些細な改善から生まれるグロースハックを突きつめろ
グロースハックという言葉をご存知だろうか。
グロースハック とは、 ユーザー から得た製品やサービスについてのデータを分析し、改善して マーケティング の課題を解決していく手法です。近年表出してきた概念で、 インターネット サービスの分野では、 グロースハック を専門に行う「グロースハッカー」の存在が重要だとされています。
ferretより引用
サービスを使ったユーザーの動向を分析して新たな改善策を実施し、回していく手法だ。
特にサブスクリプション事業の場合、グロースハックの重要性は計り知れない。
例えば、ドロップボックス。
会員登録数の伸びに悩んでいたが、「友達を紹介したら、最大で16GBの容量プレゼント」のキャンペーンなどを実施し、大きく会員数を伸ばした。
経済ニュースまとめで知られるNewsPicks。
彼らも会員登録数に悩んでいたが、アプリ初回起動時、ユーザー登録ではなく先にアプリを使わせる方向に変えて大きく会員数を増やした。
世界最大級SNSのTwitter。
アクティブユーザーになるには、最初に5~10人をフォローすることであることを導きだし、Twitterを始めるユーザーにアカウントを5人登録するようなリコメンドをしたところ、MAU(月のアクティブユーザー)が4倍に。
(以下スライドは参照です)
サービスの成長にはグロースハックは不可欠だ。
ここまで紹介してきた施策を「普通だな」と思った方が多いと思う。
そう。意外と普通なのだ。画期的な技術を導入したわけではなく、シンプルに数値を見て的確な施策を実施したまで。
得てして、そのような施策は単純明確で、誰でも思いつきやすそうなものである。
もちろん正確な数値を分析した上でたどり着く結論である。
AARRR指標を使いこなせ
サービスを運営していない自分には関係ない。
そう思っただろうか。甘い。
グロースハックは、個人ブログやメディアを運営している方にも実施できる超重要概念だ。
数値分析をして得られた仮説で有力な施策を実施することは、PVを伸ばしたり、広告収益を上昇させたりすることにつながる。
では、グロースハックは一体どのように実施すれば良いのか。
グロースハックをする上で有名なフレームワークである「AARRR指標」を簡単に解説する。
ちなみに詳しい解説は以下の記事を参照すると良い。
https://kigyotv.jp/news/aarrr/
AARRR指標とは、Acquisition(ユーザー獲得)、Activation(利用開始)、Retention(利用継続)、Referral(紹介)、Revenue(収益発生)の頭文字をとったもので、主にサブスクリプションサービスを扱う企業でKPIとして利用される数値のことである。
Acquisition(ユーザー獲得)
ダウンロード数やクリック数などの数値を追うのがAcquisitionである。ユーザー獲得の伸びが鈍化しているかどうかを確認する。
Activation(利用開始)
ユーザーの離脱を防ぐための数値を見るのがActivation。セッション時間や直帰率などを見て、どのページで離脱されているのか分析し対策を検討する。
Retention(利用継続)
再訪問など、リピートの数値を見る。リピートが高いということは、ユーザーに価値を提供できている証拠である。利用継続を高めるには、サービスの改善や不備などをなくすことに注力する等が挙げられる。
Referral(紹介)
ドロップボックスの紹介キャンペーンなど、紹介について注視してみるReferral。そのページがSNSでシェアしやすいかどうかも含まれる。SNSボタンの位置はかなり重要だ。
Revenue(収益)
収益がどこで発生しているのかを見極めるRevenue。自分のブログやメディアにおいて収益率が高い記事は何か。さらにクリック率を高めるにどうするか、同じような記事を生み出すにはどうするのか等を思考してみよう。
些細な改善を常に回し続けよう。現状維持は悪だ
どんなサービスやプロダクト、メディアなど改善なくして伸びるものはない。
先ほど紹介したAARRR指標などを駆使して、分析し、小さな改善を常に回し続けて行こう。
現状維持は悪である。
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