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流行≠お洒落問題

僕はもともとファッションが大好きで、
この業界に入りました。
(厳密に言えばカメラを初めたキッカケは全然別ですが、それはまたの機会に)

今では目的や意図が多様化し過ぎて本当に
大変と言われているファッション業界

モノよりコト

って言うトレンドワードがあるくらい、
ライフスタイルとしてコト商材を
売り出してるお店が多くなってきましたね。

正直僕はモノが好きで
モノにお金払ってます。
コトなんてお店で提案されたモノは
面白く感じなく自分で探したいんです。

ただどんな多様化していても、

流行の本質は

今と昔も変わってないんじゃないかな

って思う様になりました。

全てSNSの発達によって
可視化が容易なっただけだと認識してます。

①流行とは


これはあくまで僕の捉え方なんですが、

流行って

もう流行りが終わる寸前の

飽和状態ってことだと思います。

例えば服で言えば、

①NYFW〜最初に作り手がいて、
展示会でその服に市場価値を見出した人が
お店やネットで販売したりスタッフが提案

②新しいモノ好きのコアな人達やセレブ層が、
それを買って着た写真とかをアップする。

③更にそのコアなファッションが好きな人達のことを、好きな人達が(ややこい)
その情報を元にコーディネート。
(今ではインフルエンサーとか呼ばれている人達)

④そのインフルエンサーをフォローしている、
一般の人達にも情報が降りてきて、
みんながそのコーディネートを取り入れる。

この最期の④状態が

流行

だと。

②流行ってる=最新ではない


僕なりのロジックですが、
ほとんどのアパレルには

リードタイム
(企画されて商品化して製品になるまでの時間)
があります。

早い人は(業界関係者等)
展示会でその新しい服を見れます

(※だいたいが今年のS/Sの展示会は
来季のS/SかF/Wモデル)

なのでこの時点で

①と④の人は、
一年近くの情報の差がある訳です。

なので④まで情報が落ちて流行ってる頃には、
もう①の人らは次の新しい情報に行っています。

結論…

流行ってるということは、

それはもう

お洒落ではないと言うロジックです。


お洒落の本質って、

コーディネートが上手いファッションに詳しい

そーゆう話じゃなくて、

オンリーワンなこと

…これは間違いないと思ってます。

③お洒落って


ここからは更にエグいくらいの
僕の主観になります(笑)

お洒落って
ただ人と違う服装(傾く)ってことでもなく、
ただモード(最先端)ってことでもなく、

その人生き方やバックグラウンド、
更にはその服の持つルーツや独自の解釈、
その全てを雄弁に語る佇まい…

コダワリが溢れ出ちゃってる人のコト

…と思います。
そのロジックから行くと

お洒落の対義語は流行

『流行』ってことは、
広告媒体を経ているので
大体が仕掛けられています。

この世のほとんどは

メディアの印象操作

と言っても過言じゃなく
良い意味でも悪い意味でも、
それを避けるのは難しいです。

サブリミナルの様に、
無意識下に好きになっているモノ。

この意思なき大きな流れが
メディアの力なのかなって思っていて
流行の服装を着るという行為は、

メディアに整理された大きな情報を着る

とゆう解釈をしています。

何が言いたいかと言うと、

服そのものが好きなのでは無く、
その人が着ている服だから着ている。
その人がオススメしていたブランドだから着ている。

…突き詰めるとそーいった理由が多いと思ってます。

だって普通に考えておかしくないですか?

友達でさえ趣味嗜好がほとんど違うのに、
服装に関しては
みんな同じ様なトレンドになるのか。

…だからと言って流行がダサいとか
そうゆう話をしているのではありません。

流行が与えてくれる恩恵は、

絶大な安心感

確かに人と違うって恐いし、
否定されると誰だって嫌な気持ちになる。

アメリカ版VOGUEの生ける伝説
アナウィンター
の言っていた台詞で印象的だったのが、

『みんなファッションを恐れてる』

その言葉を聞いて、
流行の必然性を感じました。

なので、
流行りという言葉に敏感な人は、
少し臆病なのかも知れないですね。

ちなみに僕はやや臆病です。

そしてこの記事を書いていて、
僕はお洒落ではなく

単なる服好きなんだと思いました。

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