村山聖 021





常に自分の上をいき、奇跡のような偉業を次々と成し遂げていく羽生を村山は心から尊敬していた。どんなに疲れていても弱音を吐かず、悔しくても飄々とし、そしていっさい偉そうなことを言わず、そんなそぶりも見せない羽生が村山は好きでしかたなかった。誰とでも同じ目線で話し合い、会話を楽しめる羽生は村山にとっての理想像であった。

大崎善生『聖の青春』、2015年、株式会社KADOKAWA、kindle326ページより引用




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