☆2020.9.24白い魔法使いからのお手紙

おはようございます。

昨日、注文していたガラスペンが届いて朝からウキウキしています。インクは薄紫と濃紺。ガラスペンのガラスの部分はエメラルド色です。便箋は、白ですね、素材を決めかねていますが楽しいです。こういう先が見える作業というか、魔法を考えることが大好きです。子供ならハロウィンの悪戯で満足できるかもだけど、もう大人なのだから真面目にリチュアルしようと思います（結構真面目にやってるんですよ、ツイッターでは言ってなかったけどｗ）何をするかは秘密です（ユールのリチュアルですよ、笑）

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今日の占いです。

「さらば、過去。

過去は完全には消えないとしても、その記憶の中から一番輝いているものを持ち越すことはできる。それは意思によってのみ成功する。記憶と時間のすきまに手を差し入れて、大事なものを選び取って、「今」という時間にソッと落とすような。落とされたそれが「今」になる。自ら選んで、自ら先を設定する。　という雰囲気です。過去も未来も「今」でさえわたしたちは瞬間瞬間に創造しています。意識がむく方向へ未来はつくられています。だから正直であることって実はものすごく大事なのです。それが涙であれ、悲しみであれ、喜びであれ・・」

ー生きることに真摯であることは、時にあなたを苦しみの底に閉じ込めるかもしれない、しかし時としてあなたの苦しみから自らを解放してゆく最善の策でもあるー　　　

というのは、わたしの名言です（すみません笑）

あなたはどんな航海図を持っていますか？その航海図もう一度見てください。今はもしかすると何も書き込まれていない羊皮紙だけがあなたの手元に残っているかも・・・。新しいペンでそこに未来を書き込んでゆくことは、あなたの意思によってのみ行われます。

幸運を祈る

白い魔法使い

（以下、独り言ばっかり書いてます）

今日の占いで書いた「さらば！過去」という言葉、トールキンを読んでたから思いついたのかも知れません。たとえば、こんな言葉。

ーさらばかぐわしい大地、北の空よ、
とこしえに祝福されてあれ、
月の下、太陽の下、この地に横たわり、
しなやかな四肢もてこの地を駆けし
ルーシアン・ティヌヴィエル、
定命の人間の言葉に尽せぬ美しさ、
この世のもの、すべて滅び、
すべて消えうせ、古の深淵に帰るとも、
この世の作られたるはよし、
黄昏と暁と、大地と海のありしゆえ、
ルーシアンのこの世にしばらくありしゆえー

シルマリルの物語（上）より

引用した箇所は、ベレンがシルマリル探索の為、アングバンド（モルゴスの居所）に向う際、ルーシアンと天空の光を称えて作った歌ですが、殆ど成功と生還の可能性のない探索へ、一人で出発するベレンが作った歌でもあるんです。

その勇ましさというか、清々しさが伝わってくる場面。これは「意思」ですね。これこそが「意思」の振り向け方です。この時不可能に感じていることを「意思」によって切り裂くような言葉の並びになっています。音として言葉を感じてみると、風が立つような印象をわたしは受けます。

もう１つ「指輪物語」から、ご紹介します。

ー疑念から出、暗黒から出て行き、日の上るまで、
王は日を浴びて歌いながら、剣を抜いて馬を駆った。
王は望みの火をふたたび点し、望みを抱きつつ果てた。
死を越え、恐れを越え、滅びを越えて
人の世の生死をぬけて、永久（とわ）の栄えに上っていったー

～セオデンの葬儀に歌われたローハン語の歌～「数々の別れ」より

「果てる」の意味が重要な気がします。この詩もやはり「蘇生」「再生」「循環」を意図してつくられたものだな、と感じます。今と未来が交差していますね。「今の状況」について明晰であること、謙虚であること、と同時に「未来だけは自分の意思でつくる」という意思が漲っています。

皆、今日は騎士になった気分ですごしてみよう（笑）明晰である、ということについて、柔軟に考えることが難しい・・と昔お客様から質問頂いたことがあるのですが、「ファンタジーの中の騎士っぽいかんじ！」とか、そういう軽いノリでいいとわたしは思います。想像することが「今」を塗り替え、「未来」に意識を飛ばします。楽しんでみてください。

今朝読んだ詩が綺麗だったのでお裾分け。

ー蓮の花こころおびえつー

日の光あまりにもきらびやかにて　蓮のこころおびえつ　その首うなだれて　夢みつつ夜を待つ。

月こそは蓮のこいびと。　さし照りて蓮を覚ませば　親しげに、ほのぼのと花は挙ぐ、月影に、その顔を。

花ひらき、炎めき、かがやかに　うち黙し、高処に見入り　香りつつ、しのび泣き、うちふるう、恋ごころ愁いとなりて。

ハイネ詩集より

今日も佳き１日を。

親愛なる全ての友へ。

愛するあなたへ。

幸いあれ。

星言葉紡ぎ屋　白い魔法使い