手術

入院、そして手術

奥さんが病気で入院し、患部を取り除く手術を受けた。不運を呼ぶ"フラグ"を立てないよう平常心を保っていたおかげか、はたまた奥さんの身体に眠る驚異的な底力のおかげかは分からないが、手術は執刀医が説明した通りに事故なく進み、奥さんは元気を取り戻しつつある。術後の経過やリハビリの進捗など注意すべきことはあるものの、まずは一安心。奥さんには無理せず回復に努めてもらいたい。

"中二病"根治

「まさか自分が大病にかかり、手術を受けるとは思わなかった」ー。奥さんは今回の入院・手術についてこう繰り返す。自分は大きな病気をしない選ばれた人間とでも思い込んでいたようだ。ちょっと"中二病"的な考えが垣間見えるが、それもこれで根治されるに違いない。

呼びかけ

手術後、ベッドに乗せられて病室に戻る奥さんは、これまで見たことがないほど痛々しかった。麻酔で意識が朦朧とする中、父の呼びかけに「大丈夫」「ありがとう」「痛い」を幾度も口にした。意識が戻ってから聞いたのだが、そのときの記憶はどうもないらしい。

いつも冷静で口数が少ない父が、周囲に聞こえるくらいの大きな声で、奥さんに呼びかけたことに驚いた。母によると、父が手術した際、同じように大声で呼びかけたのが奥さんだったらしい。「そのお返しにしっかり呼びかけたかったんじゃないの」と母は笑った。

父と奥さんは、それぞれ早くに父(祖父)を失くしている。そのときのいろんな思いが声を大きくさせたのかもしれない。そう思った。明日は見舞いに行く予定だ。病院食は味が薄いとこぼしていたので、醤油など調味料でも差し入れしようかと考えている。

(写真〈上から順に〉:入院の翌日に手術を受ける〈イメージ〉=写真AC、"中二病"のポーズ=Twitter)

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