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「本当」のプロだった、アロマ・インストラクターの話

最近、いや違うな。PCというものが世の中で一般化し、最近ではスマホも一人1台という時代になってから、そういうモノたちに起きている時間中はほとんど触れている。

スマホのアラームで起床し、ベットの中でニュースやFacebookの新着とかメッセージを読んだり、起き出してからはPCで一日中仕事をする。

よって?なのか、もともとの骨格(ストレートネックと以前から言われている)なのか、PCのキーを連打しすぎなのか、非常に肩・背中・腰が痛い。重い。

そういう日々を過ごしていたところ、最近友人から紹介された方が、アロマテラピーをされる方ということで、早速すがるような思いで連絡をし、今の自分に必要な香りで癒されたくて、精油の調合をお願いした。

そもそも、香りを扱うのに店に伺うことなく、どうやって今の状態にマッチする香りを探していただけるのかな?ととても興味津々で日程を調整し、当日を楽しみに待った。

この申込時の事前アンケートにより私の症状から当てはまるであろういくつかの香りが、その日よりも前に封書にて届いた。開封前から封書からいい香りが漂ってくる。うぅ~!!えぇ香りやがな。もう、治ったような気もする!

当日まで、その封書の中に何がどんな風に入っているか楽しみに開封せずに待った。
当日。Zoomの向こうに優しい笑顔と優しい声の彼女。「こんにちは~!この度はご依頼を有難うございます!とても楽しみにしておりました」

彼女が私の現在の症状やどんなことに困っているか、などを尋ねる。こんな風に優しい声で、話を聞いてもらえるとそれだけでなんだか、毎日のザワザワした気持ちも落ち着くなぁ、と実感。

「それでは、1から10の番号順に香りをかいでみてみてください」と言われて、初めて封書の中には紙片につけられた香りが丁寧にラップされた上に、各々小さなジップ付きの袋に入っている事に気が付いた。それでも、香りは封書から漂っていたのだ。

1、2、3~と順に匂いをかいでみる。最初の方は少しずつ違うのだが、柑橘系の好きな香り達だった。ふむふむ。一つかぐごとに「どうですか?好きですか?嫌な感じがしますか?」と画面の向こうで彼女は辛抱強く問いかける。

私「これは好きですね」

彼女「これは、ベルガモットという柑橘系の香りです。紅茶のアールグレーの香りがこの香りです」

私「あぁ、そうなんですね。私、アールグレーの香りが大好きなんですよ!」

とか、いいながら進む。ミントの様な香りや木の香りの様なものもあった。

これは、あんまりかな?とか、あぁ、これはダメだとかいいながら、結局残ったのは5つ。

「その中から、順番を付けていきましょう」ということで、再度、選んだ5つを順番にかいでみる。

?あれ?これラベンダーの様だけど、今かいだらなんだか、これダメだ、と私が彼女に告げると、

「ラベンダーには色々な種類があります。私も○○ラベンダーはよかったのですが、△△ラベンダーはダメだったと言う事がありました。」と、様々な種類の名前を告げ(残念ながら、忘れてしまったが。。。)説明をしてくれた。私の色々な質問にも丁寧で、間髪入れずに適切な応答がされるのだ。

結局、柑橘系3種とイランイランの香りから調合されることになった。イランイランは別の機会に香った時には、好きな香りではなかったのに彼女が使っている香りはジャスミンの様な香りがして、心地よかった。

私がそう告げると、「かいでおられる時間が最も長くて、表情からもそれがお好きなのかな、と思っていました」

驚いた。画面のこっちでは、香りをかぐのに私は夢中で、正直なところ彼女とZoomカウンセリングしてることを少し忘れているような所があったにもかかわらず、彼女は画面の向こうで静かに私を観察していたのだ。

その後、そのイランイランをベースに柑橘を加えるという調整をした。柑橘系の中からグレープフルーツを除くか?とかイランイランは2滴でもいいかな?とか彼女は私の話を注意深く聞きながら、調合した香りをイメージしている様だった。

彼女は最後に、「今日は有難うございました。では、後ほど調合したものを送らせていただきますね」といって、カウンセリングは終了した。

更に驚いた。そのカウンセリングの「翌日」にその香りは届けられたのだ。彼女と私は別の県に在住しているにもかかわらず。

顧客は自分の買った商品を心待ちにしている。それはそれは、心待ちにしているのだ。(早くこないかなぁ~)と期待値はMAXとなる。

そのタイミングで見事に商品は届いた。本当に驚いた。開封してみると素敵なBoxとパンフレット、直筆の手紙まで添えて。昨日の午後にカウンセリングをしてからあっという間に調合をして、手紙を書いて梱包して発送して、、、、、と私なら、来月になりそうなものだ。

すごいなぁ、彼女は見事に「本当」のプロだったのだ。

早速彼女からの手紙を読み、ベットに横になりながら教えていただいたとおりにデコルテに精油を塗って。。。。あぁ、いい香り。。。。。。

え?朝やがな!!



一人の時間にぼんやり考えたことや、クスっと思い出し笑いしたこと、こそっと誰かに話したい事をここで紹介しています。いつか「読むクスリ」みたいな本になったらなぁと野望を抱いております。その時のために、それはそれは有難くお受けすることにしたいと思います!どうも有難う!