マガジンのカバー画像

りすのよまい言、大きな木のうろの中から

840
「だから、なんなの?」と言われてしまいそうな他愛もないことを綴っていきます。悪しからず。
運営しているクリエイター

2019年12月の記事一覧

小さき黒の"救世主"

小さき黒の"救世主"

ーオレとアチキの西方漫遊記(24)面河渓(おもごけい、愛媛県久万高原町)にある虎が滝。その手前にある淵で川遊びを楽しんだ。岩場から飛び込んだり水に潜ったり。底まで透けて見える青く美しい"仁淀ブルー"を満喫した。一方、気がかりなのは奥さんだ。やけに大人しい。そんな様子に、楽しめているかが気になった。ただ、それは杞憂になる。心配して声をかける前に、小さな黒い生き物が"救世主"になってくれた。実にありが

もっとみる
"現場百遍"

"現場百遍"

ーオレとアチキの西方漫遊記(23)面河渓(おもごけい、愛媛県久万高原町)で"仁淀ブルー"を満喫するー。その思いを叶えるのに黄信号が点いていた。渓流に沿って上流に向かう遊歩道では、終点の虎が滝に着くまでに、川遊びできる場所を見つけられなかった。さらに虎が滝から先に行くには、装備が不十分でこれ以上進めない。打開策を見つけるか、それとも諦めて引き返すか。虎が滝の手前にある四阿(休憩所)まで戻って知恵を絞

もっとみる
このまま終われない

このまま終われない

ーオレとアチキの西方漫遊記(22)
面河渓(おもごけい、愛媛県久万高原町)の渓流に沿って上流に向かう遊歩道は、虎が滝が終点だ。面河渓の入り口から30分も歩けばたどり着く。ところが、道中に川遊びできそうなところが見つからない。それなりに深さがあって飛び込むなどしてもケガしなさそうなところは幾つかあったが、遊歩道からそこまで降りられる場所がない。やむなく虎が滝の先に進もうとしたら、偶然すれ違った山岳ボ

もっとみる
負けられない戦いがある

負けられない戦いがある

ーオレとアチキの西方漫遊記(21)面河渓(おもごけい、愛媛県久万高原町)の渓流に沿って続く遊歩道。川遊び狙いのわが夫婦は、マスクやシュノーケルなどを手に歩く。足元は揃ってマリンブーツ。どう見ても、山には似つかわしくないスタイルだ。道中、フル装備の登山客らとすれ違う。そのたびに異様な光景を見る視線を向けられる。ただ、そんなことは気にしない。今回の旅行では、ここが"仁淀ブルー"を存分に楽しむ最後の機会

もっとみる
限りなく澄んだブルー

限りなく澄んだブルー

ーオレとアチキの西方漫遊記(20)
高知県仁淀川町にある居心地良い民宿にサヨナラを告げたわが夫婦。クルマで面河渓(おもごけい、愛媛県久万高原町)に向かう。ひっそりとしながらも人の営みを感じさせる小さな村落、黄金色の稲穂が実る田んぼなどを横目に1時間ほど走り、緑に囲まれた山間の隘路を抜けると、やがて切り立った崖とアーチ型の橋が見えてきた。ここが"仁淀ブルー"のルーツとも言える面河渓の入り口だ。橋から

もっとみる

「パクス・トクガワーナ」がすぐ分かる動画

江戸時代は、250年以上も戦乱がほとんどない「パクス・トクガワーナ(平和の徳川)」として、欧米を中心に世界から高く評価されている。この動画を見ると、たとえ日本史が得意でなくても、それがすぐ分かる。わが家では、そのあまりの分かりやすさに、夫婦揃って"スタンディングオベーション"状態だった。江戸時代は徳川幕府を頂点とする「悪しき封建制の時代」(iRONNA)の印象が色濃い。ただ別の角度から再評価するこ もっとみる

おめでとさん(祝福の巻)

おめでとさん(祝福の巻)

お笑い芸人・バカリズムの"クリスマスイブ婚"を報道で知って驚いて。さらに、お相手の夢眠ねむについて調べると、noteのユーザーということを知って再び驚いて。その上、そのページには本人による結婚の報告が載っていて。誤った情報が飛び交い、フェイクニュースも相次ぐ中、たまたま裏取りまでできたことに、とても満足したクリスマスイブ。

知らない二人ではあるけれど、おめでとさん。(敬称略)

姉妹作:「X'm

もっとみる
ありがとさん(感謝の巻)

ありがとさん(感謝の巻)

「クリスマスには久しぶりにケンタッキーのチキンを食べようか」ー。そう言ったことさえ忘れていたが、それをしっかり覚えていた奥さん。サプライズのつもりで、こっそり最寄りの店舗に並んでくれたらしい。だが、逆にサプライズを喰らったようだ。寒空の中、せっかく長い列に並んだにもかかわらず、目前で店員からまさかの売り切れ宣告。残念だけど仕方ない。ご苦労さん。

そして、ありがとさん。

姉妹作:「X'mas S

もっとみる
俳句で"オレアチ漫遊記"(拾参)

俳句で"オレアチ漫遊記"(拾参)

"note仲間"やまきちさんが今回、投句のために選んだ写真は、高知県仁淀川町にあるカフェの庭に咲いていたコスモス(秋桜)だ。奥さんが撮影した。この店には、"仁淀ブルー"水晶淵の帰りに立ち寄り、高級緑茶を使った「かぶせ茶プリン」「ほうじ茶プリン」を注文。夫婦で半分ずつ分け合って楽しんだ。ともに程良い甘さと苦さが印象的で、まさに"大人なスイーツ"だ。

布顚(プリン)の句:題材テーマ:「オレとアチキの

もっとみる
ガンダム40周年と失格ファン(番外編)

ガンダム40周年と失格ファン(番外編)

ー"皆殺し3人衆"テレビアニメ「機動戦士ガンダム」が40周年を迎えたのを機に、ガンダムシリーズの生みの親であるアニメ監督・富野由悠季について調べ、作中の登場人物を次々に殺す"皆殺しの富野"という異名があることを知って驚いた。ただ、それは富野の専売特許ではない。「銀河英雄伝説」「アルスラーン戦記」で知られる小説家・田中芳樹、「スケバン刑事」の原作者である漫画家・和田慎二も、それぞれ"皆殺しの田中""

もっとみる
ガンダム40周年と失格ファン(下)

ガンダム40周年と失格ファン(下)

テレビアニメ「機動戦士ガンダム」を見た時期が"非リアルタイム"だったとはいえ、この作品のファンであることに変わりない。情報更新を怠っていたが、ガンダム40周年を機にあらためてアレコレ調べ、ガンダムシリーズの生みの親であるアニメ監督・富野由悠季の作詞家としての顔、それに劇場アニメの主題歌に、歌手・井上大輔を起用した経緯などを知ったところ。ただ新しく得た情報は、これにとどまらない。富野には"皆殺しの富

もっとみる
ガンダム40周年と失格ファン(上)

ガンダム40周年と失格ファン(上)

テレビアニメ「機動戦士ガンダム」は今年、放送開始以来40周年だ。先日、NHKに出演するガンダムシリーズの生みの親、アニメ監督・富野由悠季の姿を見て、それをあらためて思い出した。懐かしさが込み上げ、劇場アニメ「機動戦士ガンダムIII(めぐりあい宇宙編)」の主題歌「めぐりあい」をユーチューブ動画で探す。これをBGMにしつつ、ガンダムに関するアレコレを調べると、キャッチアップできていなかった情報が幾つも

もっとみる

"どハマり"ネコ動画

🐿ねこかます(nekokamasu)さんのユーチューブ(YouTube)チャンネルに登場する白猫の「麿白」が、最近のお気に入りだ。もともと保護猫だったところを、ねこかますさんに世話されるうちにすっかり懐き、今では飼い主の大切なパートナーになっている。心を許している仕草は猫であって猫にあらず。「隙あらば猫をサボる」(ねこかますさん)という表現が妙にしっくりきて面白い。この動画を見て、猫を飼っている もっとみる

俳句で"オレアチ漫遊記"(拾弐)

俳句で"オレアチ漫遊記"(拾弐)

今回のnote仲間"やまきちさんによる一句も、連載「オレとアチキの西方漫遊記」では、これから掲載する場面を切り取ったもの。タイミングを合わせてアップする当初の想定を外れ、"フライング気味"の投句が、半ば当たり前になってきた。とはいえ、俳句が連載の予告編と思えば、本編を早く書いてくれという"圧"から逃れられそうだ。前向きに捉えて圧を跳ね返そう。

野生の句:
題材テーマ:「オレとアチキの西方漫遊記(

もっとみる