアアップは難しい。30代ぐらいならいいけど、よっぽどの特殊なスキルが無いと50代、60代でフリーランスはきついと思いますよ、たぶん。

これは、実力のあまりないフリーランサーからの視点かもしれませんね。実力があったら違うのかもしれないです。

参考になれば。

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開発志向なデザイナー。家具や小物のプロダクトデザイン、企画販売、WEBデザイン、小さいCGプロダクションの顧問。今年のテーマはEC。特別な夏ということですが、元々地味な生活の自分にとっては割と普通の夏です笑。
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