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気になるニヤニヤ

ー続・ハンドブレンダー

奥さんは依然、ハンドブレンダーを購入したいと急に言い出した理由を教えてくれない。ブレンダーを使って料理するレシピを調べ、スムージーを作りたいのかと誘い水をかけてみたが、残念ながらこれには引っかからない。答えをはぐらかしたまま、意味深にニヤニヤするばかりだ。レシピの中に「かぼちゃのポタージュ」があったが、まさかこれを作りたいのだろうかー。俄然がぜん不安になる。実は奥さん、カボチャが好物の一つ。一方、こちらは苦手なものの一つ。奥さんもよく知っているはずだ。

奥さんが浮かべたニヤニヤが気になる。

関連リンク(連載「『ハンドブレンダー』シリーズ」):「りすの独り言:ハンドブレンダーー使途不明に走る戦慄

ー得した気分

つぶす、混ぜる、きざむ、泡立てるー。ハンドブレンダーが持つ機能。先端のアタッチメントを付け替え、いろんな使い方ができる。ただ、こうした機能はミキサーにも備わっている。では、ハンドブレンダーとミキサーにどんな違いがあるのか。インターネットで調べると、実のところ、呼び方が違うだけで同じ調理器具を指すらしい。ミキサーと呼ぶのは日本だけで、英語圏はブレンダーが一般的だとか。固形の食材をドロドロの液状にしたり粉末に変えたりする特徴も、スムージー・スープ作りという主な使途も同じだ。

調べた結果に得した気分。ただ、そこそこ知られた話らしい。

ー祖母の野菜ジュース

母方の祖母の思い出話。夏休みに家族そろって祖父母の住まいを訪れると、祖母はミキサーを使って野菜ジュースを作ってくれた。畑で採れた野菜をふんだんに使い、今なら「うまい、もう一杯!」と言ってコップを突き出していたところだが、当時はどうにも苦手だった。あるとき、コップの中身がなかなか減らない様子を見た祖母。ミキサーにリンゴの切り身をたくさん追加し、再度ミキサーを回し、こっちを飲んでごらんと新しいコップに「野菜ジュース改」を注いできた。これが実に美味かった。

リンゴが魔法のアイテムに見えた。(連載、終わり)

(写真〈上から順に〉:『りすの独り言』トップ画像=フリー素材などを基にりす作成)

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