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イチロー、現役引退

米メジャーリーグ、マリナーズのイチローが多くのファンに惜しまれながら現役を退いた。アスレチックスとの開幕2戦目の終了後に開いた21日深夜の記者会見で、正式に「現役生活に終止符を打つ」と表明した。悪い冗談だと言ってほしかったが、そうはならず残念だ。日米両国で数多くの輝かしい実績を叩き出したスーパーヒーローを讃えつつ、今後、イチローに続く日本人選手の登場に期待したい。

大きな存在

この引退劇は、水面下で球団が引導を渡し、2019年の開幕戦で引退することで球団と合意していたのか。あるいはオープンから開幕2戦を経た上で本人自身が決めたのか。事実ははっきりしない。

イチローは「キャンプ終盤でも結果が出せず、そこで引退を決めた」というが、50歳までプレーすると繰り返ししていただけに、その言葉には半信半疑なのが正直な思いだ。

それに前代未聞の50歳まで現役についても、イチローならば可能性があるとの期待も大きかった。それだけに今はどこか心にポッカリと穴が空いた気分だ。その存在の大きさに戸惑っている。

説得力ある言葉

ただ進退はイチローが決めること。メジャー歴代22位の通算3089安打など輝かしい実績、第一線で活躍するためにストイックに続けてきた弛まぬ努力をあらためて敬意を示しながら、今後のイチローの活躍を応援したい。

会見では記者に求められ、野球ファンの子供たちに向けて、イチローがメッセージを贈った。その言葉とは:「熱中できるものを見つけられれば、自分の前に立ちはだかる壁を乗り越えられる」

イチローがいうと、誰よりも説得力がある。

(写真〈上から順に〉:現役生活に終止符を打ったイチロー=MLB公式ツイッター、イチローの独特な打撃フォーム=Qoly)


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