サムネイル案__24_

《寄稿》クリエイターになりたい学生へ

なりたいならなったほうがいい!
人生は楽しくあるべきだし、充実したほうが幸せである。

ただ、クリエイターになれるほど実力があるのだろうか?
なりたいが、なれるか不安で仕方がない…

そう悩む人間が私だった。

大学生になるにあたり、趣味を始めたいと思った。
何であれ極めれば自分の世界に彩りを放ち、眼下に映る光景はその深みを増すことだろう。

私は趣味として絵を描くことを始めたのだ。
クリエイターになりたい!というよりも日常生活にちょっとした刺激を求めたのが事の発端であった。
今でこそイラストに従事するクリエイターとしての仕事に関わっているが、学生時代に確固たる決意があったからクリエイターになれたというわけではない。
何故なら私は普通の大学生だったから、独学の趣味からプロとしての仕事ができるのか不安で仕様がなかったからである。

この記事では、私のような本筋の学業から逸れてクリエイターになりたいと志す学生を話題の中心として、私自身が学生時代に知りたかった情報を綴ろうと思う。

■気が付けばプロになる


おそらく趣味からクリエイターになりたい人々はあまねくアマチュア(素人)に分類される。
ただこれは辞書通りの意味であってクリエイターには通用しないと思っている。
プロフェッショナルとアマチュアの境目はどこにあるのか。
金銭が発生したらプロ、それとも話題にならない作家はアマチュアなのだろうか。

クリエイターにおいて、プロフェッショナルとは作品に対する愛がある人間を指すものだ。
情報過多の現代では作品の質も上がりプロとアマチュアの境界もなくなり始めている、最終的に生き残る者は作品への愛があり続ける継続的な意思の有無に委ねられる。
ゆえに趣味からの延長線であったとしても自信の作品に対して言語化し強味を語ることができるのならプロと呼ぶに相応しい。
技術は後からやってくるのだから、すぐにクリエイターになることに意識を傾け過ぎず、長期的な目線でクリエイティブに対する知見を深めることが正しい道筋である。

■運がいい人になる


業界の人間は意外と私たちを見ている。
目につくことがいかに大事なことか、生み出した作品はネットに包み隠さず投稿したほうがよい。

コンシューマー・ソーシャルゲーム・アートハウス業界、特定のキャラクターを知的財産にしているIPビジネスなど、このご時世企業から個人に直接オファーが来ることも珍しくない。

インパクトのある事例でいえば、離島に住んでいる有能な学生を都内に賃貸マンション付きで引き抜いたり、イラストコンテストでクライアントに寄り添い、商業を意識したキャラクターデザインをした作家を直接社員にしたりなど、面白いオファーも数多くある。

話を戻す。業界は私たちを意外と見ている。
新進気鋭のフレッシュな人材を手に入れたいからだ。
そこにプロフェッショナルだからだとか、素人だからだとかは関係ない。
環境にあった魅力があるクリエイターを求めているのだ。

企業は人材を見つけるためにイラストコミュニケーションサービスをチェックしたり、美術大学の学園祭や展示即売会に足を運んだり、はたまた交流イベントや謝恩会を開いたりなど努力を惜しまない。

運がよい人とはチャンスを作り出すことが上手いという意味で使われることがしばしある。
クリエイターを志す学生は、作品を投稿し自主出版した本を発表するなどアクションをし続けて、有益な人の目に留まるような運がよい人になってほしい。
また、メインテーマや商業を意識した総合的にデザインされたポートフォリオや作品群は企業に好まれ、自身のブランド力も増加する。

■自分たちにしかできない武器


イラストコミュ二ケーションサービスやSNSで作品を投稿していけば自身の評価が数値として俯瞰的に見えるはずである、ある程度のブランド力がつけば学生期間に仕事の依頼もやってくるので自然とクリエイターに育つことができる。
しかし、これはクリエイティブに秀でた人々に当てはまるだけで実際そう簡単ではない。

だが、趣味で始めた学生たちには専門学生や美大生にない武器があることを忘れてはいけない。

それは自分の領域である。
様々な業界、学問を学び知識を持っていると自分の価値が高まっていく。
たとえば「絵のスキル」「理系学問のスキル」がそれぞれ100人に1人の価値だとしたら、それらを掛け合わせて1万人に1人の価値が生み出せる。更にもう1つあれば100万人に1人だ。
これを武器に作品を生み出せば価値あるクリエイターとしての道も遠くはない。

唐突な結論だが、クリエイターになりたいと思い続けていたら必然的になれるものだ。
だが、誰しもが学生期間中・卒業と同時にその道のフリーランスや会社勤めになれるわけではない。これが最大の問題である。
だからといって焦って行動する必要はない、人生は一度きりだが選択肢は無限に存在するのだから、自分の好きなように幸せが多い道筋を作ればいい。

例えば学生期間中に趣味の仕事や面白い話が来なかった場合、本筋の学業関係で就職するのも手だ。
自分の領域である「絵のスキル」以外を耕し、自分を成長させる時間も増やすことができる。
ある程度の期間を経て、自身の作品に十分なブランド力が付けば副職に進むこともでき、
作品への愛とクリエイターとしてのプロフェッショナルが増すようであれば本職にすることも可能だろう。

■最後に


価値のあるクリエイターは場所を問わず作品を生産し、人々を魅了することである。
十人十色の人生があるだろう、上記の事例やアドバイスは全体の小さな1つに過ぎない。
一番大切なことは、好きなことに触れあいつつ豊かな人生を送ることである。
時には柔軟に、またある時は確固たる意志で幸せだと思える人生の選択を選んでほしい。


文責:アートディレクター 垂井


ー内定者加筆ー

そんな垂井さんはフーモアのゲームクリエイティブ事業部にてアートディレクターとして活躍されています!

垂井さんがフーモアを選んだ理由、実際の業務内容などはこちらの採用マンガからどうぞ!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?